岩澤倫彦のレビュー一覧
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2年ほど前に「週刊ポスト」で展開していた歯科治療の追求キャンペーンをまとめたもの。
前にある番組で医療ジャーナリストの方と共に歯科治療の特集を行なったが、その頃と何も変わっていないというのが感想。今は医療番組をやっていて色々な医師に会うが、一般医師のピンとキリの差は、歯科医師のピンとキリの差よりも圧倒的に少ない。患者として通う歯科医師の中でも、びっくりするくらい知識に乏しい人や衛生観念に欠ける人がいる。その理由もこの本を読むと納得だ。
この手の告発本としては取材もしっかりしていて、情報も的確にアップデートされている。
特にインプラントを考えている人は必読。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「医師の言うことは絶対」という時代はとっくに終わっている。
臨床試験で効果があるとされたものが保険診療
効果があるとは言えないとされたものが自由診療
だが一部の人には効くかもしれないので売っているのが自由診療。
自分がどのような治療を選択するかは自分で決めていいことが大原則であるが、がんの免疫療法や温熱療法などの自由診療は「結局効かない」「まだ万人に効く段階に至っていない」というのが現状のようだ。万人に効くのであればとっくに保険診療になっている。「効くとはいえない」から自由診療として、「よかったらどうぞ」というかんじで展開されている。
100万円単位の高額な治療費と、効くかわからない治療 -
Posted by ブクログ
1980〜1990年代は虫歯大洪水の時代だったらしい。
まさにその時代に生まれ育ったため私の歯は虫歯だらけ。
考えてみたら、子供時代の歯医者さんはどこも凄い混んでいた。
本にもあったとおり、日本の歯科治療は物凄い遅れているんだなと理解した。
歳をとったら入れ歯になるのは当たり前と思ってはいけないらしい。
歯の具合が悪いと色々な疾患に繋がるというからうちの両親が心配。
自分の歯を健康に保つことはこれほどまでに重要なんだと気付かされた。
食べられなくなったら、確かにそれは死なのかもしれない。
インプラントを入れることになったとしても、それは最終手段と心得ておくべき。
綿密な調査をして良い先生を -
Posted by ブクログ
毎年、会社の健康診断で受けているバリウム検査。今年は発泡剤を飲んだ後にゲップをしてしまったので、二度飲まされた。そのせいかわからないが、一日お腹が痛かった。来年はやりたくねえな〜と思っていたら、こんな本が目に留まった。
胃ガン患者の9割がピロリ菌に感染しているらしい。だからピロリ菌に感染しているかどうかをまず調べる(感染していたら除菌すればいい) それと簡単な血液検査で胃ガンにかかるリスクは高い確率でわかる。なにも高い放射線を浴びて、気持ち悪い液体を飲み、ひっくりかえりそうになりながら台の上で踏ん張らなくてもいいのだ。
バリウムが腸の中で固まり、腸に穴が開くという重篤な副作用や、アナフ -
Posted by ブクログ
ネタバレ・虫歯治療編(89)
-初期虫歯は削らない
-虫歯でない部分も削られている
-「レジン修復」を歯医者に頼む:歯を削る量が最小限で済む
-歯を残す「根管治療」のチェック方法:マイクロスコープか拡大鏡、ラバーダムを使用しているか。メタルコアよりもファイバーポストを選択
-口腔ケアを指導しない歯科医院は要注意。歯ブラシ以外にフロス、歯間ブラシは必需品
・歯周病編(125)
-日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会の専門医、指導医、認定歯科衛生士を選ぶ
-原因は「バイオフィルム」:除去は歯科衛生士に相談
-初期の歯周病は「SRP(基本治療)」で治せる:治療の基本は歯周ポケットのクラーク、歯