本田真美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書かれたのは2012年だけど、2021年10月にもまだ重版を重ねているロングセラーの新書。個人的には、メインタイトルよりも、サブタイトルに入っている『認知特性』の6つのパターンがポイントだと思う。
物事を認識するときに、視覚か聴覚か言語のどれが優位なのか、それによる得意不得意の詳細が書いてあって、今まで『暗記に効くのはこのやり方』など1つしかやり方を知らなかった分野でも、もっと多様な認知のし方がある。
また、あくまで『特性』であり、後天的に伸ばすことができる点、複数の尖った認知特性を掛け合わせることで人生の可能性が広がる点も面白かった。 -
Posted by ブクログ
できれば、国民全員の課題図書になってほしいくらい…!
というのも、「自分は視覚優位なので図で説明をお願いします」なんてことをそれぞれが自覚できて共有できるなら、どんなにかお互いにやりやすいだろうと考えてしまうからです。
障害がある人だけに不得意があるわけでもない。才能がある人だけに得意があるわけでもない。
「個性」という言葉は「ユニーク」と言う意味あいで使われがちだけど、こういったデータを通してそれぞれが自分の特性=個性を認識できるようになればいいのに。
たとえば、イラスト多めのカラー版にするとか、漫画をはさむとか、診断をキャッチーなネーミングにするだけで一気に世間ウケしそう。リメイク -
Posted by ブクログ
自分は「言語優位者 言語映像タイプ」だった。超納得。
地図が読めないし、歌詞カードを見ながらじゃないとメロディが覚えられない。
映画を見るよりも原作小説を読むほうが理解できる。
子供にもテストしてみたら、「視覚優位者タイプ」だった。
本を読んでもまったく内容が入っていないし、漢字を書くのも苦手。
他には「聴覚優位者タイプ」がある。英語を教科書では覚えられないけどラジオ英会話なら頭に入ってくるような人がこれだ。
がんばってるのに何で人と同じようにできないの?と悩んだけど、こういうことだったのか。もともとの特性だから仕方ない、得意な方法で学べばすごい能力を発揮するかもしれない。
・30分後 -
Posted by ブクログ
前半は人間が物事を認知する「特性」とは何かを説明し、自分の特性を診断することができる。
後半は、その特性を、コミュニケーション・学習・育児・パフォーマンスなどの具体的現場でどのように応用していくか、実際に発達障害を疑われる小児を診断してきた医師の知見が述べられる。
後半は、なるほどなぁ、くらいでもいいかもしれないが、前半はコミュニケーションに悩んでいる人や
、自分の短所に悩んでいる人は一読の価値あり。マネジメントの立場にいる人だったら読んで損はないと思う。
私は物忘れが激しい、若干多動的といったことで日常において支障をきたしていたが、この本を読んだことで、それはワーキングメモリーの少なさに -
Posted by ブクログ
ネタバレあとがきより抜粋
診断をつける事は病院が果たすべきの役割の1つですが
大事なのは、診断名による画一的な支援ではなく
その人自身を見守ること
自分自身と相手の特性や能力よく知っていたとしたら避けられた壁も多くあり
学校で良い評価を得られる子供と社会で大成する人の共通点は自分の特性をよく理解し最大限に活用している人は自分を知り、認め、選択し、適用させるそれができる人こそが頭がいい人です
さらに言えば、相手のことを知り認め自分から相手に適応していくことも頭がいい人にはできるのです
この本を通じてあなたがあなたの中にある自分の素晴らしさに気づき、あなたの隣にいる人の中にあるその人 -
Posted by ブクログ
認知特性テストをやったことがきっかけで読みました。
自身も特に仕事で苦手としていることで不利になることがあり、やりづらさを感じていたので、「特性」というキーワードには興味があり、知識を深めたいと思っていました。
本書のタイトルにある「頭の良さ」とは、IQや記憶力だけではなく、一人ひとりに生まれながらに備わっている資質や能力を最大限に活用できる人のことだと言っています。
正直、「確かにそうなのかもしれない」という目から鱗の感覚と、「とはいえ本当にそうかな?」という感覚がありました。
「頭がいい」か判断するのは他人なので、他人も特性のことを理解していないと読み書きができる、記憶力がいい人が結局