杉山崇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ心理学者と脳科学者の実際の子育てに基づいたことが書かれているいうこともあり、根拠となるデータから結論に至るまで非常に納得感のある内容だった。
最も印象的だったのは、「専門家アンケート」。
【育脳や知育について思うことを教えてください】
……親のあせりを煽るような情報が溢れている中、専門家たちはそれらを迷うことなく取捨選択しているのだろう、と思いきや
「早期教育の宣伝文句を見て、やったほうがいいのかなと感じてしまう自分もいます」との回答も。
専門家でも自分の子どもの子育てとなるといろいろな感じ方があって、専門家でも惑わされるんだ、迷っていいんだ!と思えたのが大きな収穫。 -
Posted by ブクログ
なんとなく,読者に対して「私はあなたを尊敬します」とか安っぽい言葉が多く書かれていて,そのせいでうさん臭さが割り増しされた印象を受けた.
自分が感じた要点としては以下.
【現状分析】
- 「許さない」という怒りを感じるのは,人間が進化する上でその感情が必要なものだったから
+ 人間が社会の中で生活するうえで,「許さない」という感情は自分の社会的価値を高めるために他社を貶めるための,そのきっかけになる
【対策】
- 「許さない」という感情自体をメタ認知する
- 「許さない」と感じそうになったらとりあえず感謝する
- 「許さない」という想いの根源にある,「私は何を守りたいのか?」を意識する
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Posted by ブクログ
ネタバレ心理学者・臨床心理士の著者による、誰かを許せない自分を許す練習。
誰かを許せないという想いがなぜ起きるのか、どんな影響を生み出すのか、そしてそれをうまく宥め、あるいは一緒に佇むために、自尊心を低く、感謝できる信頼のおける人を心に持つこと、許せないことへの囚われよりももっと大切なことにエネルギーを集中するよう念い定めること、誰かに「お世話になったこと」「迷惑をかけたこと」「して返したこと」を丁寧に考える内観療法、上手な諦めのマインドフルネスが紹介されている。
許せない自分の想いも必要と認め、でも囚われすぎることによる自身へのダメージを回避するためのアプローチ方法は理解できたが、実際に心を病む状態