2015年6月に取材のためシリアに入国し、武装勢力に40か月間拘束され2018年10月に解放されたフリージャーナリスト・安田純平。帰国後の11月2日、日本記者クラブ2時間40分にわたる会見を行い、拘束から解放までの体験を事細かに語った。その会見と質疑応答を全文収録。
また、本人によるキーワード解説を加え、年表や地図、写真なども加え、さらにわかりやすく説明。巻末の独占インタビューでは、会見後に沸き起こった疑問点にも答える。
Posted by ブクログ 2019年07月21日
「性懲りもなく2度も拘束された自分勝手な人」
というレッテルが、社会によって貼り付けられた後。
安田氏は本当は何をしにいったのか、それがしっかり報道されることはなかったように感じます。
何事も、大騒ぎしてはすぐに忘れ、そこにいる話題の中心の人たちを消費するだけで終わることが、あまりにも多い気が...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月12日
40か月である。
40か月もの間、シリアで拘束され続けたジャーナリストの記者会見録である。なによりも40か月もの拘束、凄まじい暴力に耐え切れる精神性、に驚嘆する。たぶんそれは、彼の知識と教養によるものなんだろう。それが「生きる」ことに力を与えた。絶望しない力は、知性に宿る。それがこの、解放という...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月01日
「シリア」はるか彼方の国だ。
そこで行われている虐殺も、内戦も、
空から降ってくる砲弾も、爆弾も、
そして、そこで失われていく命のことも。
何にも知らないんだ。
2018年には、そういう国の現状を伝えようとする人々の映画もあった。
(『ラッカは静かに虐殺されている』”City of ghosts”)...続きを読む