西川純のレビュー一覧
-
なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール
- カート
-
試し読み
-
なぜか仕事がうまくいく教師の7つのルール
- カート
-
試し読み
-
2030年 教師の仕事はこう変わる!
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
著者によると、院生の最もつまずくのは「研究の取っかかり(漠然とした研究テーマを具体的な計画を伴った研究にするまでの部分)」、「データの定義(教師が普通に使っている言葉を測定可能にするため、それらを厳密に定義する段階)」、「具体的な論文の記述(論文特有の言い回し、書き方等)」の3つだそうです。1999年初版の第3版(2023年)とのことで、内容にカセットテープや手書き論文などが出てきて、隔世の感もありましたが、研究や論文としての核となるところには、今も昔も変わらないものがあると思います。現代に置き換えて、参考にしていきたいと思いました。
【第一部 計画】
第1章 研究のテーマ
・テーマの発見:実証的研究とは、自分が語りたいことを、一定の手法に従って語ること。実証的研究の手法とは、自分が直感的に感じるものを、他の人に感じさせるための手法。教えている教師自身が何気なく見過ごしている「へー」こそが、本当に優れた研究テーマとなる。
・先行研究を見ることの必要性:大学の研究論文には、参考文献、引用文献、文献の一覧等がある。その論文を書いた著者と無関係な人の先行研究が紹介されている。
・先行研究の見つけ方:対象、内容、方法に着目したキーワードをネットに打ち込んで検索する。ピッタリした先行研究が存在するなら、その研究を熟読する。もし、その結果によって問題が解決するなら、新たに研究を行う必要はない。その論文を読めば済む。キーワードを少なくとも1つ含むものは、広義の意味ですべて先行研究であるが、全キーワードを含む研究がないなら、その研究にオリジナリティがあることを意味する。全文献を調べることは不可能であるが、良識の範囲内で調査する。研究とは、問題を一気に解決するのではなく、従前のものよりも一歩前に進む営みである。(大学に赴いたり、返信用切手を入れて手紙を出したりすることもあるらしいが、今ではどうだろう?)研究を進める上で心がけたいのは、①全く別な分野の本(研究書ではなく、啓蒙書)を読むこと、②どれだけ先行研究の検索に労力を費やせるか、ということ。
・先行研究の穴とその穴ができた原因:教育研究においては、否定は素人でもできるが、実行可能な代案を出しうるもののみが専門家である。
第2章 調査内容・方法
・方法の選択:「好き/嫌い」「知っているか/知らないか」を直接問う。比較判断の時間によって、比較する対象の差を計画する(象徴的距離効果)。瞳孔面積によって興味・関心を測定したり、脳波や皮膚抵抗などもできる。測りたいものを測る方法を選ばなければならない。
・質問紙法:まず、先行研究においてどのような調査項目を定めていたかを洗い出し、整理する。できるだけ複数選択ではなく単数選択にし、選択肢の数は最大9個までにする。そして予備調査をし、出題者の言葉と被験者の理解のズレ、調査時間の設定、調査実施者への注意などを確認する。
・行動分析:ビデオ記録をデータ化するためには、記録時間の数倍かかる。3カ月以上、一日中ビデオにかじりつくことになる。(今はtomolinksなどもある。AIに力を借りられるのでは?)
