山田深夜のレビュー一覧

  • ひとたびバイクに ツーリングを愛する者たちへ

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    バイク乗りの短編集。
    バイク乗りにはお勧め、特にソロバイカーかな。少しナルシズムを感じるけどバイクってそういう部分もあるからいいでしょ。

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    2021年09月29日
  • ひとたびバイクに ツーリングを愛する者たちへ

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    山田深夜『ひとたびバイクに ツーリングを愛する者たちへ』双葉文庫。

    バイク雑誌『アウトライダー』に連載されたバイク乗りをテーマにした作品を収録した短編集。文庫化にあたり単行本未収録の7編を新たに加え、全26編を収録。バイク好きでなくとも、なかなか味わい深い、面白い短編集に仕上がっている。

    山田深夜が描いたこの作品の登場人物はライダーとかバイカーというよりも、バイク乗りと言った方がしっくり来るように思う。悩みを抱えたバイク乗り、心優しきバイク乗り、詐欺師のバイク乗り、様々なバイク乗りの姿が描かれるが、皆、どこか人情味があり、非常に人間らしいのだ。

    最初に読んで気に入った山田深夜作品は『千マ

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    2018年05月15日
  • 電車屋赤城

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    著者が京急に勤務していたという経歴から、電車の仕組のやけに詳細な記述に得心がいった。鋼鉄ボディの1000系とアルミ合金の3000系の違いは、最終章の地震被災による脱線事故でも語られるが、私はJR福知山線事故を思い出さずにはいられなかった。題名からして赤城が主人公のはずだが、冒頭に出てくる引きこもりの純一に、今の自分の境遇と重ねて思うことが多かった。手に職を持ち作業に汗水たらす、そんな誇れる職業は素晴らしい。

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    2017年08月24日
  • 電車屋赤城

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    購入済み

    テクニカルタームが美味しい!

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    2013年10月18日
  • 電車屋赤城

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    鉄道ファン、特に京急ファンにもおすすめですが、
    鉄道に興味ない人でも十分に話に夢中になれる内容です。

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    2013年09月24日
  • 電車屋赤城

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    引きこもりの青年が出会った無口で人付き合いが悪い電車整備士「赤城」。消えゆく旧型車両を愛する「電車屋」達を通して、誇りと意地を描く。
    命を預かる車両整備に人生をかけて向き合う愚直な男たち。20年京急の電車の整備に携わったからこそ描ける感動の物語。
    文章は多少拙い?し、出だしは引きこもりの更生物語か、テッチャン向けの本かと思いきや、「赤城」の不器用に人々の人生にさりげなく関っていく姿が心に浸みわたっていく。★5

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    2013年09月21日
  • 電車屋赤城

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    「電車屋赤城」山田深夜著、角川文庫刊。個人的に、過去読んだ著者の作品の中で、傑出の作!”◯◯屋”と呼ばれる者達の矜持。不器用でも芯を撃つ思いやり。そしてブルース。...やっぱ泣いた。

    ちなみに、電車、こと電路の知識に詳しくなります(笑)。

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    2011年09月01日
  • 電車屋赤城

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    ネタバレ

    黙々と額に汗し機械油にまみれて働く電車整備士を主役にした小説って、今まで目にしたことがなかった。工場を舞台にした小説はいくつもあるが、油と汗の匂いが感じられるほど、電車整備の世界が圧倒的なリアリティでもって描かれている。岡崎武志氏の解説がまた好い。
    私としては、直木賞をあげたいぐらい。

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    2011年08月27日
  • 空の轍と大地の雲と

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    理想と現実のギャップから1任期(2年)で自衛隊を辞めることにした直也だが、除隊目前に東日本大震災が発生する。直也は被災地に派遣されず、後悔だけを抱えることに。そんな直也が、亡き伯父の遺したバイクと共に、伯父の知り合いに会うため北海道に赴く……。ぼくの考えるロードノベルとは異なるが、旅先で起こる様々な出来事や出会った人達に影響を受け、自分が変わっていく姿は同じだ。青臭いし、理想論かもしれないが、読み応えのある素晴らしい作品だった。

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    2021年02月23日
  • 電車屋赤城

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    ネタバレ

    一つ一つの描写は臨場感もあり、非常に巧み。
    構成が少し欲張り過ぎに思う。登場人物全てのエピソードが丁寧すぎて、誰が物語の中心なのか分かりづらい。

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    2017年11月12日
  • 電車屋赤城

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    電車好きにはたまらない小説だと思います。テツではない私でもとても楽しめました。登場人物のキャラが楽しく、人間模様も楽しい。鉄道会社の下請け零細企業に勤める技術者赤城さん。渋い。近くにいたら好きになっちゃうだろうなぁ…読後感も良かった。

