嶺重慎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【最変人】
すばらしい。変人ぷりがすばらしい。
人と違うことをしている人には魅力を感じます。
最新技術をアートにする。この考え方すごいです!
「全員が人とかぶらないで違うことを行ったら」どうなるのでしょうか。
・コミュニケーションが取れない
・グループで目標に向かうことできない
デメリットとしてはこれぐらいでしょうか。
ただ、その人の考え方を容認すれば、コミュニケーションが取れないことはないと考えます。私の考え方も一つ、あなたの考え方も一つというようにそれぞれの考え方が存在することを認めれば問題ありません。
グループで成し遂げることは、結局、ひとりの人間が考えたことをその他まわりが共感 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 アリ社会の仁義なき掟~女王アリと働きアリの微妙な関係…市岡孝朗
第2章 曖昧という真実~割り切れないから見えてくる、グレーゾーンに潜む可能性…伊勢田哲治
第3章 アートはサイエンスだ!~アーティストと研究者,二足のわらじで見つけた日本の美…土佐尚子
第4章 そうだ!宇宙に行こう!~手話と学問の意外な関係性…嶺重慎
第5章 「できない」から「できる」んだ~「他人事」になる」社会の中で、自分を唯一性を持って生きる…富田直秀
おわりに 「本能の声」に気づく、従う
<内容>
京大の変人講座第2弾。第4章、5章は深いですね。手話者は日本語を手話に翻訳するのではな -
Posted by ブクログ
さわって、本当におどろいた。
自分の触覚の鈍さに!
点字に興味があって、いつか学んでみたい、と思ってきた。
本書の表紙や口絵は点字や点図で書かれている。
それをなるべく目で見ないようにして、指先で触ってみたのだが、「サ」なのだか、「シ」なのだか、さっぱり感じ取れないのだ。
本書の中に、中途失明者が点字を習得することが難しい、とあるが、本当にその通りだと思う。
「触常者」で、歴史学者の広瀬さんは、歴博で触る展示を作ってきた人。
すごいバイタリティのある人だ。
さわる方法もたくさんあって、どう感じ取れるかも変わってくるという話には、蒙を啓かれた思いがする。
後半は点図で教材を作る天文学者、峯 -
Posted by ブクログ
「触常者」と「見常者」の共著。前半は視覚障がい者をめぐる考察。後半は点図作成の苦労(工夫)。全く違う内容だが、面白い。前半は人間としてのありかたについて考えさせられるし、後半は人に伝えるということの本質について考えさせられる。
・「見る」と「触る」の違い:繰り返しと懸命に。
・ユニバーサルの本質は人間の感覚の多様性が尊重されること。
・日本は点字投票を制度化した世界初の国(1925年。大正14年)
・生徒へのインタビューから:宇宙137億年の歴史の中で、「無駄な時間なんてない」「障害者だって胸を張って生きていけばいいんだ」
・点図作成の秘訣は、画像の似顔絵をつくること。 -
Posted by ブクログ
天文学者が共著の一人ですが、
宇宙の本ではありません。
副題にもあるように点字・点図など、
触常者の文化について書かれた本です。
また、
ユニバーサルデザインについての本でもあるかもしれません。
自分も著者のひとり、嶺重さんとは、
いろいろな活動をともにしてきました。
さわって感じる絵本の企画も行わせていただきました。
(企画としては倒れてしまいましたが…)
プラネタリウムで働いていると、
耳が聞こえない方はまだ来られるのですが、
目が見えない方はなかなか足を運んでくれません。
こちらとしても何をしていいのかわからない、
互いに躊躇してしまうと思います。
でも、目が見えない方にも宇宙は感じ