あらすじ
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ポイント1 わかりやすい構成だから初心者におすすめ
和歌と短歌の違いはなんでしょうか。俳句と短歌の違いはなんでしょうか。本書はそんな、基本中の基本からじっくり解説。若手&女性である著者の解説は、ていねいでやさしく、安心して読むことができます。また、文語文法やオノマトペ、リズムの工夫……メソッドだけレクチャーされてしまうとつい、頭もこんがらがってしまいがち。そこでメソッドひとつひとつに実例としてプロの作品を掲載。プロがどこをどんなふうに工夫して作品をブラッシュアップしているかがわかるので、短歌ならではのテクニックを自作に取り入れやすくなります。
ポイント2 添削例があるからポイントが目で見てわかる
本書では、テクニックを、実例を交えて解説するだけでなく添削できちんとおさらいしています。原作と添削例では一見、どこをどう考えて工夫し、何が変わっているのかわからないかもしれません。ところが解説を読んでみると、プロがどんなふうに技巧を重ねているのかわかるはず。実際のプロの嗜好や推敲のプロセスが目で見てわかるので、「わかっていてもなかなか自分の作品で使うまでにならない」という人も、テクニックに使い方を実感、すんなり理解できることでしょう。
ポイント3 古今の名歌も味わえる
たくさん紹介している実例はプロによる作品で、いずれも古今の名歌ばかり。ジャンルにこだわらず、短歌の世界のみならず世に広く知れ渡っている人の作品が並んでいます。推敲を重ね、才能あふれる先人たちの作品は味わうだけでも楽しいものです。のみならず、各作品の味わいどころや、つくる上でのポイントも、プロである著者が解説。どんなテクニックがあるのかわかって実例を見てみると、どの作品も驚くほどの技巧と洗練が重ねられていることがわかります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
短歌の先生からの推薦書。新版よりもこちらの方が好みだったので購入。
『好きな短歌や感銘を受けた短歌をみなさんにご紹介する気持ちで書こうという思い』をおわりに文章に記されていて誠実さを感じる。『心に響くものがあったら、ノートなどに書きつして自分だけのアンソロジーになる』というアイディアは頂こう。
雨に濡れたあじさいをみかけたとき、あぢさゐの藍のつゆけき花ありぬぬばたまの夜あかねさす昼>(佐藤佐太郎)という一首を思い出すとか素敵☆
基本、詠み方、テーマを決めた詠み方など見開きで導入、まなぶことをポイント絞り、本文では、短歌紹介と解説で学べる。助詞助動詞はなかなか手ごわいので何度も読みたいところ。詠む対象のみつめかた、比喩、枕詞などの紹介、添削例などは今後の参考にしたい。
蜜吸ひて花のうへにて踏み替ふる蝶の脚ほそしわがまなかひに(横山未来子)
蝶の繊細な動きをまなかひ(目の前という意味)と詠う尊さが素敵
ご自身の歌はあまり載せていないのですが引用されていたので載せました
本のレビュー500冊目、今年の目標達成しました♪
Posted by ブクログ
いわゆる入門書としては目新しいことはないのだけれども、とにかく短歌が沢山載っている。作家名も含めて掲載されているので、「この人の歌好きだな」というところからも入っていける。そういう意味でとても「やさしい」入門書。作るところからも、読むところからも眺められて、とても読み応えあり。
Posted by ブクログ
2025.9.13
1年前くらいに購入。
やっと読み終わった。
例題として、
たくさんの短歌が載っている。
基本は大事ってところが
抑えられてるかな。
今どきの
口語短歌、は少なめな気がする。
Posted by ブクログ
短歌の技法や種類などを解説し、「はじめての」短歌に誘う1冊。例示が豊富で解説もわかりやすく、短歌を詠み始めるにあたり手元に置いておくには良い1冊かもしれない。短歌だけでなく文章を作る際に広く使われる手法や、品詞まで見ており、本当にゼロから短歌を詠み始める人にも向くと思われる。
ただ個人的には最終章に「添削」が置かれ少なくないページ数が割かれていることが、自由に気軽に短歌を作る、ということから離れてしまったように思い、短歌の面白さが削がれてしまった感があり残念に感じる。もちろん「自由に」作った短歌を見直し工夫を加えていくことでより良い作品ができる、ということは否めないのだが、一方で堅苦しさを覚えてしまった。
とはいえ先述の通り、技法などについて幅広く触れられておりわかりやすいので、初心者向けにはおすすめできる1冊である。