【感想・ネタバレ】のんびり読んで、すんなり身につく いちばんやさしい短歌のレビュー

あらすじ

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【基本から発展的な内容までていねいに、わかりやすく】
名歌を例に、技法をていねいにひも解きます。
歌会や講習会、連作のつくりかた、雑誌への投稿、歌集のつくりかたと
一歩進んだたのしみかたまで詳細に紹介。

【歌人の推敲を拝見】
横山未来子さんが作品を生み出すまでの流れを掲載。
どのようにアイデアを形にしていくのか、どんなふうに推敲するのか
最初の形と最終的な作品ではどう違うのか、リアルに体験できます。

【名歌から新しい作品まで幅広く触れて学ぶ】
名歌から最新の作品まで、短歌を多数掲載。
読むだけでもたのしく、ながめているだけで学べることがたくさん。
新しい作品と出会うための手引書としてもおすすめです。

【鑑賞力を身につけて、つくる力もアップ】
好みだけでなく、視点や技巧のたくみさからも
作品を読み解けるよう、鑑賞のコツを紹介。
自分の作品にも、さらに技法を生かせるようになるでしょう。
歌会での選評でも、短歌を読む力を生かした批評ができるようになりますよ。

【豊富な添削例から実践的に学べる】
添削例がぐっと充実。
同じテクニックや視点でも、どのように工夫すると
さらによいのか具体的にわかるようになっています。
頭を悩ませがちな文語文法を用いた例も豊富で
用法を実践的に学ぶのにぴったりです。

横山未来子/著
1972年東京生まれ。歌誌「心の花」選者。NHKカルチャー講師。94年に短歌結社「心の花」入会。96年第39回短歌研究新人賞受賞。2008 年第4回葛原妙子賞受賞。21年第8回佐藤佐太郎短歌賞受賞。

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Posted by ブクログ

これを読んでものすごい短歌がよめるかといわれると、それは個人によるとしか言いようがないが。
それでもわかりやすく体系だって短歌について解説されていて読みやすかった。
様々な名歌(これらをよむのがまず楽しい)が引用されており、それら名歌から短歌の基本について学べ、鑑賞の仕方についてもとき解いてくれる。
最後には短歌の添削例が豊富に掲載されており、どのような理由でこのようになおしたのかが明白に書かれていてわかりやすいし、巻末でそれをしてくれるので総復習にうってつけ。
慣れてきたら歌会とか投稿先とかいろいろあるよ!と短歌への道を誘ってくれる。

様々な技法が紹介されていたが、私的に参考になったのは、具体的に描写する、でも説明的になりすぎない、語彙力を高める(文語含め)、表記に気をつける、文法をきっちりする、などなど。
センスはそのあとって感じでしょうか。
やっぱり素敵な短歌を読もうと思ったら勉強がいるんですね。著者はほんとに短歌が好きなんだなぁと思いながらも読めました。
短歌入門におすすめの一冊です。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

とてもおすすめの短歌入門書。1章では短歌の基本ルールが紹介されている。

2章では直喩で使う言葉の選び方や、結句のおさめ方、推敲の仕方、歌集のつくりかたなどが書かれていたり、3章では著者自身の創作過程が書かれていたりして、本格的に短歌を始めた人にとってもためになる内容が盛りだくさんだ。

4章では、短歌の添削実例を解説していて作品をよりよく仕上げるためのコツがとても分かりやすく書かれている。

俺もこの本を時折開きながら、短歌を作っていきたい。あと、著者が創作で使っているという電子辞書が欲しくなった。

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2022年10月23日

Posted by ブクログ

日本独特の詩、短歌。五、七、五、七、七のリズムは、私たちの感覚に、ギュッと染み込んでいる。短歌にまるで興味がなくても、正確に覚えていなくても、学校の授業で習い、見たこと、聞いたことのある歌は何首かあるだろう。

ただ、そこから歌をつくる段階には、なかなか行きつかない。私自身もそうである。たくさんの決まり事がありそうだし、難しそう。そんなハードルを、本書はとことん下げてくれる。歌人の横山未来子さんが、かゆいところまで手に届く、わかりやすい解説で短歌の鑑賞の仕方から詠み方まで指南してくれるからだ。

本書の内容は、短歌だけでなく、文章一般に通じるところがある。説明と描写は違うという指摘にはなるほどと思う。たとえば、「小学生の男の子」は説明だが、「ランドセルを背負った男の子」は描写である。当然、短歌では後者が望ましい。

また、短歌初心者向けの解説書は多いが本書は作り方が親切で、横山さんが見本として引いてくる短歌もおもしろい。たとえば、こんな感じ。

ニッキとは大人になって沁みる味土産の八ツ橋こりりと噛みぬ 遠藤由季

六歳はテレビ寄席が好き一歳にちょいとおまいさんなどと呼びかけ 駒田晶子

添削のコーナーでは、横山さんのちょっとした添削で、その短歌がどんどん豊かになっていく。たった31文字の背景に、限りなく広い世界が広がっている。おお、短歌っておもしろい。本書はそう思わせてくれる。

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2022年08月12日

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