日本再建イニシアティブのレビュー一覧

  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    熱狂的な政権交代からわずか3年3ヶ月で幕を閉じてしまった民主党政権。2010年7月に参院選で敗北したことが崩壊の始まりであったことを考えれば、民主党政権が主導権を握れていた時期は1年に満たなかった。何が悪かったのか。本書は、マニフェスト、政治主導、経済と財政、外交・安保、子ども手当、政権・党運営、選挙戦略と章を分け、それぞれの章で担当の識者が、(評価すべきは評価しつつ) 厳しく批判する。主体的意識のない無責任な夢を掲げ、頓挫していく様子はとても儚く、ベンチャー企業の始まりから終わりまでを見ていくようであった。

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    2025年08月19日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    3年3ヶ月に渡って民主党は政権を運営したが、それは誰もが認めるように失敗に終わった。現在の自民党第2次安倍政権でも未だ民主党員として活動している議員を中心にインタビューし、民主党の失敗を検証する。鳩山、管、小沢ら元重鎮や落選議員にインタビューをしていないのは残念だが、恨み辛みや自己防衛の言葉ばかり並べられるから、その選択はしょうがないか。

    党首のリーダーシップのなさや小沢派と半小沢派の対立、官僚を使いこなせなかったこと、東日本大震災など、失敗の原因は様々にあげられるが、結局はマニフェストに書いていることを実行せず、書いていないことにやたら力を注いだことが問題だったように思う。

    普天間基地移

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    2014年06月20日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    私は民主党のリベラル思想には馴染めないが(したがってこれまで一度も民主党に投票したことはない)、船橋洋一氏は元朝日新聞であり、民主党にシンパシーをまだ持っている様子。

    そういった方がまとめた本ではあるが、中身は、客観的に、公正に民主党政権の何がダメだったのかを検証している。各章の担当者は船橋氏ほど民主党ラブではなく、この「失敗」の教訓は国民すべてが共有してこそ、日本の将来のためになる、という考えを共通して持っているようだ(民主党が復活しようが消滅しようがそれ自体はどうでもいい)。

    そういった視点から書かれているので、非常に興味深く、かつ有意義な本になっていると思う。

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    2013年11月15日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    ネタバレ

    この本をどう読むか。ある政党の失敗と読むのか。当時の政策と経緯を振り返るために読むのか。マネジメントの失敗と読むのか。仕事術の失敗と読むのか。結論から言うと、様々な観点で読むことが出来る良著である。ただリベラル思想の失敗と読むという内容ではない。民主党は、それ以前の問題で失敗しているのだから、そんな評価が出来ない。

    例えば、どのような失敗だったか。よく言われるのが財務政策の失敗だ。実現性の無い政策をどんどん広げていく中、財務シミュレーションの予測が難しいから諦めるなど、致命的な戦略性の欠如。実に残念極まる振る舞いだ(前提を置いてシミュレーションをし、最低でも内部で共有は必須だろう)。そういっ

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    2020年10月20日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    政権を担える野党が必要、と言われて久しいが、先の民主党政権の失敗から(本書含めて)多々の教材を得た筈だが、昨今の野党の動きを見るにつけ、それらへの反省と改善の取り組みが為されず、官僚機構を使いこなしたり、幼稚な自己主張を取り下げることもせずに離合集散を繰り返す様は、かつての民主党政権の惨状を繰り返しているようにしか見えないのは甚だ残念であり、本書はその考えを新たにするのに視野を与えてくれる良書である。

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    2019年10月04日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    民主党政権が失敗であった事は、本書のタイトルにもあるように議論の余地は無いが、だからといって、未来永劫自民党政権が続くことが良いわけは無い。与党と異なる選択肢を我々が持つためには、民主党政権の何がまずかったかをきちんと検証することが必要である。そのための基礎作業として本書は重要である。
    あと気がついたのは、現在の官邸主導の流れを、民主党政権が加速させたものの、当の民主党はそれをうまくコントロールできなかったが、安倍政権はそれをうまくコントロールして、今の強力な権力基盤を築いていると言うことだ。官邸主導の政治が、官邸から遠い人々の声を無視する形で進められている今、政治のあり方がどのようであるべき

