大平徹のレビュー一覧

  • 「ゆらぎ」と「遅れ」―不確実さの数理学―

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    ネタバレ

    今年一番と言っても良い。良書。

    一般的にミクロの物理現象である「ゆらぎ」「ノイズ」「遅れ」という不確実性についてのお話。普通の人は興味がない事柄を具体例と抽象をうまく結び付けていて興味深い本となっている。

    ゆらぎ
    ・・・共鳴により増幅する。スポーツで言えばサーフィン、ブランコ(リズムとタイミングで力を得る)
    ラジオは回路の振動数と電波の周波数を合わせる共鳴運動だし、吊り橋の崩壊は吊り橋の固有振動数と行進の振動数が一致した時にしばしば起こる。その他、共鳴を利用した器具として電子レンジがある。
    共鳴が好ましくない場合、ゆらぎをゆらぎで止める制振という方法が伝統的にある(五重塔など)

    ノイズ・

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    2017年03月05日
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)

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    周辺知識がある人にも、全くの初心者でも読みやすいないようであった。いろんな事象に幅広く触れられているので、興味があったら掘り下げていける。

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    2022年08月18日
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)

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    筆者は数理学者として深く「ゆらぎ」や「遅れ」を研究されている方です。本作は、自然現象や社会現象などにまつわる予測のあり方について、難解な数式を極力除いて軽いタッチで記されておりとても読みやすかったです。最終章の「予測に関するいくつかの考察」が示唆に富んでいました。

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    2022年02月06日
  • 「ゆらぎ」と「遅れ」―不確実さの数理学―

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    振動とノイズとフィードバック遅れが、工学から社会・生命にいたる様々な現象の原理に存在することを、数式を極力使わずに、読みやすく紹介している。
    シカゴ大学での、南部陽一郎の孤高かつ穏和な知性の雰囲気についてのエピソードが興味深かった。

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    2018年10月19日
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)

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    普通の読者向けにチューニングしすぎて、あれもある、これもある、とスライドをパタパタ見せるだけのような印象。

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    2021年02月09日
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)

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    地震や火山噴火などの自然科学に関する予測、自動運転やがんの5年生存率、犯人当てでの「ベイズの定理」などの社会現象や生活に関する予測、ゴールドバッハの予想や重力波など科学や技術の予測など、身近にある話題を盛り込んである。数式は紹介程度で、多くの人が読みやすく親しみやすい内容になっている。
    新型コロナウイルスの感染で話題になったSIRモデルや、ランダムウォーカー、囚人のジレンマ、AIを用いた企業破たんの予測にも触れている。

    中学生くらいからなら面白く読めると思う。この辺に興味のある人は、すでにしっている内容かと思う。

    興味深かった点。
    胃がんの5年生存率では、最初の1年が無事であれば、そこから

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    2020年11月02日