安田純平のレビュー一覧

  • ルポ 戦場出稼ぎ労働者

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    現代の民営化が進む戦争では、世界中の貧しい人々が集められ、基地や建設現場などの危険地帯に派遣され、労働者として働いている。
    こうした出稼ぎ労働者なしでは、もはや軍事的なオペレーションは、成立し得ないのだ。
    著者は自ら出稼ぎ労働者となり、イラク軍基地訓練施設に単独で潜入した。
    グローバル化世界における、世界の貧困を前提にした戦争ビジネス、その実態に迫った貴重なルポルタージュ。

    [ 目次 ]
    第1章 イラク戦場労働への道(イラク行き急募;クウェート就労ビザが必要? ほか)
    第2章 戦場労働の心得(拘束の三年間;バグダッド空港・基地 ほか)
    第3章 戦場の料理人(激戦地ディワニヤ;居

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    2014年10月26日
  • シリア拘束 安田純平の40か月

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    「性懲りもなく2度も拘束された自分勝手な人」
    というレッテルが、社会によって貼り付けられた後。

    安田氏は本当は何をしにいったのか、それがしっかり報道されることはなかったように感じます。

    何事も、大騒ぎしてはすぐに忘れ、そこにいる話題の中心の人たちを消費するだけで終わることが、あまりにも多い気がします。

    一方で最近は、記者クラブなどでの記者会見全文を公開してくれる人が増えました。
    その気になればテレビや新聞、雑誌だけが頼りだったころほど「発言切り取り」だけで終幕にならずにすむようにもなりました。

    裏を取ろうとする意思さえあれば、人が語った言葉として、その全部を知ることができます。

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    2019年07月21日
  • シリア拘束 安田純平の40か月

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     40か月である。
     40か月もの間、シリアで拘束され続けたジャーナリストの記者会見録である。なによりも40か月もの拘束、凄まじい暴力に耐え切れる精神性、に驚嘆する。たぶんそれは、彼の知識と教養によるものなんだろう。それが「生きる」ことに力を与えた。絶望しない力は、知性に宿る。それがこの、解放という素晴らしい結末を得ることができた最大の要因なんだと、読後に改めて思った。その点は「夜と霧」と等しい。
     細部にわたるメモ、状況を客観的に捉え続ける視点、それらはジャーナリストとして得てきたものだろう。それらは我々の貴重な共通の財産になる。

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    2019年01月12日
  • ルポ 戦場出稼ぎ労働者

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    2007年〜2008年ごろのイラクの戦場で働く民間人労働者の様子を、実際に現場の一員として働いて体験した上でのルポ。貴重な情報だと思います。非常に興味深く読みました。

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    2019年01月08日
  • シリア拘束 安田純平の40か月

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    「シリア」はるか彼方の国だ。
    そこで行われている虐殺も、内戦も、
    空から降ってくる砲弾も、爆弾も、
    そして、そこで失われていく命のことも。
    何にも知らないんだ。
    2018年には、そういう国の現状を伝えようとする人々の映画もあった。
    (『ラッカは静かに虐殺されている』”City of ghosts”)
    知ることを怠ってはいけないと思う。
    そして、そのためのわずかな手がかりがここにあると思う。
    一人のジャーナリストの活動が、私には必要なのだと確信する。
    私には何もできないかもしれないが、少なくともそのジャーナリストの声を聞くことはできるだろう。
    それが、私のすべきことだと思う。
    この本では、安田さ

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    2019年01月01日
  • シリア拘束 安田純平の40か月

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    シリアで40か月拘束されてた安田純平の回顧録。
    結論から言うと、わからないことが多かった。

    もちろん、それなりに虐待受けたこともわかるんだけど、犯人の正体はわからないし、何より何で誘拐されたのかがわからない。
    それでも、ちまたで噂されてることへの反論だとか、精神的苦痛とかは伝わってきた。

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    2018年12月18日
  • ルポ 戦場出稼ぎ労働者

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    現地の様子が知りたいために、現地で労働をするとは、作者のジャーナリスト魂には頭が下がる。
    だが、本文での作者の主張には全く同意できない。
    内容が合っているか不安だが、下記のようなものである。
     ・イラクに行くことは、自国民の迷惑となる
     ・戦場で働くという選択肢もこれから出てくる

    これから先、戦場で働きたいという者は確かに出てくるとは思うが、少数派だと思う。
    イラクに行くことで、周りに迷惑をかけるというのは、その通りだと思う。家族に作者のような思想を持つ者がいれば、気が気でない。自分の思いもよらないところで迷惑をかけているかもしれないという見方も必要だ。

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    2016年02月13日
  • ルポ 戦場出稼ぎ労働者

    Posted by ブクログ

     戦場労働の実態を記録するというルポルタージュとしての価値は大いに認められるが、潜入取材を敢行した著者の考えには賛同できない点が多い。
     戦場に身を置いてその辛辣さを体感したいという野次馬精神や、他人に真似のできない取材成果を認められたいという願望が、ルポルタージュの本来の価値を損なってしまっている気がする。
     筆者には、今後、さらなる活躍を期待したい。

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    2012年01月23日
  • ルポ 戦場出稼ぎ労働者

    Posted by ブクログ

    事実としては大変面白かった。しかし、ところどころでの筆者の考えはやや強引であり短絡的であったと思う。

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    2010年09月26日