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    2019年08月18日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    民主党政権が政権を握った後如何にして
    下野することになったのか
    色々な視点から書かれている。

    大臣の失言という点からでなく政策面や党の問題から
    書かれていて勉強になった。

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    2019年07月31日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    第1章 マニフェスト なぜ実現できなかったのか 中北浩爾 から考える。
    民主党政権交代前、意外にも、選挙民にバラ色な政策を増やし、財源を増加させて来たのは、長年政権政党についていた自民党に在籍していた小沢であるという。
    はっきり言って、この人は、選挙は上手だが、そして、どこかボンボン的選挙手法を行なっていた民主党に、ドブ板選挙を持ち込んだ功績は、大きいのだが、老練な政治家ながら、『何とかなるって。金なんていっくらでも、あるんだから。』と嘘ぶいていたところを見ると、政治家としての資質に欠けるんじゃなかろうか。
    政権政党の経験に乏しい民主党の中において、小沢に期待されるのは、政策実現性であるはずな

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    2019年11月24日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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     あの「悪夢」を冷静・中立に分析した一冊。本書は、わずか三年三ヶ月の短命に終わった民主党政権の「失敗」を様々な角度から分析したものである。いずれの章もイデオロギー色はなく、データに基づいた議論が行われている。
     本書を読むと、民主党政権は様々なシステム(「政治主導」や「子ども手当」など)を掲げて無党派層の支持を得たものの、導入のプロセスに関する検討はあまりにも楽観的過ぎたことが分かる。彼らの政策が妥協・挫折を余儀なくされた要因として「財源の確保」・「党内人事」・「選挙対策」などのキーワードが挙げられているが、現代の政治においてこれらの問題はどの政権にも起こり得るものである。結局、そうした“現実

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    2019年07月24日
  • 現代日本の地政学 13のリスクと地経学の時代

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    リベラルインターナショナルオーダーが後退し地政学や地経学的な課題が突き付けられている現代日本。
    日本の安全保障と世界的リスクと日本という二部構成。
    日本の安全保障では米中露と朝鮮半島について、世界的リスクではエネルギー、サイバー戦争、気候変動、一帯一路、ポストTPPなど。2017年現在の日本を取り巻く安全保障環境を理解するのに便利な一冊。

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    2018年02月04日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    当初は期待を集めた民主党政権だが、日に日に国民の失望は高まり、3年3か月で政権から転落することとなった。本書は、民主党政権はどこで失敗したのか、それは、誰の、どういう責任によるものなのか、どこから何を教訓として導き出すべきか、ということについて、マニフェスト、政治主導、経済と財政、外交・安保、子ども手当、政権・党運営、選挙戦略と多角的に分析している。各章で執筆者は異なるが、いずれも民主党関係者のヒアリング結果も活用しながら、感情的にならずに、民主党政権の功罪が冷静かつ客観的に検証されており、今後の日本政治を考えるうえでも有益な内容だと思われる。
    本書では様々な「失敗」の要因が指摘されているが、

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    2015年11月28日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    戦後日本政治史における初めての本格的政権交代は、自民党の復権というよりも、民主党の自滅という形で3年3カ月で幕を閉じた。果たして、何が問題だったのか、民主党員へのアンケートや書籍などを通じて、その原因と内部で行われたことを丹念に新書にまとめている本。

    内容は、それぞれ頓挫した、マニフェスト、政治主導、経済と財政、外交・安保、子ども手当、政権・党運営、選挙対策、政権担当能力を磨け の7章と序・終章の10章を分担執筆している。どれも肩入れすることなく冷静に分析していると感じた。

     アベノミクス解散として、衆議院は2年で安倍首相は解散させたが、民主党の自滅を本書で学ぶとともに今の自民党にもより厳

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    2014年12月02日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    失敗の原因について辛辣に指摘しているが、評価すべき点も挙げてあるところはよい。公平な視点で見ていると思う。

