佐倉淳一のレビュー一覧

  • ボクら星屑のダンス

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    誘拐を扱った傑作ミステリ、天藤真氏の「大誘拐」にも似た読後感。爽快だ。恐らく、ヒカリの心の開放と久平との擬似親子の描写が丁寧だったからでしょう。
    けど、その分、生み出された天才少年・少女が自分のアイデンティティに悩む展開は、手垢がつき過ぎていて面白みを感じられなかった。
    そろそろ明晰な頭脳で自分のアイデンティティにも回答を見出す、天才を読んでみたいかも。

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    2013年10月21日
  • ボクら星屑のダンス

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    地元、浜松が舞台だったのでリアルに楽しめるかと思ったけれど、中途半端に情景が浮かんで入り込めなかった(*_*)

    物語は、優しい話。天才児のヒカリ。人生のアウトサイダーな人たち。

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    2012年04月02日
  • ボクら星屑のダンス

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    こういうハートウォーミング系の物語はとても好きです。

    ストーリー展開が重要なんじゃなくて、ヒカリという天才児と主人公の心の動きが一番大事だというのはわかるんです。でもなぁ・・・選評にもあるように、突っ込みどころが多すぎるというか、とにかく都合よく展開しすぎ。そういう部分のひっかかりに、物語世界に没頭するのを妨げられてしまったのがつくづく残念。いろんな立場のいろんな人がいるけれど、結局はみんな「いい人(悪くない人)」ですし。

    「多すぎる身代金」の扱いの部分はとても楽しく読めました。基本、あったかくって元気をくれる系の楽しい物語だと思います。ドラマがどんな風に作られているのかわからないけれど、

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    2012年03月03日
  • ボクら星屑のダンス

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    借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。ヒカリは最先端科学センターから逃げ出してきた天才だという。半身半疑ながらも一緒に逃避行を始めた久平。一方、内閣官房から指令を受けた警察はヒカリの捜索を開始。だが、ヒカリはネットを駆使して逆にみずから誘拐を装い、100億円を要求した。果たしてヒカリたちは現金を奪取し、偽装誘拐を完遂できるのか?第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。

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    2011年11月07日
  • ボクら星屑のダンス

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    ネタバレ

    地元出身の作家の作品で、かつ内容も地元色たっぷりのようだったので購入してみた。
    なるほどご当地小説だった。
    馴染み深い地名や施設が出てくるたび、非常に具体的に風景を思い浮かべられるなどいうことは、東京などよく現代小説の舞台になる大都市圏とは違って田舎で暮らす人間には滅多にない経験なので、嬉しかった。
    内容については、人質の価値を最大限に利用した身代金の金額設定や受け取りの方法がユニークであったが、全体的にぱっとしなかった。
    スリルが足りないとか行動範囲が狭すぎるとかいうのではないが、とにかくぱっとしいのだ。
    せっかくのご当地小説なので、もっと面白い作品だったらよかったのにと、残念に思う。

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    2011年09月08日