神坂一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“とりあえず起きてみる。
もちろんそれで、部屋がもとにもどるわけでもなくて。
なので、とりあえずもう一度寝てみる。
結果は同じとわかって美祢は身を起こす。
こういう時はほら、あれだ。学校の防災訓練で習った。まずは落ち着くこと。落ち着け自分、落ち着け人類。なかったはずのドアを片っ端から開けたり閉めたりしたくなる誘惑には屈しない。
屈しないったら屈しない。
にぎったドアノブから手をもぎ離し、曽根崎美祢は制服に着替えはじめた。
学校が休みの日だったら、開けたり閉めたりできたのに、とか思いながら。”
ある日世界が変化している事に気づいた曽根崎美祢と、変化した世界が普通の世界だと認識する妹の曽根崎智紗。
突如現れた青年シュリンと棒のレンチと共に世界を元通りに直すために沢山の世界を旅する話。
……といっても、それほどスケールがでかくもなく。
結構さらさらっと読めちゃう。
ひとつひとつの世界観は結構凝っているけど、解決までが早い。
でもそのテンポがこの本の魅力でもあったりする。
妹が五本尻尾のリスになるという発想は凄い奇抜。
リス可愛いよリス。
“「――ん」
そこで動きが止まる。
まだだ。まだ早い。そんな気がする。なんかする。
十を数えるだけ待って。
「今だっ!」
美祢はドアノブを回して引いて、右手をそこに突っ込んで。
摑んで引けば、手に棒を持った白いシャツの銀髪男が釣れました。
「ええっ!?」
驚きの声を上げる彼こそが、別の世界からやって来て、いろんな世界を治して回っているシュリンというひと。
いつもは黒いコートを羽織っているんだけど、今はラフな部屋着姿で。
でもってその手には、彼がレンチと呼んでいる、一メートル半ほどの長さの棒。
美祢はこれまでにも何回か、ありえないはずのドアの奥からシュリンを引きずり出したことがある。だから、
「そんなに驚かなくても」” -
Posted by ブクログ
<内容>
野越え、山越え、線路はつづく。人外魔境のトラブル娘・メイと、一寸先は罠だらけな未来を乗せて。生まれ育った人間の街を出たシンが向かったのは、留学生レゼルドの故郷・鱗王族の国だった。戦いに巻き込まれ、住み慣れた我が家は半壊…。メイにダマされ、なぜか故郷を出奔…。未知の国への好奇心とか冒険心とかはさておいてご機嫌ななめなシンに、さらに不幸が訪れた!魔妖族―街でからくも撃退したはずのディーヴァたちが、ふたたびその姿を現したのだ!異郷をめざしひた走る列車を追うように、無気味な影がその上空をゆく!!シンに明るい明日はあるのかっ!?笑いと興奮てんこ盛り、トラブル冒険ファンタジー。