・誤った調査項目を作らないように確認する。
第3章 調査対象
・教育における調査は、科学実験や動物実験とは異なり、完全な条件統制は不可能である。しかし、できるだけ正確な調査を行うよう努力するべきである。教育研究において否定することは素人にもできるが、代案を出せるのは専門家(玄人)だけである。
・精密に調査を行うためには、むやみに調査対象を増やすことには問題がある。5%程度の差を吟味する程度が実際的であり、被験者は200~300人程度が目安である。
第4章 計画の注意
実証的研究とは、自分が語りたいことを、一定の手法に従って語ることである。教育的研究のおもしろさは、その仮説が教師・生徒としての二事情経験から作られる部分が大きいことであるが、逆に言うと、自分自身が何を語りたいかが無ければどうしようもない。また、実証的研究においては、計画の段階で、その分析を予期し、その結果も予期していなければならないため、調査が終了した段階で全研究の70~90%は終えられていると言える。
【第2部 分析】
第1章統計分析における注意
1.本当によい研究に統計分析は必要がない。高度な統計分析を行わなくてもできる教育上重要な研究は数多く残されている。
2.自分自身の直感を超える分析は避ける。
3.統計分析は見たいものを見せることができるにすぎない。
第2章尺度
同じ数字であっても、その数字が持つ情報の質は多様であり、この質のことを尺度という。名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の4種類。
第3章カテゴリー化
図表をどのようにまとめるかは、筆者の主張、資料性、またそのようなまとめ方に妥当性があるか等によって総合的に決められる必要がある。読者に筆者の主張が伝わりやすくすることが重要。
第4章危険率・有意水準
危険率を算定する方法には両側検定と片側検定の2種類があり、両側検定がお薦め。
第5章検定
二つの集団に違いがあるか、ないかを統計的に言うための方法。X2検定、カイ二乗検定などがある。
第6章相関
間隔尺度・比較尺度の場合はピアソンの相関係数、名義尺度の場合はφ係数が用いられる。
第7章対応のあるデータ、ないデータ
対応のあるデータ分析をする場合は、対となるデータが必ず必要で、より検値力が高い。
第8章文献の紹介
大村平(2005、2006)、石村貞夫(1993、1994、2010)、田中敏(1992、2006)、岩原信九郎(1955)等
第9章質的研究に関して
数値データをまったく扱わない分野であり、結果として説得力に乏しいのが現状。まずは量的研究から教育研究に入ることがお薦め。
第10章それでも質的研究をやりたい人のために
単なる経験談と研究の違いは、元になるデータがしっかりしたものであるか否かにかかっている。実証的研究とは、自分が語りたいことを、一定の手法に従って語ること。実証的研究においては調査が終了した段階で全研究の70~90%は終えている。できるだけ多くのビデオやテープで記録すべきだが、何よりも優れた分析機器は、その場にいる自分自身である。少なくとも、授業後に心に残ったことを、ノートに「なぐり書き」でいいから記録する。最終的な結論を書く際、これを言えるだけの「一般性はあるか?」「客観性はあるか?」を自問することが必要。質的研究と量的研究は対立するものではなく、補完するものである。
【第3部 論文の記述】
第1章目的
論文の中で最後に書く部分であり、その研究の重要性とオリジナリティを主張する部部である。論文の構成は「目的」「方法」「結果」「結論」であるが、実際に各順序は「方法」「結果」「結論」「目的」である。目的の最後に全体の構成を示すことは有効。
第2章方法
比較的多くの記述が必要になるが、ページ数としては、目的>方法>結果>結論、でなければならない。行ったことを正確に記述するものである。
第3章結果
個々の数値の記述は、図表にその数値が書いてあれば十分で、わざわざ本文の中で改めて書く必要はない。いい論文は、本文を読まなくても、図表を見ただけでわかるもの。図のタイトルは図の下に、表のタイトルは表の上に書く。研究に無駄は付きものであり、苦労して得た結果であっても、必ずしも最終的な結論に結び付かない結果も多い。
第4章結論
結論で述べるべき「一言」は論文の最初に決定されるべきもの。結論は「である」と言い切らねばならない。
第5章レファレンス
研究とは多くの人々が少しずつ知識を積み上げる営みであり、ルールとしては、第一にその記述で確実に該当分権を探すことができること、第二に記述方法が統一されていること、である。Vol.やPP.のピリオドは省略できない。「引用」は該当する部分を原文のまま自身の論文に利用する場合のことで一般に『』で区別する。「参考」はその論文全体を参考にした場合で「〇○は●●を明らかにした」のように自身の表現で短くまとめる必要がある。
第6章口頭発表に関して
・余裕を持った原稿を元に、聴衆の反応に即して、話す速度や間を調節する。(×声が小さい・言葉が明瞭でない・話が難しい、〇腹から大声を出し語尾をはっきりさせる・平常の会話より幾分遅く話す(1分間に200~250語)・段落の間には間を置く)
・発表に使用するスライド、OHPはできるだけ早く用意する。
・そのスライド・OHPにおける図表は、伝えたいものを欲張らず、確実に伝えられる表現を工夫する。
・実際に用いられるスライド・OHPを利用しながら、発表の予行練習は十分に行う。(一人で何度も行い、ある程度練り上がった段階で同級生・同僚に聞いてもらう・時間を守ることは最低限のルール)
第7章全体的な記述上の注意
自分も他の研究者も、呼び捨てにする。「である」超に改める。命令調に変更する。短く言い切る。「。」と「。」の間の「、」は最大3~4程度。できれば2つまでが望ましい。1か月後に読み直す。「である」と言い切る努力が必要。文章は上から下に読むもの、先を読んで初めて分かるような文章は良くない。
(補遺1)指導教官とのつきあい方
(補遺2)大学院で教育研究を行いたい人のためのメモ -
アクティブ・ラーニングの評価がわかる!
