中村稔のレビュー一覧

  • 新編 宮沢賢治詩集

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    花巻の自然をこよなく愛し、篤い信仰心を持ちながら農業に従事する一方、文学や音楽に情熱を傾けた賢治。生前公刊された「春と修羅」やノート、手帳に書きつけられた膨大な量の詩から、最も魅力ある作品を厳選し収録した。今なお読み継がれ、多くの人々を魅了し続ける詩人・宮沢賢治の心のデッサン。

    自分が宮沢賢治にハマる直接のきっかけとなった詩がこの本に収録されていて、それだけを目当てに買ったようなものだった。『告別』という詩がそれだが、やはり他のものと比較しても、詩の捉え方や感じ方が特別違うように思える。
    もちろん、その他の詩も、大自然や人間のありのままの姿を謳ったものが多く、感動的な情景が目前に拓けるかのよ

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    2011年05月05日
  • 校本 智恵子抄

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    出会いは中学生のとき。まるで手紙のような詩。
    あぁ、旦那が芸術家だったら凄くいいなぁと思った。
    こうやって愛されるのっていいなぁって思った。

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    2009年10月04日
  • 校本 智恵子抄

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    製作するものの心はその一人の人に見てもらひたいだけで既にいっぱいなのが常である。私はさういふひとを妻の智恵子にもっていた。。。「郊外の人に」の『わがこころはいま大風の如く君にむかへり…』ここが好き。

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    2009年10月04日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    アラムハラドを読んで、これは宮沢賢治をもう一回読み直さなければ、彼を誤解したままに終わってしまう、そうと思って。
    やはり、彼は「わかって」しまった人なのだと思う。そして、すべての人を善くするために、理性が彼を突き動かした。どんなつらくても。しかし、彼の身体はそれほど丈夫ではなかった。そこが彼の弱みであったのかもしれない。善く生きるためには、まずは生きねばならない。死んでは善く生きられない。
    たとえ理解されなくても、粘り強く、何度も。彼は農民と語り続け、死ぬその時まで書き続けた。それが、彼の善く生きた証となって、今も生きている。
    はじめの作品は彼の生の声が、物語のように加工されることなく語りつけ

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    2014年08月01日
  • 校本 智恵子抄

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    ネタバレ

    たとえ貧困に苦しんだとしても、
    たとえ自分の夢を諦めざるを得なかったとしても、
    たとえ精神を壊してしまっても、
    伴侶からこんなにも愛された彼女が羨ましいと思う。

    これほど愛にあふれた本を私は知らない。

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    2013年10月16日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    日本の純文学にも興味があり、最近、読み返すことの事の多い1冊です。

    彼の詩の中で、今、1番好きなのが、彼の妹に対する思いを込めた作品です。

    「お茶碗にすくった雪」

    ...情景を想像すると、思わず涙してしまう、そんな切ない表現が素晴らしいです。

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    2013年10月13日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    前書きより

    透明な人類の巨大な足跡を 
    発見するかもしれません
    すべてこれらの命題は 
    心象や時間それらの性質として
    第四次延長のなかで主張されます

    大正13年1月20日  宮澤賢治 

    春と修羅(mental sketch modified)
    などが収録されています。

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    2010年09月08日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    童話でお馴染みの宮沢賢治さんですが、「雨ニモ負ケズ」に代表される詩も、かなり良いです。そして、この詩集には、かなりブラックな作品も収録されてます。

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    2010年05月12日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    死を覚悟した夜、汗みどろの枕元にこれを置いた。

    死んでしまった友人も、賢治が好きだった。

    どれでもいいけれど、取りあえず手に入りやすかったので角川版。

    言語の広がるイメージの壮大さと、心に残る特徴的な擬音、
    なにより痛切な心象が、読む私たちの心も癒してくれている。
    ……かも知れない? 
    わからん。

    読むクスリ代わりに気休め。こればかりだと食傷するけれども、
    毒にならん程度に、どですか?

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    2009年10月04日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    彼の人生を感じさせる詩が多数収録されています。一見どういう意味かわからない言葉の羅列も、その端端に彼の生き様が描かれています。

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    2009年10月04日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    血が『がぶがぶ湧いて』『今にも死にそう』なのに、見えるのは『やっぱりきれいな青空とすき透った風ばかり』

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    2009年10月04日
  • 校本 智恵子抄

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    なんて愛の形だろう、と思った。こんなふうに愛されたら、どんなにか気持ちいいだろう、と思った。けれど、捩れていった智恵子の精神にはそれなりの生活背景があって、光太郎は、それに気付かないまま、自分の中にただ愛を吐き出し続ける。智恵子にではなく。その理想の高さ故に、この詩集は美しくて、儚くて、読む人間の憧れを引き摺り出してくる。……書く人間としては、高村光太郎の言葉に対する真摯な姿勢がとても勉強になりました。

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    2009年10月04日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    基本的に詩集は理解しづらいですが、「永訣の朝」は高校の時に授業で使われた作品で、今回はその懐かしさで購入した感じです。

    読んでみて思ったのは、家族のことや農業のこと、そして地元のことを取り上げた作品が多いことです。結構難解な言葉も溢れていますが、その中でそっと宮沢賢治の日常を垣間見れたことは良かったです。

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    2022年03月23日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    「雨ニモマケズ」は好きな詩で、一度他の詩も読んでみたかった。
    ※2020.2.19購入
     2004.5.23売却済み

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    2021年08月15日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    難しくて何言ってるかわかんない時も多々な宮沢賢治さん。だけど岩手の光景が目に浮かんで懐かしい。すごく繊細な感性をもった秀才だったことがわかる。この切ない描写が岩手の自然にすっと馴染む気がして郷愁をさそう。

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    2015年05月17日
  • 校本 智恵子抄

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    2012.6.25.mon

    【経路】
    芸術家の愛の表現に興味があって地元の本屋にて。

    【感想】
    どこを見ても智恵子智恵子!
    くらっとするような愛の深さ。
    勝気で美意識が高くて階級や濁った空気を嫌う智恵子。純粋に生きようと貫くと社会性を失って狂人とされてしまう。
    わたしにはあなたしか、あなたにはわたししか、という、周りを絶っての狭い世界での共依存という愛の形は、わたしの肌には合わないけど理解はするし、その美学も認識できる。
    愛する人がもし狂ってしまったら。
    死してなお愛する、自身の一部とする感覚とは。
    どちらかというとそちらの観点でわたしの中におさまったな、という感想。

    【うんうん】
    ・詩

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    2012年06月26日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    永訣の朝、雪の白さに打たれた心はそれでも帰ってきて「雨ニモ負ケズ」を詠ったんです。だから私は「雨ニモ負ケズ」はただあれだけを教科書に載せるのでは意味がないと言うんですがー

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    2009年10月07日
  • 新編 宮沢賢治詩集

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    持っているのはこれ。これには一番好きな詩が載っていないのでどこの出版社が良いのか探し中。この中では「松の針」が好き。

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    2009年10月07日