カラスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作同様、やさしい御伽噺。
「MAMA」
表題作。
「サルバドールの落ちこぼれ」トトが「人喰いの魔物」と出会い、変わりゆく物語。魔物はかつて喰らった「アベルダイン」の名に縛られていたが、トトに「ホーイチ」と名づけられた上、ママになると言われてしまう。
月日は流れ、「天国の耳(ヘブンズ・イヤー)」と呼ばれる敏腕外交官となるトト。ある日出会ったゼクンと交流を深めていくが、致命傷を負ってしまうゼクン。
ホーイチはトトを想い、ゼクンにある賭けを持ちかける。
「AND」
後日談。
ガーダルシアの城に忍び込み、赤い耳飾りを手にしたダミアン。ティーランに見逃す代わりに持ち主に返すよう依頼される。
耳飾り -
Posted by ブクログ
ネタバレ掴みどころのない、しかし人が求めてやまない「愛」。
本物を手に入れるまで、確証がない段階での「ふり」。
「愛のふり」が「愛」となるまで。
「愛のふり」も決して愛でないわけではない、そこが苦しい、不安。
偶然の出会い、求めるものの偶然の合致から、
親子愛で繋がっているふりをしつつ葛藤し、
アベルダイン≒ホーイチとトトが本当の親子となるまで。
ゼクンとの愛、ティーランとの友情、
ANDではダミアンとミレイニアの兄妹愛のふりをした愛などなど、
色々な愛が重なりあう苦しさも含めて、
それぞれの愛を育んでいく人々のお話。
文章に難あり。雰囲気を作るために日本語を壊してる。 -