若林克彦のレビュー一覧
-
購入済み
元気になる発明おじさんの本
50人未満の会社の企業の経営者ならば買って損は無い、具体的な体験談で、元気の出る本です。
さて、内容ですが、絶対に緩まないネジを発明したハードロック工業の社長の体験談です。
ですので、いわゆるものづくりとして、オンリーワンを貫きつつも、営業力で実弟と大手を攻略するシーンは痛快です。私鉄、JR、日立、そして海外などなど。
一方でセキュリティがそれほど重視されてなかった時代だなとも思いつつも、売り込む情熱の大切さを思い出させてくれます。
ものづくり、高度成長時代、と現代の日本の企業にはそのまま当てはまるケースは少ないかと思いますが、このおじさんの元気はそのまま引き継ぎたくなる本です。
読 -
Posted by ブクログ
心がけ1:すべてのものに好奇心をもち、見て、触れて、感じる。
心がけ2:世の中の商品はすべて未完成(60~70%)である。どうすればもっと便利になるのかを常に考える。
心がけ3:世の中のものは、すべて組み合わせで成り立つと考える。
(「絶対にゆるまないネジ」)
ハードロック工業株式会社の若林克彦社長の体験と理論。
ここで創られた「絶対にゆるまないネジ」は新幹線、瀬戸大橋などの橋梁、
世界の高速鉄道、東京スカイツリーなど絶対にゆるんではならない
施設に使われています。
僕にとって一番勉強になったのは、心がけ2。
どんなものでも必ず改良して進化する余地 -
Posted by ブクログ
ネジはその構造上、振動を加え続けるとゆるんでくるという欠点を持っている。しかし鉄道や旅客機、原子力発電所などはネジがゆるむと大きな事故につながりかねない。
今の日本でそれらの構造物に使われているのがこの本の著者でハードロック工業社長が作り上げた絶対にゆるまないネジ。
日本は長らく、親会社である大企業と子会社である中小企業との二重構造の中にあった。子会社である中小企業は言われたことをやるだけでは親会社から製品を買い叩かれてしまう。
だから技術の向上を図るししオンリーワンの製品もつくる。
それができる能力を日本の中小企業は持っている。
日本の中小企業の底力を感じさてくれる一冊。 -
Posted by ブクログ
従業員は50名弱の東大阪の中小企業・ハードロック工業。絶対に緩まないネジ「ハードロックナット」で世界的に注目されている会社です。
その優れた性能は、国内の各新幹線、英国・台湾・中国・ドイツなど世界各国の高速鉄道、瀬戸大橋・レインボーブリッジ・東京スカイツリーといった大規模建造物にも採用されたことで実証されています。
本書は、同社の創業者若林克彦社長が語るとても興味深い体験談です。
若林社長が説く中小企業における成功の秘訣は「アイデアからオンリーワン商品をつくること」。そして、それは、常に成長を目指した若林社長のあくなき「挑戦」により実現されたのでした。 -
Posted by ブクログ
大学院生の時、ネジの種類やその違いをいろいろ知った。
そのネジの使い方で、大きな差がでることも知り、私の中で小さな存在だったネジが大きな意味をもった。
筆者がいうように、「ネジはゆるんでほしいときにはゆるんでもらわないと困るのですが、ゆるんではいけないところでゆるまれては困る。」
その“絶対に”ゆるまないネジとは…?
とすごく気になったので、読みました。
正確にはネジではなく、ナット開発をされた話。
社長の思いと中小企業の底力には、圧倒された。
職人気質なのもあって、モノづくりの技術者を目指す私にはこのような情熱・気合いで仕事をしていきたいと思った。
でも、ご本人が書かれているからか、時々 -
Posted by ブクログ
絶対にゆるまないネジ「ハードロックナット」を発明した東大阪の中小企業の社長である若林さんの「経営哲学」や「ものづくり」に対する姿勢が語られた本です。
若林さんの座右の銘は「アイディアは人を幸せにする」という通り、それらの根底にあるのは、人を中心に考える利他の心です。中小企業が成功するためのオンリーワン商品を作り出す秘訣として、好奇心や情熱,継続などが挙げられていましたが、それらは全て利他の心によって支えられるものだと感じました。成功するためにはやはり、自分やお金のためではなく人のために働くことが大切だと痛感させられます。中小企業の経営者だけでなく、経済活動を行う全ての人にとって有益な本です。