安田隆夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1949年うまれ。天の邪鬼なのである。
つねに、逆ばりをすることが、ルールのように
自己暗示をかけて、邁進した。
泥棒市場から、ドンキホーテに発展した。
バッタもんから始まるが、お祭りのような圧縮陳列。
「ひょっとしたら書けない10円のボールペン。」
という ユニークなポップ。
それは、自分が ではなく 権限を委譲して始めてできた。
とにかく、人に命令されて 売るのでは 売れないのだ。
自分の売りたい物を 売る事で はじめて 小売りが成り立つ。
そこから見つけ出した 独身の人のための ナイトマーケット。
それが ドンキの一番大きな 優位性だった。
それが、騒音反対の住民運動に会う。
夜に薬を売 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ドン・キホーテ」の生い立ちを創業者の安田隆夫氏が綴った一冊。停滞する流通業の中で、上場以来26年連続増収増益と唯一気を吐き成長を続けるドンキ。が、当然この成長の裏には様々なドタバタ劇あり。深夜営業反対住民運動にあったり、連続放火の標的に合い圧縮陳列を否定されたり等々、様々な事件が赤裸々に綴られると共に、その時々に何を思いどう対処したかが具体的に語られます。
・「はらわた」で考える。考え抜く。苦しんで苦しんでうんうんうん言った先に光が差し込む。その生みの苦しいはまさに「はらわた」から絞り出すイメージ。
・後発参入は真似ては駄目。常識とは先行して地位を築いた者の考え。先行者を追い越すのに常識の -
Posted by ブクログ
ドンキホーテ創業者の安田さんの自叙伝。
無一文からはじまりドンキホーテをつくりあげるお話。
というと、また創業経営者の自慢話か、とおもわれるようだが、一味違うのが自分の内面のドロドロなところも含めてかたっている点。
権限移譲だったりナイトマーケットへの注目だったり素人発想を大事にするといった、どうやって成功したのか?の話もおもしろいのだが、なぜそこまでがんばれたのか?の心のエネルギーのほうが興味深かった。
で、安田さんの場合は、自分のコンプレックスだそうだ。
田舎から都会にでてきて自分はどうしようもない田舎者だ。でも自分はやれるという自尊心があってそれをもてあまして、煮えたぎる情熱のやり場に -
Posted by ブクログ
ドンキ一号店が1989年開店。
それが今では全国区。すごいね。
ただ個人的な意見ではドンキが好きな人は偏っていると思う。
安いのが好き、夜中の買い物が好き、雑多なのが好き、という人達だろうか?
言い方が悪いが少数派?的な消費者をターゲットにしている?
ただ行き場のない少数派がドンキに集まれば、とんでもない需要を生む。さらに少数派は逆にドンキにしか行かなくなる?
ドンキでは両替サービスや、外国通貨での買い物も行っている。これは海外の少数派も取り込む作戦なのか?
と、考えてもこれはドンキの勝った図式であり、すでに少数派はドンキというグループに取り込まれている。
これからのターゲットは、さらにグル -
Posted by ブクログ
ドンキホーテ創業者である安田氏の伝記的な本。
自身の波瀾万丈な人生と、常識を持たない所からスタートするがゆえの「逆張り」戦略が一貫して語られている。
ドンキ愛にやや偏重した印象を受けるが、頷ける箇所も多い。
徹底した権限移譲の重要性や、それがゆえの合成の誤謬。or でなく andで考えアポトーシスが行われる健全な組織になる事が大切。
など、サラリーマンをしていると毎日感じるような、本質的な組織の問題へ切り込み企業を育て上げた著者の迫力を感じる。
どれだけ考え方が異なっても、異なるジャンルでも、あらゆる偉人から必ず語られるのは、「リスクを取ること」と「行動すること」。本書も例外にあらず。