長州力のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昭和を代表するプロレスラー、そして、永遠のライバル、藤波辰爾と長州力の対談本。
あの時代を知るプロレスファンにはたまらない本だと思います。過去の事件については、あの時代を知っている人にとっては既知ことで、正直目新しさはないと思いますが、ポイントで「へ~そんなことを考えていたのか」と思わせる発言もあって興味深いです。
ある意味、「ライバルっていいなあ(そして必要だなあ)」と思わせてくれます。
それと、プロレスは強いだけではスターになることができない世界で、強さプラスαが求められます。そういう意味で、パーソナルブランディングの参考にすることも、読み方によってはできます。地味で、外国人レスラーのか -
Posted by ブクログ
まず、新書という形態でプロレス関係の書籍がリリースされたことに驚き。
最近のプロレス本は、読むと萎えてしまう暴露本の類が殆どで辟易して
いたところ。こういう内容の本が出版された、という事実だけでちょっと
嬉しい。
藤波vs長州のWWFインタヘビーを巡る攻防は本当に熱かった。
長州はあの一連の抗争で完全にブレイクしたのだが、僕は基本的に藤波派。
長州力の一直線な攻めを受けきる藤波辰爾がいなければ、きっと長州は
髪が長いだけのプロレスラーだった、と今でも思っている(^^;)。
これも昭和プロレスファンの流れ。
僕の周囲にはそういう人間が実際多数居るし(^^;)。
そんな2人が、過去と現在、そし -
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Posted by ブクログ
「武藤は僕と似ていた」そう藤波が言うと
「あいつと試合してると正直、そこにいたくなくなる」なんてふうに
長州は武藤を評した
藤波と長州が手の合うライバルでいられたのは
なんといっても、「かませ犬発言」に象徴されるような劣等感
そして、反骨の魂が長州の側にあったからである
後進の武藤にそれを向けることは
長州の気高きプライドが、けして許すものではなかったのだろう
実際の試合を見れば、正統派クリーンファイトにこだわる藤波に対し
長州は先に手を出すダーティースタイル
どたばたと勝負を焦るハイスパートレスリングだ
そんなふたりのありようはまるで
猪木の二面性を半分づつ受け継いでいるようでもあった -
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Posted by ブクログ
ネタバレ藤波と長州の対談と藤波、長州それぞれの自分のプロレス史を振り返るという構成。古館の実況で生まれた「名勝負数え唄」という言葉だが、その言葉に煽られるように、"下克上"の「長州革命」に私も含めたプロレスファンは遅れてきた大物・長州力に喝采を送り、さらに長州と藤波のライバル抗争はヒートアップしていったと改めて思います。長州自身も藤波との抗争の前は、初来日した外人レスラーの実際「かませ犬」だったし、アマレススタイルで地味なレスラーだなと個人的には思ってましたが、そのあたりの時代の本人の葛藤も書かれていて興味深く、藤波と長州のカール・ゴッチとの関わり方も対照的で、本書で初めて知る内容