倉本由香利のレビュー一覧
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自分の勤務先にとっても、いよいよ現実的に重要性が高まってきている"グローバリズム"。
いかに日本企業が、新興国市場を主軸とした企業のグローバル化に対応していくべきか。組織から個人へ、販売から製造・経営組織レベルへ、しっかりしたフレームを立てて、明快に論じており、読み易かったです。
特に、黒船到来以来からの日本の他国との対応の歴史的文脈から導かれた著者の主張には、納得させられました。
自分も、日本人の価値観である「和」の重視と、相手を理解しようとする謙虚な心遣い があれば、必ずグローバル化や多様な組織運営にうまく対応できると信じます。
本書は、きわめて論理的で且つ理性的な構成 -
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「自力モデルは自社の企業理念に沿った確実な成長を行うことができる反面、成長のスピードは緩やかにならざるを得ないという問題がある。まだ成長スピードが遅いアフリカなどの市場を狙うのであればよいが、中国のように急成長している市場を今から狙う場合、自社の現地の人材や技術を育てながらじっくりと成長するモデルでは、市場の拡大に乗り遅れてしまうことになるだろう。さらに、自社の中で企業理念の明確化とそれを徹底する仕組みなど基盤が十分でない場合、それらを作ることから始めると、相当な時間がかかる。このような場合は、他力を活用したグローバル成長を考えるべきだろう。日本企業の場合には、海外現地の人材や海外事業経験が豊
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グローバル化の時代において、日本企業、日本人に必要なものは何かを考察。結論は、組織のグローバル化と、個人のグローバル化が必要ということ。そもそもグローバル化とは、国を超えて地球規模で交流や通商が拡大すること(広辞苑)である。人事部が日本人だけを評価して、外国人は各国のマネジメントに任せますでは話にならない。社長から外国人社員も日本人も等距離になければ、グローバル化したとはとても言えないのである。本書の主張するように組織がグローバル化してしまえば、多様な価値観を持つ個人が同居することになるので、共通の理念である企業理念や行動規範の浸透と実践が最も大事だと感じる。市場はGDPで見ても、2050年に
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グローバル・エリートの時代
個人が国家を超え、日本の未来をつくる 倉本 由香利
2013年、先進国と新興国の経済規模が逆転。
日本人の強みを生かして「失われた二〇年」を終焉させる、新しいグローバル化とは何か?
日本企業の現場でグローバル化をリードする著者が示す、グローバル人材を育成し、組織を変革するためのバイブル。
【ポイント】
19/グローバル採用の時代 ←組織のグローバル化が「グローバル採用の衝撃」
?外国人従業員がとてつもなく増える「量」の時代
日本人の社会人なら当然こうしたが通じない
?外国人を早期に海外幹部社員として育てる「質」の時代 -
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グローバル化の定義として、
第一の波:販売、マーケティング機能の海外への移転
第二の波:製造業の生産拠点の移転(付加価値を付与する生産の海外移転)
第三の波:2010年〜 組織のグローバル化、日本人以外の社員を活躍させられるような組織運営の仕組み
としたうえで、いまなぜグローバル化が必要なのか、グローバル化するために必要なことは何かの問題の整理になった。
第三の波にあるような組織や人のグローバル化について、英語の公用語化など例をあげれば枚挙にいとまがないが、韓国のような国家としての危機感をともなってサムソンのように90年代からグローバル化に取り組んできた会社とはグローバル化の必要性と自覚の