星野和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「死ぬときは、ぽっくり逝きたい」なんて言うのはやめよう
アルフォンス・デーケン、星野和子『より良き死のために—「死への準備教育」創始者が伝えたいこと』ダイヤモンド社. 2018年
先日著者の訃報記事を目にしたのだが、お恥ずかしながら、このデーケン氏のことは全く知らなかったが、上智大学でながく教鞭をとられ、日本における死生学の提唱者と知り、とても気になったので手軽に読めそうな本書を読んでみた。
というのも、上智大学新書シリーズで『「終活」を考える—自分らしい生と死の探求』(浅見昇吾編、2017年)をひょんな縁で読むことがあり、上智大学が中心となっている死生学の取り組みに興味があったからだ。この本を読んだのはちょうど祖母が亡くなってからだったので、いろいろ考えさせられた。答えを押し付けるのではなく、疑問や考えを膨らませてくれる良書だ。
さて『より良き死のために』は、著者の生涯の取り組みが凝縮された一冊でとても読みがいがあった。昔はうやむやになっていた余命宣告、死に寄り添うホスピスの取り組み、葬儀の様々なあり方の提案、(財産分与だけでなく)様々な遺言の仕方、死別した遺族の受け取り方、交通事故死の遺族と加害者の関係性・・・本書を読みながら、著者の死生学の取り組みによって、どれだけ日本における死の受け止め方が変わってきたのかが垣間見えた。日本における死生学の確立と普及に尽力された著者にはとても感謝しなければならい。
今まではなんとなく死ぬときは、あんまり苦しまずにぽっくり知らない間に死にたいと漠然と思っていたが、死を受け入れる前に死ぬとしたら、それはもっと悲しいことかもしれないと思えるようになった。
亡くなられてから、追悼記事でその業績の偉大さを知ったのはとても残念で、講演会などに行ってみたかった。そして著者自身は自身の死をどのように受け止めたのだろうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ禅というものをその教えの概要と歴史、また修行の上に禅僧たちが紡ぎだした禅語、公案の話などが網羅され入門書としてとりつきやすい。
心に残ったところ
・四諦・・苦を取り除く方法「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」がある。
・八正道・・正見、正思、正語、正業、正命、正精進、正念、正定
・聖俗、善悪、左右という相対的な考え「分別」は嫌われる。無位とは差別がない人。
・「安心」とは心を知る、心を見ること。
・「人は仏だからこそ仏としての修行をせねばならない」
・嬉しい時は心から喜び、苦しい時はとことん悩み苦しみ、悲しい時は思いっきり泣く。瞬間瞬間を全身全霊で生きて、そのことに執着しなければ安心立命できる。
・道は人が歩こうと思ったり、思わなかったりで現れたり、消えたりするものではない。
・「求心止むところすなわち無事」
・今、という瞬間は再び訪れないのだから、この瞬間を大切に過ごす。
・足るを知ることは富むなり
・自由とは自らに由るという意味
・毎日行っていることが、真理追究の道である
・逆境にいるときは「ここから何かを学べればそれもよい」と開き直る
・「無心」とは客観的対象により起きる観念が全くない状態
・ちっとも前進しなくても、ただ黙々と今やるべきことをやる
・「四無量心」・・大慈悲・大悲心・大喜心・大捨心
・対象から逃げず、積極的にぶつかってとことん背負いこめ
・人間である限り情動などの本能はなくならない
・人は分別が強すぎて、良し悪しを見てしまうが、それは真理ではない。
・災難に会うときは災難に会うがよい。死ぬときは死ぬがよい。これが災難を逃れる方法である。