香谷美季のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的には亜樹が集めなければならない「力のある言葉」は大量に(それこそ『夏目友人帳』友人帳レベルの分厚さ、多さで)あると勝手に思っていたから、今作で物語が終結してしまってちょっと残念。
それでも、亜樹は中2に成長してたし、ガラクタ集める帰宅部だし、チャーリーとも仲良くやってるしでなんだか良かった。
急に登場した舞ちゃんも実はあやかしの鏡に関わっていたし。色々偶然が重なるけど、全部必然に見えてくる。
ふと思ったのは、中学生、ギリ高校生くらいまでなら「ちょっと不思議な力を持った少年の冒険記!」感があって物語にもなるくらい面白いけど、亜樹が大人になった時、彼は「野辺地の繁栄には一生大事にされる -
Posted by ブクログ
ネタバレあやかしの鏡シリーズのスピンオフかな。最初、この本の立ち位置が分からなくて読む順番とか少し迷ったけど。
本編では野辺地のアキとしての力を受け継いだ亜樹の視点で描かれることが多いから、「まぁ、彼だからそういうこともあるか」と思うけど、力を持たない人たちが主人公となることで、あやかしにまつわる出来事は実は身近にも起こっているんじゃ無いかと思ってしまった。
「カエル・パラダイス」はその明るい章題には似合わず結構キツかったなぁ。カエルが降ってくるとか、カエルの口の中に入るだとか。カエルの側から見たら、解剖されてその死体の墓も壊されたら、そりゃ恨みは募るよな。と納得したし、人間ってあまりにも人間中心