服部千春のレビュー一覧
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前ほどさくさく読めなかった。
①仲のいい友達がいて、
②ちょっとしたすれ違いが起こって悩み、
③モノがしゃべるとかの超常現象の手伝いがあって、
④小さな内面の成長を果たして円く収まる。
この起承転結がパターンだがわかりにくくなってきた。
まあ真面目腐って読んでどうする。
「みのるは俳句名人?」・・・老舗そば屋の息子みのるの話。
「まさると不思議なノート」・・・題材とまさるとゆりさんの繋げ方が好きでなかった。
「みかと魔法の鏡」・・・ミュージカル女優か~いいね。魔女のおばあさんとの出会い。こんな大人いるのかな。
「かりんとぬいぐるみウサチン」・・・で、かりんの夢って…? -
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“(あれっ?)
わたしは、ひとみ先生の目が、涙ぐんでいたようにうるんでいることに気づいた。
(どうしたんだろう?その友だちと、なにかあったのかな……?)
きいてみたいけれど、どこか遠くを見ているような目のひとみ先生に、なにもいってはいけない気がする。”[P.128]
海君が消える辺りは思わず泣いてしまった。
“「どうして、もっと早くに気がついてあげられなかったんだろう?海は、海。宙は、宙よ。二人とも、大切な子どもたち。」
「おかあさん……。」
「海、愛してるわ。あなたが宙にためだけにいたなんて、そんなこと、絶対にない。海も、宙も、二人とも、愛してるわ。」
またおかあさんの目から、涙がすうっと流れた。
「ありがとう、おかあさん。でも、ぼく、きっともう行かなきゃ……。」
「そんな、せっかく会えたのに、どこへ行くっていうのよ?」
「今は、宙のことが心配で、そばに来られただけだと思う。あっちで、おとうさんがまってる。」”[P.203] -
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“「えっ!?」
おねえちゃんは、はっとして、階段にいるわたしを見上げた。
「そ、そんなとこに行かないわよ。行くわけないでしょ。……あんた、なんでそんなこときくのよ。」
「あ、いや。遠足からの帰りにバスで通りがかったとき、おねえちゃんに似た人を見たから。」
「あ、そう。それは、きっと、他人の空似よ。それに、同じ夕日丘学園の制服を着てたんなら、よけいにまちがいやすいってもんよ、きっと。あは、あははは……。」
おねえちゃんは、かわいた声で笑う。
(変なの?おねえちゃん、どうしちゃったんだろう?)
いつもの無愛想なおねえちゃんはしゃくにさわるけど、愛想のよすぎるおねえちゃんは、それはそれで気持ちがわるいもんだと思った。”[P.178]
お姉ちゃんが可愛くて。
“宙は、見開いた大きな目をわたしに向ける。
「『海くんが』って、どういうこと?なんで?おまえは、なにを知ってるんだ?」
「あ、いえ、あの……。」
どうしよう?
なんていえばいいんだろう?
黒いひとみでわたしを見つめる、宙の視線がいたい。
わたしは、ただうろたえて、そこに突っ立ったままでいた。”[P.226] -
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“「ところで、真理は、学校が近くなって、通学が楽になったんじゃないか?」
「うん。」
せっかくおとうさんが話しかけてるのに、おねえちゃんは、そっぽを向いたままで、ひとことだけの返事をした。
新聞をくしゃっとたたんで、おとうさんが立ち上がる。
「さあ。おとうさんは、行ってくるとするか。」
「行ってらっしゃい。」
おねえちゃんったら、目玉焼きをほおばったままで、顔も上げずにいったぞ。
わたしは、おかあさんといっしょに玄関まで行って、おとうさんを見送ってあげた。
「おとうさん、今日も一日、がんばって。」
「行ってらっしゃーい。」
わたしは、おねえちゃんの分まで大サービスのつもりで、両手をふる。
ふと気配がするのでふり返ったら、ろうかのはしに、おねえちゃんが立っていた。だまったままで、おとうさんに小さく手だけふっている。
おねえちゃんって、もともと愛想のないやつだとは思うけど、このごろますます拍車がかかってる。”[P.62]
おねえちゃん可愛いなぁ。
“「ねえ、奈っちゃん。あのね、今までわたしが読んだ本のデータでいうと、転校生って、みんなにすごくもてはやされるか、いじめられるかのどっちかなんだけど、五年一組ではどっちなんだろ?いじめられる心配なんて、しなくていい?」
わたしがきいたら、奈津は「へっ?」っていう顔になった。
「萌ちゃんて、テンネンなの?変なこときくね。あんた、いじめられたいの?」
まさか、そんなわけはない。ブンブンと、首を横にふる。
「もちろん、いじめられたくはないけど、もてはやされたくもない。ふつうに、自然にしてほしい。まえから、初めっからこのクラスにいたじゃん、ってふうにあつかってほしい。」
「なるほどね。だったら、だいじょうぶだと思う。いじめなんてダサイこと、わたしがゆるさないもんね。」
「うわぁ。たのもしい!わたし、奈っちゃんと同じクラスでよかった。」
実感をこめていうと、奈津は、「まかせなさい。」というように、胸をドンッとたたいた。”[P.116]