吉良直人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マッキンゼーが予測する未来
近未来のビジネスは、4つの力に支配されている
著:リチャード・ドッブス
著:ジェームズ・マニーカ
著:ジョナサン・ウーツェル
出版社:ダイヤモンド社
大書 やっと1回目の読書がおわった。抽出したキーワードは、巨大都市圏から、公共サービスまで43に及んだ。
コンサルファームらしく、事実、数字によって語られている。エピローグ「戦略的思索の果てに」が設けられており、過去のトレンドが破壊され急激な変化がもたらされること。その変化にいち早く気づいて、機会として捉えることが示唆されている。
目次
解説
イントロダクション 我々は、直観力をリセットしなければならない
第1部 4つの破壊的な力
第1章 上海を超えて―異次元の都市化のパワー
第2章 氷山のひとかけら―さらに加速する技術進化のスピード
第3章 年齢を重ねる意味が変わる―地球規模の高齢社会の課題に対処する
第4章 貿易、人間、金融とデータの価値―音速、光速で強く結び付く世界
第2部 直観力をリセットするための戦略思考
第5章 次に来る30億人―新たな消費者層の力を引き出す
第6章 逆回転が始まった―資源に訪れる新たな機会
第7章 1つの時代の終わり―資本コストが下がり続ける時代よさらば
第8章 労働力需給のギャップを解消する―技術革新が生み出す新たな労働市場のミスマッチ
第9章 小魚がサメに変貌するとき―新たな競合の出現と競争のルールの変化
第10章 国家の政策こそ問題だ―社会と政府にとっての戦略的課題
エピローグ 戦略的思索の果てに
謝辞
原注
参考文献
索引
ISBN:9784478069431
判型:4-6
ページ数:411ページ
定価:1800円(本体)
2017年01月26日 第1刷発行 -
Posted by ブクログ
ビジネスの世界に、「とんでもない破壊」という危機感を煽る本。
四つの破壊的な力
・異次元の都市化のパワー
・さらに加速する技術進化
・地球規模の高齢化
・高速に強く結びつく世界
破壊力を持つ12の技術の紹介では、「今後10年の間に巨大な破壊力を示す可能性が高い」として、次世代ゲノム、新素材、エネルギーの貯蔵、石油とガスの採掘、再生可能エネルギー、ロボット工学、自律自動車、3Dプリンティング、携帯機器インターネット、IoT、クラウド技術、知識作業のオートメーション化が挙げられている。
どういう目つきで、未来を考えるべきかは以下のポイントを示している。
・あらたな消費者層
・資源
・資本コスト
・労働市場
・新たな競合の出現と競争のルールの変化
・社会と政府にとっての戦略的思考
著者は、マッキンゼー・グローバル・インスティチュートというマッキンゼーの経済研究部門のリチャード・ドッブス、ジェームズ・マニーカ、ジョナサン・ウーツェル。MGIは、マッキンゼーのパートナーからの費用で運営されているらしく、データ収集と分析でご飯食べてるだけに、この本のデータの信頼性は高いと思って良いんじゃなかろうか。
想定読者は、経営層ないし、新しくビジネスを立ち上げる人、それらの人とビジネスをする人といったところだろう。
世界のビジネスで何が起きているかを直視して、自身に迫る危機をしみじみと考えてみるのも一興な本。
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Posted by ブクログ
大前本3冊目。
実は最近ちょっと憧れてる先輩に奨められたのです。
インターネットの普及により資本が国境をいとも簡単に飛び越えるようになる以前の世界を「旧大陸」とし、人々が足を踏み入れている現在を「新大陸」と定義した上で、独自の理論が展開されます。
「新大陸」は、目に見える貨幣と商品で成る「実体経済」、一国完結で経済を行うことができなくなった「ボーダレス経済」、消費者が欲しいと思った商品をいつでもどこでも最安の商品を購入することができ、またそれに企業が柔軟に対応することが実現した「サイバー経済」、そして巨額の時価総額の構築が可能となった「マルチプル経済」の4つの空間によって構成されている。
言われてみると、まあ世の中見渡せばそうなってるよな、そらそうだわーと思ってしまうが、現実にこの4つの空間に対応できている企業および国家は少ない。それは、この新大陸を認識していても、何から着手すればいいかわからないくらい膨れ上がった「めんどくさい課題」群により変革に乗り出せない企業・国家がほとんどであるとする。
そして、対応を少し誤ればたちまち崩れてしまうリスクにあふれているともする。現に、氏が新大陸を意識した変革が実行された国で、一定の成功を挙げた国としてアイルランドとシンガポール(共に、外資を上手く取り込んで劇的な成長を遂げた国)を挙げているが、この2国は2008年の金融危機で大打撃を受けることとなる。
(ちなみに本書の出版年は2001年。)
こんな新大陸において、選択の権利は国家から個人へ移り、個人はもはや「自分が思う通りに過ごせる場所」に簡単に住めるようになっている。そこで国家はどんどん規制緩和し、かつ分権化して小規模なコミュニティ群に分解されるべきであるし、また個人はこの急速に可変する新大陸をきちんと見極める努力、つまり国家や旧態依然の理論枠という「規制」をとっぱらって、新大陸を観察し分析すべきであるとする。
