吉良直人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書で著者が連発する「新大陸」イコール「見えない大陸」とは何か、「新大陸」出現に焦点を当て、考慮すべき4つの力を書き出す。(P410参照)1、実体経済の空間2、ボーダレス経済の空間3、サイバー経済の空間4、マルチプル経済の空間といった経済力学である。勉強を怠ることで、(P452参照)過去の栄光にすがっている企業は、支援してくれる投資家を瞬時に失ってしまうだろう。あらゆるレベルで自己否定しなければいけない・・・
著者、大前研一とは大学教授ではなく、大手ビジネスコンサルティング出身の世界中を飛び回る講演家という肩書きの様だ。まったくソレらしい本書であった。 -
Posted by ブクログ
長いので途中で切り上げる。
2001年に書かれた著書。
大前研一氏の記した資本論。
変化の激しい時代、国境は無くなる。という前提をもとに話を進めた著書。
従来は、製造→マーケティング→販売→顧客サービスを一つの企業がやっていたが、
21世紀は製造はベトナム、エンジニアはバンガロール、顧客はインターネットで集め、販売のみを行うというシステムが成り立つ。
日本の家は高価すぎる。家をオーストラリアから輸入する、という発想はこういうところから生まれるのだと考えさせられる。
常に、自分ならどうするという発想を持つようにしなければならないと感じる。 -
Posted by ブクログ
著名な経営コンサルタント大前研一氏が書いた21世紀新しい経済社会をどう生きていけばいいのか書いた本。大前研一の本は結構いろいろ読んでいんだけどその中でも一番優れていると思う。その後もいろいろ本を出しているけど結局本書に主張していること書いているに過ぎないと思う。ただもう7年前の本なので古い所もある。例えば大前研一が主張する世界初のゴジラ企業であるマイクロソフトも古くなりつつあり新興企業Googleについていけなくてかなり焦ってヤフー買収に乗り出している。エコノミスト誌で世界のグルに選ばれた大前研一氏だけあって鋭い洞察力と分析力はさすがとしかいいようがない。それにしてもなかなか難しいやっぱりちゃ
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Posted by ブクログ
記載のデータ自体は、対して驚くほどのものではない。新興国の成長や老化による年齢構成の変化などは、そうだね。という話。これらに対して、マッキンゼーとしてどう考えるか、という点に興味があったのだが、結論として、特に目新しいものは無い。経験が役立たない時代となっており、機敏に動くこと、待っていても仕方がない。直感力をリセットせよ、と言うメッセージは会社のトップに聞かせたい。自分たちが経験してきた以上の速度で世界は変わり続けており、自分が分かっていないことを理解していない(できない)経営者では会社の未来は無い、という普段思っていることを分かりやすく述べている点はよかった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2001年の本なんだよなあ。
ファクトベースで考えること、例えば世界中で雇用を増やしているところと減らしているところの政策や要因の違いを観察、記述することで本質的なことがわかってくる。
プラットフォームが、既存の経済的観念を壊し、新しい大陸をもたらす。その通貨はドルかもしれないし、別のものかもしれない。そして、そのプラットフォームを決定するのは、消費者(顧客)である。
今の利権を守るために自由経済にしないのは馬鹿らしいと思いつつ、それで生かせてもらっている部分も多分にあるんだろうなと感じる。
とはいっても、自分が今後生きていくためには、人がお金を余分に払ってもいいと思ってもらえるように -
Posted by ブクログ
細切れの読書になってしまったので、流れが途切れ途切れであるのだが、
1章の都市化のパワーなどは経済地理学を学んでいたこともあり興味深く読んだ。
これからは国家単位でなく都市単位で物事が進んで行くことが多いと思う。
日本は年間40万人の人口減少が起きており、この規模は宮崎市など地方の政令指定都市が毎年1つずつ消滅しているような規模なので、
残酷に思われるかもしれないが、人口を維持する(経済発展を目指す)都市と、人口を減少させる都市との取捨選択をする必要が出てくると思う。
そうでないと国際競争には勝ち残ることができない。
この本によれば、そういった政策の決定は様子見と先延ばしにせず、小規模な実験 -
Posted by ブクログ
途上国の躍進による経済の重心の移動、技術革新と普及のスピードアップによるテクノロジーインパクト、平均寿命の上昇による地球規模の高齢化、貿易に加え資本、人々、情報のグローバルな「流れ」の高まりの中で世界は驚くほど変貌を遂げつつあり、分かっていると思っていることが間違っていると説き、正しい未来を見詰めよと啓蒙します。
特に途上国の都市化に関しては、かつて地理で勉強した世界とまるで別世界、日本が「途上国」から勃興した60年代から70年代、そしてバブルが崩壊するまでの時代とは全く違う世界に生きていることを分かっていたつもりでしたが、改めて認識しました。 -
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