西川純のレビュー一覧
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あの附属小学校がここまで改革していたなんて!
あの附属小学校が、である。
附属小学校に勤務できる教員といえば、指導力があることはもちろんのこと、精神的にも異常にタフでないとやっていけないのが常識だった。生命維持ギリギリの睡眠時間、常時土日出勤、上の年次の先輩からの叱咤激励(という名の罵倒)が当たり前だったし、そのことに異議を申し立てる者なんていなかった。最先端の教育機関であるという誇りと意地が、そこにはあったのだろう。そんな附属小学校が変わった!本当の教員働き方改革を成すことによって、何よりも学校に、子どもに、そして教員に笑顔が増えたのではないだろうか。
「子供のため」と言う大義名分のもと、追 -
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附属というと授業中心といったイメージがあるが、この大分大学附属小は、生徒指導面に重点をおき、例えば清掃にたくさん力をいれ、できるようになった子をほめるというるというサイクルがとてもいいいと感じた。
しかも、それに時間をかけて年度当初に行うという点も大事だと感じた。
改革するためにいいと思った内容は
1 提案は原則ワンペーパー
2 通知票が年3回から年に2回へ
3 成長ノートは月に1回程度で日記の代わり
4 1点突破で具体的な方策を全職員でやりとげること
5 実習生は、指導案は簡単なもの
おもしろいと思ったことは英語で巻き舌をしても笑われない学級 -
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印象に残った点
・公立学校は独立行政法人かされる
→教員間での競争があるとよいのかもしれない。
そうすると、面白い時代になっていくのかもしれない。
とにかく教員はもっともっと勉強することが必要だと改めて思った。
・助成金に応募してみる
「助成財団センター」を検索する。
教育のためにお金を出してくれる前提がある。
・教員の3つの職能
①子供や保護者のせいにしない。確かにそれが原因なのかもしれないが、それを言っておしまい
②尊敬すべき、先輩、後輩を探し、その人といっぱい雑談をする。見いだす方法は、子供たちに聞けばいい
③真似できるところは真似る。真似できないところは、真似る必要はない。今の -
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発売当初に読み終わっていたが、新指導要領が始まる一年前の今、今年度の評価を話し合うために再読しました。
アクティブラーニング時代の評価、というだけでなく、本来の「指導と評価の一体」にもしっかり対応しています。「評価は成績を出すってこと?」と思う(私はそう思っていた)教員をスタートしたばかりの人には早めに読んでほしい。先輩の言う通りにやっていれば成績は出るが、児童生徒の変容に関しては物足りないものになるはず。
○評価基準を生徒に公開する
☆公開できない基準なら、基準そのものに問題がある。また、評価を何のためにしているのかを考えれば、公開しないという判断はあり得ない。目指す姿をはっきりさせる。 -
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ネタバレこれからの社会で生き残って行く人たちは、集団の中で画期的なアイデアを出すことができる人たちである。
大量の課題をこなし、それを踏まえて議論し、アイデアを出すことができる人間が求められる。
それこそがアクティブラーニングである。
個人の様々な活動の記録であるEポートフォリオの作成が求められる。
生徒はより主体的に目的を持って学習活動をすることが求められる。
これは生涯学習のことにも繋がる。
大学入試も従来の点数式ではなく、二次試験で大学独自の様々な種類の試験が課されることになる。
英語に関しては海外からの技術者がやってきて外国人の上司や労働者が増加し、自動的に英語が公用語になる。
民間試験 -
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上越教育大学教職大学院教授の西川純先生の著書。
いつもながら、読みやすく、さらさらと読めてしまう。
しかし、読みやすいさの裏に実は本書に書かれている未来の予言は恐ろしいものである。
学歴社会信仰の旧モデルが崩壊しつつある今、オンリーワンを目指して子どもを育てること、またそういう選択肢を子どもに示すこと、
そんなことを教わった気がする。
西川先生の著書はまだまだ読みたい。
・過去が厳しく問われるようになる時代へ
面接官が注目するのは、選択科目。
「面接官はその学生の4年間全体の行動や選択の履歴によって、その学生のヴィジョンが本物かを判断しようとします。」
・「一番大事なのは、自分自身の -
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『学び合い』関連の本を何冊か読まれている方ならば、半分くらいはさっと読み通せます。
個別最適化に向けた社会的な背景、学術的な根拠の多様な引き出しはさすが西川先生…圧倒されます。
ただ、個別最適化の教育=『学び合い』
とするのはまだ自分の中で疑問です。
学び方の個別最適化の手段の1つとしては『学び合い』はかなり有効だと思います。
しかし、学習内容の個別最適化を目指すのであれば、子ども集団の成長もしくは、教師の個々のカンファランスによるものが大きいような気がします。
その辺のもやもやを解決するためにも、改めて『学び合い』を勉強しなおし、実践してみようと思いました。
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保護者向けに書かれた本ですが、かなり衝撃的な内容です。
大雑把にいえば、就職まで見据えて進路を決めないと、生半可な学歴では意味がありませんよ、といったところ。
東大、京大は天才を取ろうとしている。
例えば幼い頃から数学漬けで、ブルーバックスを読みまくり、数の世界に浸るような子供とか、そういった天才。
なにしろノーベル賞なんかを取る人材を育てたいのだから。
そこには入れない、単に入試突破のための勉強の努力ができる程度の平凡な生徒が、学歴だけでにしようと努力しても、非正規雇用で苦しんだり、就きたい職業が需要過多で苦労したりといったことが起こるという。
そんな現状も知らず、教員はとにかく進学実績 -
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今年大学受験を控える娘を持つ私ですが、記憶を辿って私が大学受験をしたころを振り返ってみました。私は公立高校の理系出身です。共通一次(いまのセンター試験)が終わっても、まだ高校で学ぶ内容が終わっていない状態で、特に理科(物理・化学)は、最後まで習わなかったと思います。そんな状態なので、私の周りを見ても、浪人は当たり前、私も、そんな当たり前な受験生でした。
この本によれば私が大学入学したころから5年程経過したデータになりますが、平成2年で、高校卒業で不合格率(私はこれを浪人した人の率と解釈しました)は44%とのこと、それが、数年前のデータでは、7%を切っているという事実に驚きました。少子化・大学 -
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「学びあい」を主体としたアクティブラーニング入門書。
言葉がけの大切さと、集団をマネジメントするやり方と、部活動の指導法を絡めて説明しています。
これまで読んだアクティブラーニング入門書に書かれていた内容に比べると、多少ふわっとしていて、具体性にかけるところもありますが、別の観点からこの課題を眺めることができたと思います。
読んでいて、やはり最初は生徒の中にも不安があるんだなと感じさせられましたが、それに対して教員がどのように言葉がけをするか、しかりつけるか、ということが大切なのだと思いました。
そういう意味では、教科の知識と同様に、心理学的なアプローチや、集団をまとめる方法も学ぶ必要がある