谷知子のレビュー一覧
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入院中に、大学のゼミの先生が「お見舞いに」と下さった本。文庫本なので、バスや電車などの移動中などに少しずつ読んでいたら、読み終えるのに半年以上かかってしまった。
百人一首のそれぞれの和歌について、初心者にもわかりやすく解説してあり、ときに著者の専門的な解釈が加わる。「古典は好きだけれども、和歌...続きを読むPosted by ブクログ -
このシリーズはほんとうにすばらしい。簡潔にして要を得ているってのはこういうものだ。筒井康隆の「裏小倉」まで紹介されているのは驚いた。Posted by ブクログ
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子供が中学生のときにすべて暗記していたが、この本はその歌の内容の解説があるので、意味がわかっていいと思う。ドラマ鎌倉殿で、源実朝様に興味を持ち、百人一首にもその歌があるとのことで、家の本棚にあったこの本を読んでみました。Posted by ブクログ
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全部じっくり読めてはいないのですが、百人一首は授業で覚えさせられるもの、という今まで抱いていた負のイメージを払拭するきっかけになった本。
解説文が個人的に読みやすく、親しみを持って歌に触れることができました。お気に入りの歌は、
一五「君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ」
八四「なが...続きを読むPosted by ブクログ -
中高生の時に国語便覧で拾い読みしかしたことのなかった百人一首を、初めて全て読んだ。やっぱり古文は難しいなぁと思ったが、意味がわかると風景や心情がすっと理解できた。当時の人が思っていたこと、恋愛のようす、自然などが歌を通して感じられた。たった三十一文字に様々な意味を込め、余韻を感じさせる。和歌は素晴ら...続きを読むPosted by ブクログ
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学生の頃に暗記した百人一首。
今も多少興味はありつつも、その背景や込められた意味をほとんど知らないなと思い、手に取りました。
・田子の浦にうち出でてみれば白妙の
富士の高嶺に雪は降りつつ
富士山に雪が積もっている歌…と、漠然としたイメージだったのが、「開放感とともに、青い空と青い海には...続きを読むPosted by ブクログ -
万葉集、古今和歌集、新古今和歌集と、順に楽しんできたので、とても親しい気持ちで読みすすめられました。
和歌というものがいかに決められた枠組みの中で詠われたものか、ということが大変よくわかります。感情を素直に言葉にするのだけではなくて、高度にルールが規定されたものでした。
百人一首は、膨大な和歌の...続きを読むPosted by ブクログ -
ちはやふるの影響もあり読み始めたが、人生や恋心を歌った和歌たちに心を揺さぶられた。
特に、多くの歌にどことなく寂しさや哀しさがあり、惹きつけられた。
2016.5.28Posted by ブクログ -
初心者向けに百人一首を一首ずつ説明した本。
歌の内容だけでなく、作者と作者の関係や、他に読んだ歌、似たテーマの歌なども紹介されててわかりやすい。
もっと欲を言えば、歌合の時の歌には、対戦した歌も載せて欲しい。Posted by ブクログ -
20年ぶりくらいに百人一首の歌の意味を勉強。暗記と並行してやったので、相乗効果で吸収が速い。承久の乱って何だっけ、ってくらいに歴史忘れてるのでそこらへんの復習も必要。百人一首って、1,2番と99,100番がどっちも天皇親子だったんだなPosted by ブクログ
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「ちはやふる」を読んでいて、百人一首の歌の意味を知りたくなったので手に取りました。
しっかりと歌の意味を理解するには、当時の文化や風俗、言葉使いに加えて、作者が誰で、いつ、どんなときに、誰に向けて詠んだ歌なのか、歌が作られた背景も知っていなければなりません。
その部分を平易に解説してくれているので、...続きを読むPosted by ブクログ