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    2016年12月28日
  • 電車屋赤城

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    ネタバレ

    神奈川を走る鉄道会社の車両整備を舞台にしたドラマ。筆者がかつて働いていたKQがモデルになっているのだろうけど、消えゆく無骨な旧型電車を守りつつ会社側の新しい車両導入によりどんどん立場が危うくなる中で繰り広がれる人間模様。新しい車両は部品を交換するだけ、昔の車両は熟練の技が生きる、そんな話もありつつ基本は人間模様だけど端々に鉄道の専門的な話も入っていて、横須賀の町並みの情景などもあいまってどこにでもありそうなそんな話。各章が分かれているので細切れで読むことができるそんな作品でした。

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    2015年03月19日
  • 電車屋赤城

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    男が憧れる男。
    そんな登場人物達、そして状況!
    かっこいいとつい思ってしまう。女性にはちょっとわかんないかなーw
    熱い男たちが描かれています!

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    2014年09月23日
  • 電車屋赤城

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    ネタバレ

    ひとりの電車工員を軸に、電車整備に関わる人々の夢・人生を垣間見れる物語。時代の波に飲まれ翻弄される人々の熱い生き様に、胸が熱くなりました。
    正直自分は電車が嫌いであまり乗らないようにしているのですが、いつも定刻どおりに運行し、事故の無いようにしっかり整備している人々の想いや気概を感じて、電車の乗ること・見ることを改めて考えようと思いました。
    と同時に、物語に出てくるような気骨のある職人・社会人・大人として自分の行く末を考えたいとも思いました。
    今だけでなく、未来についても考えなければ・・・と想わずにはいられない、自分の背中を見つめなおさせる物語でした。

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    2014年02月27日
  • 電車屋赤城

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    電車の整備士の小説。プロというか、熟練者、昔ながらの職人さん!プロと呼べる人が少なくなってきている中で、久々に本物に出合った感がしました。それと人と人の人情あふれるつながり、ホントいいですね。

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    2013年09月30日
  • 電車屋赤城

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    とある私鉄の武骨で凄腕のベテラン整備士と、それを取り巻く人々の物語。

    超骨太なお仕事小説、とゆう趣が。

    最初の章の青年が主人公かと思いきや、次々リレーしていく語り手のひとりだったのですね。
    みんな赤城が好きなのだなあ。

    クライマックス(事故のところ)が、なんかバタバタと展開してもったいなかった気が。
    もうちょっとページを費やしてほしかったデス。

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    2013年02月04日
  • 電車屋赤城

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    男子はみんな鉄道好き。っていう前提(仮定)に立たなくても、男子にも恐らく女子にも受ける作品です。
    高倉健さんみたいに無口で責任感ありそうな人を中心に、その人に惚れ込む若い女子も、周りで支える大の大人も、師匠と慕う若い人も、全部揃っている神奈電っていう架空の電車会社の物語です。

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    2013年01月21日
  • 電車屋赤城

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    電車の整備に誇りを持って仕事をしている男の物語。
    廃車となっていく古い型の車両と、昔気質の古い人間とが重なってところどころ目頭が熱くなりました。良かったです。

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    2013年01月21日
  • 電車屋赤城

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    タイトルも著者名もなにやらインパクトがあります。
    私鉄電車の車両整備の「職人」を主人公に、その周りに集まる様々な人物達の人間模様を描いた物語。なかなか面白い作品でした。
    電車の車両整備という目新しい舞台が生きていますが、著者の来歴を見ると「私鉄職員として20年勤務」とありますから、その経験を元に書かれたのでしょう。非常にリアル感が漂います。
    文体という程の物は無いし、使われている手法も手垢にまみれたような物ですが、不器用に生きる職人達の心意気が気持ち良く。なにやら高倉健さんの世界のようでした。

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    2016年06月19日
  • 電車屋赤城

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    引きこもりの青年が出会った、油まみれの武骨な電車整備士と周囲のできごとの話。

    途中、うるんだ部分もあった。
    基本、不器用な人ばかりで、そこがまた面白いのかも。

    独身中年の不器用だけど、軸があって、人思いな人とかが
    描かれてたり

    下請けと親会社
    内の世界(ひきこもり)と外の世界
    古いものと新しいもの

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    2012年02月24日