芦崎笙のレビュー一覧
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財務官僚による経済小説。メガバンクが舞台で、女性総合職の第一期生が主人公。管理職になり、汚れ役を任されたり、派閥抗争に巻き込まれたりする。組織の中で起こるいろいろな葛藤や女性としての感情などが、こまやかに表現されている。海外での活動の裏話なども面白い。スコールのシーンは印象的だった。Posted by ブクログ
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日経小説大賞受賞作。著者は現役財務省キャリア。
銀行で女性総合職として努力を積み重ねてきた主人公の内面を描く。
銀行のリストラ人事という、極々小さい舞台での人間模様が描かれているが、最後に地雷撤去の話をもとに大きく展開していく。実際に地雷原に行って取材したであろう著者に敬意。Posted by ブクログ -
第5回日経小説大賞受賞作
半沢直樹のような展開を期待していると肩透かしを受ける。
銀行の派閥抗争に巻き込まれていくのは、ありきたりだが結末が不思議な余韻を持つ。
読後感がなぜか良い作品。Posted by ブクログ -
おもしろかったなー。ラストでNGOに転身とかチープな落ちは嫌だなーって思ってたけどそうならなくて、終わり方も結構好きだなと思った。俺は余暇で仕事してるような程度だけど、仕事ってそうだよな、と少し共感した。Posted by ブクログ
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ものすごく優秀な主人公の環。年齢は近いけど、仕事っぷりはまったく似てない私だけれど、環が抱えるような悩みには共感する。
組織の中で働き続けることの意味。小説を読んでもやっぱり分からなかった。一人ひとりが、置かれた環境の中で、それぞれの答えを見つけるものなのかもしれない。Posted by ブクログ -
財務省の官僚が書いて日経の小説大賞を受賞、そう聞いたのとはちょっと違う感じ。
最後は仕事へのアツさが出てきて。
財務省が銀行をこう見ている、と捉えかねず。。Posted by ブクログ -
ちょっと組織の論理とやらが演出過剰気味だったが、まぁ小説だから仕方がない。ただ読んでいて頭取とやらが殿と思われ専務が御家老となるお家騒動に見えてくる時代錯誤が鼻につく。最後のカンボジアの話は必要だったの?Posted by ブクログ
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東大法学部卒女性総合職一期生の人員整理に伴う葛藤を描いた物語。女性管理職への差別、組織には汚れた仕事もあり、それをこなすことで出世コースに乗っていくということはわかるが、何を訴えたいのか焦点がぼけていて、経済小説としてもイマイチの感を拭えない。Posted by ブクログ