ロバート・ゲラーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれもっと読まれるべき。日本に住む人で日本の教育受けてた人は全員読むべき。知らなかったの自分だけなら良いけど。ただ3.11で直接被害に遭われた方は精神衛生上読まないほうが良いかも知れない(国や東電に対してぶちきれると思う)。
大衆向けの本のつもりなら、専門用語わかんないので横着せずに解説入れるか噛み砕いてほしい。小難しいこと書きたいなら学会向けや論文で良いだろうが。グラフも一般人には読み取りにくい。
はっきりと結論(P.36)が出ている理系本に会うのはひさびさだなぁ。いやこれ明らかに日本の怠慢じゃねぇか。冒頭に日本好きだよって書いてた意味がわかった。あとこれ日本語で書いてる意味も。
P.58 -
Posted by ブクログ
東日本大震災後の地震学会で、「地震予知はできない」と論じたロバート・ゲラー教授に興味をもって取り寄せた。ニコニコ動画でも同じような内容が見られるそうなので(序章にて本人が紹介)、映像が得意な人はそちらの方がよいかもしれない。
内容としては、本人がなぜ地球物理学を志したか、日本に着たか、またいろいろな過去の研究者との交わりも書いてはあるが、そのなかでどれだけあやしい理論に日本の官僚と御用達の学者達が予算をかけて、その成果を上げていない点の指摘に尽きる。
サイエンス的なモノの見方、またその方法を重んじている人にとっては、いい加減なままで記録だけとり、記録を発表しない行政を含めたやりかたには不満 -
Posted by ブクログ
「地震予知はできる」「地震予知ができると信じたい」と思っている人たちが日本にはたくさんいるようです。私も以前はそうでした。
地震学者たちも,地震予知のための予算を獲得しようと必死です。特に将来起きるであろう「東海地震」を予知するために…。
しかしロバート・ゲラー博士は「地震予知は無理だ」といいます。そのわけは…本書を読んでください。
日本は地震国であり,地震は日本のどこにでも起きるのだから,どれだけやっても実現しない予知のための研究などに多額の国費を費やすよりも,全国の耐震工事や減災の対策のために血税を使う方がより必要であり,それこそ喫緊の課題だと言っています。
阪神淡路大震災,東日本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【要約】
日本では権力の不作為、一部の利益の為に多くの人命・財産・社会的影響に損失が生まれている。だが大手メディアはそれを報じず政府の広告塔となり、国民は何が正か知らない状況だ。アメリカは現在民主主義の危機だ。日本も同様にそうなる可能性を意識する必要がある。
【感想】
日本を第2の故郷として愛してくれている著者が、日本の良くないところを外国人の視点で厳しく批判している一冊です。
きちんとアメリカの現状と過去の歴史に対する痛烈な批判(日本への批判より厳しい)を加えながら書いている為、自国自慢をしながら他を貶めるような嫌味なところはありません。
むしろ地球学者(地震学者)でありながら、幅広い -
Posted by ブクログ
タイトル通り地震予知を詳しく議論しており、著者は地震予知は不可能であるという主張を支持している。
物理学的に予知が不可能という説明ではなく、過去お金を湯水のように使った結果、何も進歩していないのでこれからも進歩しないだろうから、他に(例えば建築物の耐震化)お金を使えという考え。
確かに今までの結果を見るとそうかもしれないが、今まで予知に成功しなかったからといって予知が不可能という理論はいささか乱暴ではないだろうか。
基礎研究の重要性を本書で述べているのに、予知の基礎研究がこれからも無駄だという主張に根拠があるならば、もう少しクリアーに述べてほしい。
もう一点、3月11日の地震は予知できた -
Posted by ブクログ
「地震予知」という分野は、いつか出来る、もう少し研究すれば出来る、といいながら予算を引き出していく錬金術のようなものだと述べています。予知が外れても、いつか来る、で済んでしまう。そんなのありか、という憤りです。そんなことにカネを使わず、忘れた頃にやって来る地震に対処できる準備をしておくべきだと。そもそも、どういう範囲でどのぐらいあたったら、予知成功ということになるのかさえ、はっきりしていないのはおかしいとも。
内容は著者が以前から指摘しているもので、改めて、というものではなかったのですが、あえてやさしい文体で書かれていることからも、多くの人に読んでほしいというメッセージにも思えます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「地震の予知」はできるのか?筆者は、「科学的に地震予知は不可能」という立場から、これまで行われてきた日本の地震予知研究を辛辣に批判する。これまでの地震予知研究は、東日本大震災で甚大な被害をもたらしたマグニチュード(M)9クラスの巨大地震が東北沖で発生する可能性を指摘できなかった。さらに、福島の原発事故は「想定外」とされてきたが、観測データがない時代までさかのぼって地質学的なデータから議論していれば、過去の巨大地震とそれに伴う巨大津波の発生は想定できた、と主張する。これまでの東海地震に重心をおきすぎた地震予知研究は見直しを迫られ、今後は確かな情報発信と、防災・減災に役立つような地震工学分野の研究