佐藤典雅のレビュー一覧
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筆者は『東京ガールズコレクション』などのイベントを手がけ、事業戦略などのコンサルをされている方ですが、その彼が9歳から35歳までを過した『エホバの証人』での出来事を綴った手記です。壮絶な内容でした。
筆者はあの東京ガールズコレクションをはじめとする数々のイベントをプロデューサーであり、事業戦略のコンサルティングなども手がける辣腕のビジネスマンですが、そんな彼がロス、NY、ハワイ、東京と9歳から35歳までエホバの証人(以下証人)として布教活動をしていたという驚愕の手記です。しかし、現在は証人を父母、妻、弟を解約し脱会されているとのことです。その壮絶な部分が後半部です。
ここで趣旨は少し -
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ネタバレなぜカルトにのめり込むのか、何がそんなに魅力的なのか…と疑問があったため手に取りました。
なるほど、証人以外はサタンの手のものという囲い込みと、内部での貢献度による評価、よい出来事のすべてはエホバの恩恵によるもので、最終的に証人だけは楽園で永遠を手にすることができるというご褒美制度(不確定)。
著者はかなり聖書を読み込んで論理的な面から傾倒していた頃もあるようですが、聖書自体の信頼性や妥当性が揺らげば、その教えも当然瓦解しますよね。
証人は真理ではないと気づく過程で、マルチと同じ仕組みだという件が出てきますが、本当にその通りなのです。
気づいたときには多くの犠牲を払っているため、抜け出 -
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本書は他の発達障害や療育について書かれている本とはまた少し毛色の違った本でした。
筆者は元ヤフーの中の人。お子さんが自閉症だったことをきっかけにロサンゼルスで9年間、療育を経験。その後帰国して日本で放課後デイサービスを開設したという経歴の方です。
一般的な育児書でもそうですが、発達障害児向けの多くの育児本で書かれているのは「テレビ、ゲームは最小限。タブレットやスマホなんてもってのほか」「子どもが小さいころからスマホやタブレットを持たせると、自閉症になる(またはひどくなる)」と言われ、DSもタブレットでYouTube見るのが大好きな子どもがいる私は恐怖感と罪悪感でいっぱいでした。
ところが本 -
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前、近所にこの宗教の人や他の新興宗教の人がいたので、様々な疑問が解けた。そうそう、奥さんが熱心な信者で旦那さんは入っていなかったな、神社はダメ、お葬式やお墓もダメ、お祭りや学校のイベントには参加せず、独特の服で近所を回り、働いている近所の母親達には「正社員なんて信じられない、なぜ働くの?」とか「大学なんて行く意味ない」とか言ってたわ!など。新興宗教も含め、宗教なんてトップの人達がお布施や寄付などで豪遊しているのが真実。抜けると宗教だけで繋がっていたコミュニティから嫌がらせや迫害を受けたり、拠り所がなくなってしまう孤独があるから難しいのだろうなとも思うけど。著者が洗脳から解けていく過程、疑問に感
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信仰宗教の信者達は自分達がカルト集団だという認識は無いんですね。まぁそうでしょう。聖書を自分達の教義に合うよう捻じ曲げて改ざんしてるとか、ハルマゲドン(世界の終わり)が来る気配が無いから勝手に解釈をねじ曲げて先延ばしにした、とかきちんと考えればおかしい事が沢山あるのに見て見ぬ振りなのかそれとも自分達に都合良く考えるのか…。笑ったのがものみの塔が忌み嫌っているフリーメーソンに創業者のラッセルがメンバーとして関わっていた事実。寄付として会員達から吸い上げたお金でトップの人達は豪邸を買い、市場に投資し運用してる矛盾。これを信者達は皆知っているんだろうか?宗教ってマルチ商法と同じなんだ。どんどん信者を
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療育は治療ではない、適応していく訓練である。
自閉症は治る・治らないというものではない。
そこがわかっていることは大事だと思う。
療育に妄信的に取り組むのではなく、その子がありのままいられる居場所をつくるということ。
ほどほどに、きっかけとして。
いいなと思ったのは、著者が当事者で、かつ自分の出来ることをばりばりやっているところ。
改めて、発達障害って新しい分野だし新しいやり方への挑戦が必要なんだなと思った。
たしかに、日本の発達障害周りはダサくて地味だよなぁ。。
幼稚園教諭として、集団生活の中でどのように対応していくべきか考えながら読んだ。