河原谷創次郎のレビュー一覧

  • 覇・徳川大戦2 尾張進攻大作戦

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     激しい戦いが行われているのにもかかわらず、戦場の場面はほとんどなく、全体的に淡々と出来事を積み上げていく描写が続いているため物足りなさを感じていたが、家康の視点で描かれているのでは?と思い読み返してみると、家康、そして正信が関わっている場面は詳細に描かれているのに対し、それ以外は結果のみであり確かにそれを思わせるように感じた。また、戦の描写は少ないが人物の心情描写が充実しており、冷静であった本多正信が感情をほとばしらせる場面、織田信雄の豹変は特に印象的で、その点に限っては戦場の描写が無いことがかえって良い効果をもたらしているとさえ思った。読みたかった内容ではなかったが、これはこれでありではな

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    2012年03月03日
  • 覇・徳川大戦 信長・信貴山に死す!

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     徳川氏を出奔した本多正信が出奔後も徳川家康と主従の関係を保っていたら、そして家康の命を受けて各地で暗躍していたら……という視点で描かれる徳川天下への道。
     永松久秀とともに織田信長が爆死するという衝撃的な場面から物語は始まり、織田包囲網完成に奔走する本多正信、正信と密会する家康という裏の場面。そして仕組まれた戦さに向かう武田勝頼。朝廷と毛利の暴走。そして上杉謙信の死による織田包囲網崩壊の危機。これだけが凝縮されていて非常に読み応えがあった。

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    2011年10月30日
  • 覇・徳川大戦 信長・信貴山に死す!

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    徳川主役の仮想戦記は大概まず家康が死ぬのですが、本書はそうじゃないところが珍しい。

    ただ、やはり仮想戦記の、史実でなせなかったことをなす、という楽しみはあまりない……けどそれは内容が面白くないとかそういうことではなく、題材が難しすぎてどうしようもない部分だと思った。

    普通に史実に沿った方が、いいものがかける作家ではないだろうか

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    2013年11月11日