と、460ページに渡って、氏独特のまくしたてるような論調でガツガツ述べられているが、そんな新大陸は「あえて」無視し、世界をぐっと狭めてそこに幸福を見出す人生も否定されるものではないはずだ。それはまあ極端な話だけど、要するに、氏の述べている「新大陸への対応」も、万人の最適解とは言い切れないだろう。マルチプル経済やサイバー経済なんて知りませーんなイチローは、少なくとも、彼自身の中での至上の幸福を何度も味わっており、それによってまたハードルを上げ、それをまた追い求めている。上記のように世界はもはや変化が激しすぎて最適解なんてないのだから、自分で作っていくしかない。氏が言いたいことも、結局はそういうことじゃないのかな。
レビューではなくなってしまいました。
読みながら、いろんなことを考えさせられた本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ震災直後に披瀝された著者の見識に感銘を受けて、ここ10年の著作をまとめ買いしています。
学生時代に「平成維新」を読んで以来、週ポスのコラム程度でしか著者を知らなかったが、何冊か読んでみて深い見識と提言力に脱帽。さすが英エコノミスト誌で「世界のグル5人」に選ばれるだけはあります。
本著は2001年11月初版。9・11直後の作品。
著者は世界の「お金の流れが変わった」節目がこのころであるとしており、本著は著者がその時から何を考えていたか、何をキーと考え、何を提言していたかをおさらいできます。
今読んでも卓見と本質を見抜く力量の程に驚くばかりです。
著者がいつも言うボーダーレス、サイバー、マルチプルという概念はすでにこの頃から理論体系付けられていました。
実体経済と新大陸経済(本著の原題はThe Invisible Continent)で何をすべきか、どうあるべきか。
10年前の作品ですが、今でも色あせてるどころか、ますます著者の視点の斬新な輝きは増していると思います。 -
Posted by ブクログ
現代経済は「実体経済」「ボーダレス経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」の4つの見えない大陸であるという。
この見えない大陸に全てを投資するのはリスクを伴う。消費者や個人が力をもち、彼らの集団心理や気分でお金が取引される。
企業が成功するにはこのプラットフォームをつくることだ。そして、それらの企業がひとつの企業のように組み合わさる必要がある。
旧体質の戦略や経営はすてて、自社の能力と顧客のニーズをしり、新しい価値を提供していくべきだ。
大前研一らしい本。さすがのベストセラーで切り口があたらしい。結論はドラッカーのものに似ている。やっぱりマーケティングかなー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔読んだ本
以下の4つの力により近未来のビジネスは支配されるという内容
・経済の重心の移動
→アジア・ラテンアメリカ・中東
→都市への集中
・テクノロジー
・地球規模の老化
・Flowの高まり
→資本・国家・人・企業間の関係性が複雑化
過去の数値の推移から連続的な線を引くとこうなる、というものでこれからの未来がどうなっていくかについて知ることができる。
FACTFULLNESSもそうだが、すぐに直接的な利益が得られる内容というよりはその後行動選択の軸になるものなので、読んだ上でどう活かすかは自分次第だろう。
これらの観点を踏まえて、今後の行動選択していきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
本書で予測される未来での事象のうち、特に注目したのは以下でした。
I.STEM (科学、技術、工学、数学)分野を専攻する学生の比率は、2008年時点での世界平均23%に対して、シンガポールの54%を筆頭に、中国42%、台湾35%、韓国35%と続いています。ちなみに日本は21%。今週のエコノミスト誌には、数学とコンピューター分野で最も評価された論文トップ1%の数で、トップ15大学のうち、9が中国(香港含む)及びシンガポールの大学との記事が掲載されたました。
II.2025年までにFortune500社中、230社が中国を筆頭とする新興国の企業となる、とのことです。ちなみに、先日、同誌はタイのチャロン・ポカパン(CP)グループ会長の子息により買収されると発表されました。
III.平均寿命が長くなると同時に、投資収益率が低下することにより、高齢者がより長く働かざるを得ない可能性があります。これにより、世界で労働力人口に占める高齢労働者(55歳以上)の比率が、2014年の14%から2030年の22%へ上昇することが予想されています。
上記3つを勘案すると、超文系である私が高齢期を生き延びるには、STEM分野を学びなおし、新興国企業(中国やインドの)で、体力・健康を温存して長く働くよう精進することが必要になる、ということでしょうか。