島崎謙治のレビュー一覧

  • 日本の国民皆保険

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    2025.06.04
    さすが厚労省の管理よ出身者による新書。制度について学ぶ最初の一冊に適している。
    わかりやすく沿革、現状、問題点が述べられている。
    しかし、政令指定市で福祉に携わる立場からすると、国保と生活保護にはここに留まらない大きな問題がある。
    「矜持」では片付けられない現実がある。
    大多数の保険料をきちんと納め、適切に医療を受診している方々からは受け入れがたい現実が。

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    2025年06月04日
  • 医療政策を問いなおす ――国民皆保険の将来

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    医療政策といった分野の知識・理解を深めたいと思いながらも、読み手の自分のアホさもあって、この分野の本ってなかなかとっつきづらく読み進むのが難しいものが多い。ところがこの本はかなり読みやすかった。
    日本が誇る(?)国民皆保険として、医療保険制度を軸にこれまでをわかりやすく解説してくれ、そしてこの先の案を紹介してくれている。状況を解説するだけで予防線を張るかのように持論を披露してくれない本も多いけど、一歩踏み込んで著者なりの今後の方向性をしっかりと書いてくれているのも、見通しが利かない身としては視点が一つ得られるようでよい。
    医療や介護の先行きってなかなか難しいものだし、財務省や経産省やらの経済発

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    2023年11月23日
  • 医療政策を問いなおす ――国民皆保険の将来

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    『医療政策を問いなおす~国民皆保険の未来~』 島崎謙治

    医療政策について、財源論、他国との制度の比較、現在の日本の医療政策の成立背景等がよくわかる。
    個人的な興味関心は、職域医療政策である健康保険組合についてであるが、健康保険組合を論じる上では、そもそもの日本全体の制度についても理解が必要であると感じ、本書を手に取った。
    日本の医療政策として、社会保険方式(⇔租税方式)で国民皆保険(⇔アメリカのような一部保険)を実現しており、医療の提供においては現物給付方式(⇔償還払い方式)によって成り立っているということについて、それぞれの代替案や他国の制度の形を示しつつ、なぜそのような仕組みを取っている

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    2023年05月28日
  • 日本の国民皆保険

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    ネタバレ

    日本の国民皆保険はアメリカの現在の様子に対して運が良かったと思えた。序盤は反対の声もあれど、景気が良くなり、機運が熟した状態だった。スウェーデンの長い受診の待機時間と比べると長くても1時間待てば受診できるのは奇跡的だ。日本は日本らしく国民健康保険をより良い方向にしていけばいい、他国の情報より過去の日本の政策選択を見て考えるのがまず大事。出てくる人物気になってwikiで見たら偉人伝に出てきそうなエピソードの人ばかりだった。

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    2025年04月26日
  • 医療政策を問いなおす ――国民皆保険の将来

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    日本の医療制度、政策の分析が細かくされ、かつ、論点や課題が的確にまとめられており、わかりやすかった。

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    2020年08月17日
  • 医療政策を問いなおす ――国民皆保険の将来

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    ネタバレ

    まじめな本。医療制度について概観するにはよいし、著者の意見についてもごもっとも

    75歳以上:後期高齢者医療制度
    75歳未満:被用者保険と国民健康保険の二本立て。被用者保険の保険者としては、大企業の被用者が加入する健康保険組合、中小企業の被用者が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)、公務員らが加入する共済組合がある。
    国民健康保険は75歳未満で被用者保険の対象でない者が対象で、住所地の市町村が運営する国民健康保険に加入する。
    生活保護の受給者は国民健康保険の適用が除外されるが必要な医療は生活保護法に基づく医療扶助でカバーされる
    すなわち、日本国民は全員、いずれかの医療保険制度に強制的に加入し

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    2016年02月04日
  • 日本の国民皆保険

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    社会保険の基盤形成
     健保法の施行後に保険数理の基礎の傷病統計の整備が進む
      →統計データ解析により共済の給付率の異なる組合員の医療費分析で
      患者負担割合(x)が下がると医療費の割合(y)が増えることを発見
       長瀬式:Y=1-1.6X+0.8X²
       →係数は変わるものの、現在の医療費推計等に応用されている

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    2025年11月30日
  • 日本の国民皆保険

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    十分な検討を経ない数々の教条がなんの理由もなく記載されており、これを読んで納得することは不可能である。文章化してみて、「ここなんでこうなっているのかそういえばわからないな」ということを研究して解明するべきなのであり、現状肯定を前提としてために無根拠の教条を生み出すような研究者はそもそも存在価値がない。
    本書は本書に記載の通り「加持祈祷に類する原始的なもの」そのものである。例えば、なんの根拠もなく「将来に渡って国民皆保険を存続するために」等述べられても、読者としては、自己目的化した「国民皆保険の存続」を同意していないため、この時点で置いてけぼりである。

    また、以下の文は意味不明。
    ?「現物給付

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    2025年09月25日
  • 日本の医療 増補改訂版 制度と政策

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    考察が浅く、社会全体で投入している医療費用の一部分のみを切り出して一面的に展開しているなどの欠点が散見され、本書の「素晴らしく高い」とは言えない学術的・学問的なクオリティから、全体的に議論が不十分のまま出版にいたった背景に思いを巡らせざるを得ない。

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    2025年09月22日