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
なんか、すごい緩い、書き下し本みたいな感じだった。ブログみたいな(笑)。
まぁでもお陰でサクッと読めて、アクティブ・ラーニングの大体の様子は分かったから、もっと具体的な評価論を期待していた面もあるにはあるんだけど、まぁとっかかりにはよかったかな。
本屋で買ってれば、見てから買っただろうから、手にしてたかはわからないけど(笑)、ネットでタイトル購入したからね。
まぁ、値段も安いし、十分役には立った。
☆は、3.5辺りが感覚に近いかな。
内容面では...アクティブ・ラーニングが「必要」と説得するロジックが、未だに個人的にはしっくり来てないんだけどね...。誰かもうちょっと別の面から語ってくれないかな。将来的な保険、とか、そういう話じゃなかろう、、と思ってしまう。そのロジックだと、やっぱり上位層にはあまり響かない気がしてならないよ...。 -
Posted by ブクログ
○月一回の学年主任会で必ず話し合われる項目
①さらなるスクラップ
②人材育成p.132
○すぐにできたことを実践する
①いらないものを捨てた
②職員室の模様替えをした
③調子の悪い比較的安価なラミネーターやシュレッダーなどを買い換えたp.138
○子どもへの指導ならば、日常の取組から
・教育的価値が高く、児童も職員も納得して取り組める
・身近で毎日取り組むことができる
・具体的で変容が見やすい
・うまくいくとみんなが気持ちいい
・全職員で取り組める
ものがないか探すp.140
・業務改善のためにスクラップの視点が必要
例えば
①子どもの肉体的精神的負担になっていないか
②年間の授業時数内でできる活動であるか
③法令上守るべき内容を逸脱していないか
④教員の超過勤務になっていないか
⑤教員の負担過多で子どもと過ごす時間を奪っていないか
⑥教員の精神的負担に 過多及び人材育児の妨げになっていないか
⑦PTA活動が会員の肉体的、精神的負担になっていないかp.151
・エビデンスとして示す
学力、給食の残食率、外部の方の声(コミュニティ・スクール)など数値の役割は大きいp.153
-
親なら知っておきたい学歴の経済学
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
この本を読むまでは、勉強は教師が主導で教えていかねばならないものという価値観しかなかった。
この本には、
●「全員が課題を達成することが1番大事。」
「一人も見捨てないことが大事」教師自身がそれを言い続ける必要がある。
●全員が解るために必要なのは、「わからないから教えて」と「わからない人いない?」の言葉。
●教師自身が子供をつなげるのではなく、繋げるきっかけを与えてあげる。言葉かけとか
●本当にわかっているかどうかは、最後にテストをして立たせて、子供達にそれをみさせる。
●教師が教えすぎてもいけない。そしたら、「あの子は先生が教える人」と無意識に子供達が思ってしまう。
●一人を見捨てるクラスは、三人目も四人目も見捨てる。
そんなクラスになりたいの?
など、児童主導で進める学び合いの授業を実践する上で大事なことについて書いてあった。とても具体的で、これから実践しようと思っている人は手にとってみるといいかもしれない。
特にこの本には繰り返し何回も出てきた言葉は、「1人も見捨ててはいけない。全員が達成」
結局、学び合いはこの言葉をずっと子供に言い聞かせながら鍛えていくものなのだ。まるで合言葉ののように。このことを中村先生の「合言葉」指導にいれたら、うまく作用してくれるのではないかなと思った。
さて、実際にやっていこう。 -
2030年 教師の仕事はこう変わる!
- カート
-
試し読み
-
2030年 教師の仕事はこう変わる!
- カート
-
試し読み
-
親なら知っておきたい学歴の経済学
- カート
-
試し読み