関西の朝は野球の話で明ける。
「見た?昨日のタイガース。最後はヒヤヒヤやったけど、
まぁ、何とか勝って良かった、良かった!」
今でこそ関西の球団と言えば阪神だけど、かつては大阪から
半径30キロ圏内に、阪神・阪急・南海・近鉄と私鉄4社が
プロ野球チームを持ち、しのぎを削っていた。
野球ファンとして、今から思えば贅沢な時代だった。
それら4球団の栄華と凋落を、
伝説となった名選手を、
看板選手の奮闘ぶりを、
その舞台となったスタジアムを・・・、
日刊スポーツのベテラン記者が鮮やかに且つ丹念に描き出す。