今沢真のレビュー一覧
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購入済み
私も東芝と関わりの深い会社で仕事をしており、この本に書かれてる内容を肌で感じ取ることができました。もう3年も前の出来事ですが未だにその時の事を思い出すことができます。本書は事実の羅列だけでなく、筆者の真相を追求しようという目線で書かれてるので大変興味深く読み進めることができます。東芝と関わりのある仕事をされてる方へ特にオススメの一冊です。
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Posted by ブクログ
毎日新聞経済プレミアの編集長の本。
ちょっと、経済プレミアを宣伝しすぎの嫌いがあるが、
仕方がないか。現在の東芝を書くためにも、
そのポジションが必要かもしれない。
2015年5月8日東芝による「不適切会計」の発表があった。
何故、「粉飾」ではなく「不適切」なのか?
もしくは「不正会計」なのか?
どう考えても、「粉飾決算」なのであるが。東芝への遠慮?
西田厚聰、佐々木則夫、田中久雄の 三バカ社長が、
東芝を 毀損した。社長のクオリティが悪すぎる。
一番の真犯人は、西田厚聰かもしれないな。
それを、あばくことができない 社外取締役。
調査委員会、新日本監査監査法人。
まさに、日本と言うブラン -
Posted by ブクログ
毎日新聞の記者の本。
東芝の決算延期、配当延期の記事、他の新聞は小さい記事でしか書いてないけど、毎日新聞は一面でデカデカと書いてたよね。といううさんくさい出だしだった。買っちゃったから読まないともったいない精神から、仕方なく続きを読むことに。
『チャレンジ』と『ウエスチングハウス』
チャレンジで、残り3日で120億円の利益水増しを求めた。
土光さんの使った言葉チャレンジが、時代が流れて『利益水増し』の意味で使うようになってしまった。
派閥争い、米ウエスチングハウス、新日本監査法人の責任。がポイント。
説明責任を果たさない役員。広報担当に丸投げ。 -
Posted by ブクログ
東芝の不正会計を同社の動向を追いながら、著者の見解とともに書いた一冊。
報道でなんとなく理解していた部分はありましたが、本書を読んでその時なにが起こっていたのかや同社の対応のずさんさを知ることができました。
西田、佐々木両氏の対立やウェスチングハウスののれん代を巡る経営の問題、新日本監査法人の監査体制などリーマンショックと東日本大震災という2つの出来事を契機に歯車の狂った日本を代表する大企業の迷走のなかでなにが起きていたのか?そして著者の見解から知る深い闇。
財務諸表などの会計書類から解説されている部分もあり、会計用語や仕組みに関しても解説されていました。
本書を読むことで報道で知ることので -
Posted by ブクログ
昨年(2015)新聞を見ていて、あの大企業の「東芝」の決算発表が延期されるということを思い出しました。延期となった原因は、不正会計を正すために時間が必要だったからのようですが、この本にはその経緯が書かれています。
原子炉会社の買収、その後に起きた東日本大震災、資産評価修正の必要性等、色々と原因があったようです。そのような状態にあっても、決算内容を良くしなければいけない、という圧力のもと、多くの人が意に反した行為をとらざるを得なかったことが偲ばれました。
戦争が終わった時には、殆どの大企業は生まれて間もないベンチャー企業だったと思います、それが成長して大きくなった今、どうしてこのようになって -
Posted by ブクログ
過剰な利益至上主義による「押し込み販売」や「チャレンジ」を続け、事業に集中するのでもなく、鉛筆をなめつづけた東芝の不正会計(なぜ粉飾決算といわないのか)に関する著者の考察本。著者は、①西田、佐々木氏の対立②ウェスチングハウスの経営問題③新日本監査法人の責任の3つを謎として掲げている。正直①はどうでもよく、②及び③に個人的興味がある。本書では、③については金融庁における「公認会計士・監査審査会」により「運営が著しく不当であった」と詳らかにされているが、正直実態がどうなっていたのかは謎である東芝と蜜月でもあったのだろうか。いずれにせよプロとして仕事をしているのに加え免許制でもある仕事であるからには