松田十刻のレビュー一覧
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時系列に書かれており読みやすく、真珠湾からミッドウェイまでの流れについてより理解が深まった。数年前に公開された映画「ミッドウェイ」は、割と公平に描かれててはいるが、若干日本が一方的にやられたような印象があった。しかし本書では、生き残った方の証言なども詳しく書かれており、いかにひとりひとりが日本のために奮闘してくださったのかを知ることができて良かった。大怪我を負い失神しながらも、母艦へ見事着艦し仲間を救った角野大尉のエピソードは特に印象に残った。加来艦長と山口司令官の最期には自然と涙がこぼれた。
次代連合艦隊司令官長と目されつつも、ミッドウェイ海戦で没した第二航空戦隊司令官の山口多聞少将。真珠 -
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ドイツがヒトラー、イタリアがムッソリーニなら、日本は東条英機がファシズムの代表か。
A級戦犯は二百人以上いるが、どうして東条英機の印象だけが強いのか。
太平洋戦争は、なぜ引き起こったのか。
本作はフィクションではあるが、中々読み応えがある。筆者が述べているが、東条を美化するわけではなく、東条の視点を通じて日本型ファシズムの系譜と昭和史の暗部を描こうとしたものであると。
とは言え、純度の高い高潔な軍人東条英機は美化して見えるな。うっかり、泣きそうになる。
八紘一宇って考えは、どうしたって排斥思想に陥るよな。余計なお世話なんだよ。
子供の頃、母ちゃんに言われたろ。
よそはよそ、うちはうち。
内政 -
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史実を基に著者の想像も加えた戦記小説。菅野直を中心とした343空のエースたちの本土防空の戦いを描く。
誤字脱字、似た表現とか同じ内容の繰り返しとかがちらほら。堅苦しくなく読みやすいけど、上手な小説かといわれるとそれほどでもない印象。
空戦機動を文章のみで表現して、それを読んで理解するっていうのはなかなか難しいな。いまいちそこの迫力が伝わらないところがあった。
大戦終盤でも、質量ともに勝る米軍に対してこれだけの戦いができていた部隊があったことは素直に驚いた。時代劇の剣豪のように寡兵で大軍に切り込みよく立ち回るも、刀折れ矢尽き、一人、また一人と斃れていくのが悲しい。
あと、単純に紫電改というネーミ -
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