横山未来子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これを読んでものすごい短歌がよめるかといわれると、それは個人によるとしか言いようがないが。
それでもわかりやすく体系だって短歌について解説されていて読みやすかった。
様々な名歌(これらをよむのがまず楽しい)が引用されており、それら名歌から短歌の基本について学べ、鑑賞の仕方についてもとき解いてくれる。
最後には短歌の添削例が豊富に掲載されており、どのような理由でこのようになおしたのかが明白に書かれていてわかりやすいし、巻末でそれをしてくれるので総復習にうってつけ。
慣れてきたら歌会とか投稿先とかいろいろあるよ!と短歌への道を誘ってくれる。
様々な技法が紹介されていたが、私的に参考になったのは、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短歌の先生からの推薦書。新版よりもこちらの方が好みだったので購入。
『好きな短歌や感銘を受けた短歌をみなさんにご紹介する気持ちで書こうという思い』をおわりに文章に記されていて誠実さを感じる。『心に響くものがあったら、ノートなどに書きつして自分だけのアンソロジーになる』というアイディアは頂こう。
雨に濡れたあじさいをみかけたとき、あぢさゐの藍のつゆけき花ありぬぬばたまの夜あかねさす昼>(佐藤佐太郎)という一首を思い出すとか素敵☆
基本、詠み方、テーマを決めた詠み方など見開きで導入、まなぶことをポイント絞り、本文では、短歌紹介と解説で学べる。助詞助動詞はなかなか手ごわいので何度も読みたいところ。詠 -
Posted by ブクログ
短歌の技法や種類などを解説し、「はじめての」短歌に誘う1冊。例示が豊富で解説もわかりやすく、短歌を詠み始めるにあたり手元に置いておくには良い1冊かもしれない。短歌だけでなく文章を作る際に広く使われる手法や、品詞まで見ており、本当にゼロから短歌を詠み始める人にも向くと思われる。
ただ個人的には最終章に「添削」が置かれ少なくないページ数が割かれていることが、自由に気軽に短歌を作る、ということから離れてしまったように思い、短歌の面白さが削がれてしまった感があり残念に感じる。もちろん「自由に」作った短歌を見直し工夫を加えていくことでより良い作品ができる、ということは否めないのだが、一方で堅苦しさを覚え -
Posted by ブクログ
日本独特の詩、短歌。五、七、五、七、七のリズムは、私たちの感覚に、ギュッと染み込んでいる。短歌にまるで興味がなくても、正確に覚えていなくても、学校の授業で習い、見たこと、聞いたことのある歌は何首かあるだろう。
ただ、そこから歌をつくる段階には、なかなか行きつかない。私自身もそうである。たくさんの決まり事がありそうだし、難しそう。そんなハードルを、本書はとことん下げてくれる。歌人の横山未来子さんが、かゆいところまで手に届く、わかりやすい解説で短歌の鑑賞の仕方から詠み方まで指南してくれるからだ。
本書の内容は、短歌だけでなく、文章一般に通じるところがある。説明と描写は違うという指摘にはなるほど