中村稔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
花巻の自然をこよなく愛し、篤い信仰心を持ちながら農業に従事する一方、文学や音楽に情熱を傾けた賢治。生前公刊された「春と修羅」やノート、手帳に書きつけられた膨大な量の詩から、最も魅力ある作品を厳選し収録した。今なお読み継がれ、多くの人々を魅了し続ける詩人・宮沢賢治の心のデッサン。
自分が宮沢賢治にハマる直接のきっかけとなった詩がこの本に収録されていて、それだけを目当てに買ったようなものだった。『告別』という詩がそれだが、やはり他のものと比較しても、詩の捉え方や感じ方が特別違うように思える。
もちろん、その他の詩も、大自然や人間のありのままの姿を謳ったものが多く、感動的な情景が目前に拓けるかのようなリアルさがあった。
宮沢賢治という人は、きっと感受性がとても豊かで、洗練された心の持ち主だったのだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
アラムハラドを読んで、これは宮沢賢治をもう一回読み直さなければ、彼を誤解したままに終わってしまう、そうと思って。
やはり、彼は「わかって」しまった人なのだと思う。そして、すべての人を善くするために、理性が彼を突き動かした。どんなつらくても。しかし、彼の身体はそれほど丈夫ではなかった。そこが彼の弱みであったのかもしれない。善く生きるためには、まずは生きねばならない。死んでは善く生きられない。
たとえ理解されなくても、粘り強く、何度も。彼は農民と語り続け、死ぬその時まで書き続けた。それが、彼の善く生きた証となって、今も生きている。
はじめの作品は彼の生の声が、物語のように加工されることなく語りつけられている。しかし、年が下るにつれ、それは徐々に洗練され、文語詩に至ってはとても格調高いすばらしいものに仕上がっていると感じる。
自己犠牲や日蓮宗、妹との関係など彼を語る上では欠かせないように、あるいは彼の行動の原因のように語られるが、決してそれらが原因ではない。彼の行動は、彼の善く生きる結果であることを強く感じた。 -
Posted by ブクログ
2012.6.25.mon
【経路】
芸術家の愛の表現に興味があって地元の本屋にて。
【感想】
どこを見ても智恵子智恵子!
くらっとするような愛の深さ。
勝気で美意識が高くて階級や濁った空気を嫌う智恵子。純粋に生きようと貫くと社会性を失って狂人とされてしまう。
わたしにはあなたしか、あなたにはわたししか、という、周りを絶っての狭い世界での共依存という愛の形は、わたしの肌には合わないけど理解はするし、その美学も認識できる。
愛する人がもし狂ってしまったら。
死してなお愛する、自身の一部とする感覚とは。
どちらかというとそちらの観点でわたしの中におさまったな、という感想。
【うんうん】
・詩を書くのに文語の中に逃げ込む事を結してすまいと思った。どんな傷だらけでも出来るだけ今日の言葉に近い表現で詩を書こうと思った。文語そのものから醸成される情趣と幽玄性と美文性とは危険である。
→見られることを前提だと、文にそのまま書くって難しい。
・論争とは結局共同の心理追求に他ならない。よほど理性の発達障害した人間同志でなければ本当の論争は行われにくい。
→政治化でもこどもな口喧嘩するしね。わたしも反省。
【内容メモ】
高村光太郎の、妻智恵子に対する愛を綴った詩集。