福本敦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
序盤から涙を堪える瞬間がたたあり、手にとって良かったと思いながら読み始め一瞬で読み終えた。自分の母や父と照らし合わせながら読んだ。私にもいつかその日が来るのかと思うと、勝手に辛くて、想像もできなくて、徐々にだけどそのことを受け入れる準備というか、その現実を受け止めなくてはならないと思うと背を向けたくなる。 今が大事で両親との時間にも限りがあると改めて感じた。
あっちゃんのお父さんが介護を一生懸命にやる姿と母のベットの上に寝てお母さんの気持ちになって考えてみたという出来事に感動した。
考え方、価値観って歳を取ればとるほど、固まって、柔軟性がなくなって、容易には変わらないよな〜って父を見てい -
Posted by ブクログ
気持ちよく生きることと気持ちよく死ぬこと。
それを考えたいだけなんだ。
わたしは幼少期から「死」への興味が強いように思う。
人の「死」にあまり直面したことがなくて、深く考えられている気がしなくて、それがコンプレックスになっているくらい。
死ぬことを考えることは生きることを考えることだから。
例えば両親、愛猫。
生物としての寿命を考えると、わたしが見送ることになる大切たち。
でも彼らが生きてるうちからそういうことを考えるのが、なんだか良くないことのように感じていた。
W敦子さんたちが、しなやかに軽やかに、この話題を選んでくれたことが嬉しい。
今後必要な時がくれば必ず思い返す本になる。