佐倉淳一のレビュー一覧
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購入済み
読んでよかった
推薦図書になっていたことをきっかけにこの作品を読みました。 それぞれの章で登場人物の細かな心情が描かれており、物語の中に引き込まれていきました。そして発達障害について考えさせられました。
翔太や、当事者の方々の素敵な明日を支えていける人間になりたいです -
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借金で自殺に追い込まれたおっさんと、同じく入水自殺をしようとしていた子供。
2人のふれあい、お互いの足りない部分を補うように近付いていく心情の変化がよかったです。
ただ、主人公のおじさんの方は家族がいるので、そのあたりももう少し描かれても良かったかも。
子供とか家族をもっと思い出したり、出したりしないと、いい人っていうなら不自然だし、ここまで不器用なら、天涯孤独みたいな設定のほうがあっていたような気もします。
誘拐ミステリーの肝である身代金の受け渡し方法などは、すごくよく練られていて、ワクワクするというか、面白かった。
もう少しあの部分を広げてもよかったかもしれません。
登場人物はみんないい人 -
Posted by ブクログ
再読。
○問題は、そうしたことが社会生活にどれだけ影響を与えているか、ということです。・・障害は環境との相互作用の中で起こります。p71
☆本文の中に、今の生活環境だと、自閉症スペクトラム症のような人たちが目立ってしまう、というような文面もあった。
なんというか、そういうことなんだよね。昔みたいに、寺子屋で、大人数で、家庭でも大人数で、子だくさんで、やっていることは畑仕事で・・みたいな環境なら、こだわりは逆に職人気質として尊敬のまなざしにだってなったのかも。
○君はまだ小さいから習っていないかもしれないけれど、明日を漢字で書くと、『明るい日』となります。・・明日を今日よりも明るくと良い日に -
Posted by ブクログ
浜松が舞台ということで、買ってみました。
天才少女ヒカリと偶然出会った久平の、偽装誘拐事件。
身代金の要求の仕方や、最後、身代金の受け渡しの場面は、
意表をついていて面白かったです。
天才ヒカリの宇宙の話は、正直半分も理解できないけど、
地球も人間も、星が爆発して出来たゴミで出来ている。だから、宇宙も人間も海も月もみんなゴミで、みんな規則的に動いてる。。。だから、僕たちもゴミのような存在だけど、踊ろう~(ちょっと違ったかなぁ)僕ら星屑のダンス・・・楽しければいい。みたいなダンスのシーン、ずごく好きでした。
そして、日々の自分の悩みもちっぽけだな~って思うことが出来て、いいタイミングでこの -
Posted by ブクログ
第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。
月明かりの夜、借金を苦に入水自殺を図ろうとしていた浅井久平の前に、同じことをしようとする小さな影があった。ヒカリと名乗るその少年(のちに少女だと判明)は、言葉遣いも考え方も知能指数も他の子どもとは大きく異なるようだった。なんとか自殺をやめさせたい久平は、「自分も自殺を諦めるからお前も諦めろ」と約束。そして、最先端科学センターから逃げてきたというヒカリは、久平の自殺したくなる原因を解決するため、自らを誘拐したことにして10億の身代金を要求する計画を提案する。
天才的な頭脳を持って産まれてながらも、自分の価値が見いだせず、何のために生きて