服部千春のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前ほどさくさく読めなかった。
①仲のいい友達がいて、
②ちょっとしたすれ違いが起こって悩み、
③モノがしゃべるとかの超常現象の手伝いがあって、
④小さな内面の成長を果たして円く収まる。
この起承転結がパターンだがわかりにくくなってきた。
まあ真面目腐って読んでどうする。
「みのるは俳句名人?」・・・老舗そば屋の息子みのるの話。
「まさると不思議なノート」・・・題材とまさるとゆりさんの繋げ方が好きでなかった。
「みかと魔法の鏡」・・・ミュージカル女優か~いいね。魔女のおばあさんとの出会い。こんな大人いるのかな。
「かりんとぬいぐるみウサチン」・・・で、かりんの夢って…? -
Posted by ブクログ
“(あれっ?)
わたしは、ひとみ先生の目が、涙ぐんでいたようにうるんでいることに気づいた。
(どうしたんだろう?その友だちと、なにかあったのかな……?)
きいてみたいけれど、どこか遠くを見ているような目のひとみ先生に、なにもいってはいけない気がする。”[P.128]
海君が消える辺りは思わず泣いてしまった。
“「どうして、もっと早くに気がついてあげられなかったんだろう?海は、海。宙は、宙よ。二人とも、大切な子どもたち。」
「おかあさん……。」
「海、愛してるわ。あなたが宙にためだけにいたなんて、そんなこと、絶対にない。海も、宙も、二人とも、愛してるわ。」
またおかあさんの目から、涙がすうっ -
Posted by ブクログ
“「えっ!?」
おねえちゃんは、はっとして、階段にいるわたしを見上げた。
「そ、そんなとこに行かないわよ。行くわけないでしょ。……あんた、なんでそんなこときくのよ。」
「あ、いや。遠足からの帰りにバスで通りがかったとき、おねえちゃんに似た人を見たから。」
「あ、そう。それは、きっと、他人の空似よ。それに、同じ夕日丘学園の制服を着てたんなら、よけいにまちがいやすいってもんよ、きっと。あは、あははは……。」
おねえちゃんは、かわいた声で笑う。
(変なの?おねえちゃん、どうしちゃったんだろう?)
いつもの無愛想なおねえちゃんはしゃくにさわるけど、愛想のよすぎるおねえちゃんは、それはそれで気持ちがわる -
Posted by ブクログ
“「ところで、真理は、学校が近くなって、通学が楽になったんじゃないか?」
「うん。」
せっかくおとうさんが話しかけてるのに、おねえちゃんは、そっぽを向いたままで、ひとことだけの返事をした。
新聞をくしゃっとたたんで、おとうさんが立ち上がる。
「さあ。おとうさんは、行ってくるとするか。」
「行ってらっしゃい。」
おねえちゃんったら、目玉焼きをほおばったままで、顔も上げずにいったぞ。
わたしは、おかあさんといっしょに玄関まで行って、おとうさんを見送ってあげた。
「おとうさん、今日も一日、がんばって。」
「行ってらっしゃーい。」
わたしは、おねえちゃんの分まで大サービスのつもりで、両手をふる。
ふと