さいとうゆきこのレビュー一覧

  • 岬のマヨイガ

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    大震災をきっかけに知り合った不思議なキワおばあちゃん、ユイママ(ゆりえさん)、ひより(萌花)は岬の突先の家で暮らすことになった/おばあちゃんは昔話を語ってくれる/何か恐ろしいものの封印が津波で解けたようだ/カッパと話し、お地蔵さんと話し、ホンマモンのマヨイガに行く/妖怪大戦争。

    ■簡単な単語集

    【アガメ】海ヘビの育てた鬼。
    【海ヘビ】アガメを育てた海ヘビ。
    【うん角/うんづの】気仙沼の一景嶋神社の狛犬。ひよりと友だちになった。相棒は「あ角/あづの」。
    【カッパ】キワさんが招いた。猿ヶ石川、北上川、雫石川、豊沢川、馬淵川からきた。
    【狐崎/きつねざき】舞台となる地。《人と不思議なものたちが仲

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    2024年07月12日
  • 岬のマヨイガ

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    おそらくあの津波のあと、岩手の昔話や民話をモチーフに書かれた作品。
    清き良き雰囲気のあるとこが素敵。
    赤目の方は一方的に悪者扱いなのが残念。
    世界中にある土着を新参者が駆逐したあと、土着が悪だったようにされるパターンのような。

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    2021年12月12日
  • 岬のマヨイガ

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    あの日、両親を亡くした萌花は会ったこともない親戚にひきとられるために、そして、ゆりえは暴力をふるう夫から逃れるために、狐崎の駅に降り立った。彼女たちの運命を変えたのは大震災、そしてつづいて襲った巨大な津波だった。命は助かったが、避難先で身元を問われて困惑するふたり。救いの手をさしのべたのは、山名キワという老婆だった。その日から、ゆりえは「結」として、萌花は「ひより」として、キワと三人、不思議な共同生活が始まったのだ―。

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    2020年01月13日
  • 岬のマヨイガ

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    柏葉幸子さんのデビュー40周年記念作品。3・11の震災をベースに書かれている。書くのは勇気がいっただろうな。

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    2018年08月30日
  • 岬のマヨイガ

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    『ビブリオバトルへ、ようこそ!』で紹介されていたのでまんまと読んでみたのだけど、いやあ、おもしろかった。
    介護施設に入所する予定だったキワさん、夫の暴力から逃げてきたゆりえ、両親を亡くして親戚に引き取ってもらうところだった萌花。大きな津波が襲ったその日、遠野の近く、狐埼で偶然居合わせた三人は家族として生活を送り始める。
    認知症だと言いながらなにもかもわかっているようなおばあちゃんは、三人が暮らす古家を整えたり、昔話を語ったり、とても頼れるのだけれど、なにやらふしぎな友達がたくさんいて…。
    「津波のあの日」から始まる物語だったので、読みだしたときは少しどきりとしたけれど、そこから一つの家族のかた

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    2017年10月14日