    民主党内部のアンケート、および外部についてのデータを元にして展開されており、納得感がある。

    こうすればよかった、もしくは選挙の負け具合を最小限にできた、という点があるともっとよかった。

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    2014年03月25日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    題目の通り、民主党政権を各分野ごとに検証する一冊。
    資料、インタビュー、アンケート結果が豊富で分かりやすく、
    どこに失敗の要因があったのかを垣間見ることができる。
    これらの要因を解決することは用意ではないが、
    頑張ってもらいたい。
    と同時に、同じ失敗を繰り返させぬよう、
    我々自身も目を養う必要を感じた。

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    2014年02月11日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    民主党政権の検証は批判一辺倒のものが多いなか、冷静に分析されていたので好感をもった。
    特に小沢一郎氏と民主党の関係、小沢氏ならばマニフェストは実現できたのか、などの項目は興味深く読んだ。
    一人のヒーロー、一党による救済に期待せずに有権者が政治を育てなければ民主主義の終わりはすぐそこに来ていることを感じさせられた一冊。

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    2013年12月11日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    民主党政権が何故失敗に終わってしまったかを様々な分野や政策(福祉、外交、経済・財政etc)ごとにまとめた本。
    実力のある執筆陣がそれぞれの章を担当しており、非常に良くまとまっている。このような失敗の理由を検証する本が出てくること自体、今後の日本政治のためになると思う(そして、何よりも有権者のためにも)。

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    2013年11月24日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    マニュフェスト、子ども手当、政権運営の章は初めての話が多く勉強になった。

    以下、簡単な要約など。

    第1章マニュフェスト
    2005年岡田代表作成のマニュフェストから、2009年小沢代表マニュフェストで大幅に増額
    岡田氏の削減努力により16.8兆にとどまった(修正案は10兆円)
    しかし、そもそも10兆円の財源すら確保できていない
    税収の見通しや社会保障費の自然増を盛り込めていない
    マニュフェストの作成過程が一部の議員に偏り党全体での共有不足
    検証可能なものか方向性を示すものか


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    2013年11月18日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    身もふたもない。ま、実感だけどね。
    ただ、あの頃の民主党はやりたいことがあって、ちゃんと政策を考えていた。
    ただ、考えていただけだった。
    どう実行するかと言う細部は全く詰められてなかったし、財源は甘いし、マニュフェストと現実の板挟みでどっち選んでもボコられる、総理はマニュフェストにないことを第一に挙げ続けるし、大量当選した新人たちは不満がたまる、みんな前に出たがってフォローに回れない。

    自民党の自滅で担わされた政権も、とても受け止める力はなく、自滅。

    今、自民党に代わる党がないことが本気の問題だ。

    なんつっても、奴らが分解後の今の状況は、政策も政権担当能力もなく、週刊誌記者か○産運動家み

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    2019年07月07日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    民主党政権の何が問題であったのかを、マニュフェスト、政治主導、経済と財政、外交・安保、子ども手当、政権・党運営の各分野で検証する。分かりやすいし、読めば読むほど「なるほど」だけど、民主党が政権についた2009年の衆院選前に、これを示唆する情報は提示できなかったのだろうか。
    それ以上に、だったら自民党はちゃんとしているのだろうか? とてもそうは思えないけど、今現在それは大きく報道されることもない。危ない気がするなぁ。
    政党政治の限界を憂う議論がなされないのが不思議だ。

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    2014年04月20日
  • 民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか

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    独立系シンクタンクによる民主党政権の失敗の検証。マニュフェスト、小沢氏をめぐる人事問題、予算、尖閣、普天間そして原発事故対応など色々問題はあるが、民主党政権が失敗した最大の理由が政権交代であったこと。
    政権交代が行われた時点で、民主党政権のクライマックスが来てしまっていたことかもしれない。
    現、民主党を研究しても何の意味もないが、一党独裁国家は一部既得権益層の利益の拡大のみに走ることが立証されているのであるから、これから政治を目指す人たちには、政権を交代し得る、もしくは自民党と互角に戦える政党を立ち上げもしくは活性化することを心から期待する。

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    2014年01月19日