吉良直人のレビュー一覧
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マッキンゼーが予測する未来
近未来のビジネスは、4つの力に支配されている
著:リチャード・ドッブス
著:ジェームズ・マニーカ
著:ジョナサン・ウーツェル
出版社:ダイヤモンド社
大書 やっと1回目の読書がおわった。抽出したキーワードは、巨大都市圏から、公共サービスまで43に及んだ。
コンサルファームらしく、事実、数字によって語られている。エピローグ「戦略的思索の果てに」が設けられており、過去のトレンドが破壊され急激な変化がもたらされること。その変化にいち早く気づいて、機会として捉えることが示唆されている。
目次
解説
イントロダクション 我々は、直観力をリセットしなければならない
第 -
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Posted by ブクログ
ビジネスの世界に、「とんでもない破壊」という危機感を煽る本。
四つの破壊的な力
・異次元の都市化のパワー
・さらに加速する技術進化
・地球規模の高齢化
・高速に強く結びつく世界
破壊力を持つ12の技術の紹介では、「今後10年の間に巨大な破壊力を示す可能性が高い」として、次世代ゲノム、新素材、エネルギーの貯蔵、石油とガスの採掘、再生可能エネルギー、ロボット工学、自律自動車、3Dプリンティング、携帯機器インターネット、IoT、クラウド技術、知識作業のオートメーション化が挙げられている。
どういう目つきで、未来を考えるべきかは以下のポイントを示している。
・あらたな消費者層
・資源
・資本 -
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Posted by ブクログ
大前本3冊目。
実は最近ちょっと憧れてる先輩に奨められたのです。
インターネットの普及により資本が国境をいとも簡単に飛び越えるようになる以前の世界を「旧大陸」とし、人々が足を踏み入れている現在を「新大陸」と定義した上で、独自の理論が展開されます。
「新大陸」は、目に見える貨幣と商品で成る「実体経済」、一国完結で経済を行うことができなくなった「ボーダレス経済」、消費者が欲しいと思った商品をいつでもどこでも最安の商品を購入することができ、またそれに企業が柔軟に対応することが実現した「サイバー経済」、そして巨額の時価総額の構築が可能となった「マルチプル経済」の4つの空間によって構成されている -
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ネタバレ震災直後に披瀝された著者の見識に感銘を受けて、ここ10年の著作をまとめ買いしています。
学生時代に「平成維新」を読んで以来、週ポスのコラム程度でしか著者を知らなかったが、何冊か読んでみて深い見識と提言力に脱帽。さすが英エコノミスト誌で「世界のグル5人」に選ばれるだけはあります。
本著は2001年11月初版。9・11直後の作品。
著者は世界の「お金の流れが変わった」節目がこのころであるとしており、本著は著者がその時から何を考えていたか、何をキーと考え、何を提言していたかをおさらいできます。
今読んでも卓見と本質を見抜く力量の程に驚くばかりです。
著者がいつも言うボーダーレス、サイバー、マ -
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現代経済は「実体経済」「ボーダレス経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」の4つの見えない大陸であるという。
この見えない大陸に全てを投資するのはリスクを伴う。消費者や個人が力をもち、彼らの集団心理や気分でお金が取引される。
企業が成功するにはこのプラットフォームをつくることだ。そして、それらの企業がひとつの企業のように組み合わさる必要がある。
旧体質の戦略や経営はすてて、自社の能力と顧客のニーズをしり、新しい価値を提供していくべきだ。
大前研一らしい本。さすがのベストセラーで切り口があたらしい。結論はドラッカーのものに似ている。やっぱりマーケティングかなー。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ昔読んだ本
以下の4つの力により近未来のビジネスは支配されるという内容
・経済の重心の移動
→アジア・ラテンアメリカ・中東
→都市への集中
・テクノロジー
・地球規模の老化
・Flowの高まり
→資本・国家・人・企業間の関係性が複雑化
過去の数値の推移から連続的な線を引くとこうなる、というものでこれからの未来がどうなっていくかについて知ることができる。
FACTFULLNESSもそうだが、すぐに直接的な利益が得られる内容というよりはその後行動選択の軸になるものなので、読んだ上でどう活かすかは自分次第だろう。
これらの観点を踏まえて、今後の行動選択していきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
本書で予測される未来での事象のうち、特に注目したのは以下でした。
I.STEM (科学、技術、工学、数学)分野を専攻する学生の比率は、2008年時点での世界平均23%に対して、シンガポールの54%を筆頭に、中国42%、台湾35%、韓国35%と続いています。ちなみに日本は21%。今週のエコノミスト誌には、数学とコンピューター分野で最も評価された論文トップ1%の数で、トップ15大学のうち、9が中国(香港含む)及びシンガポールの大学との記事が掲載されたました。
II.2025年までにFortune500社中、230社が中国を筆頭とする新興国の企業となる、とのことです。ちなみに、先日、同誌はタイの