金沢泰子のレビュー一覧

  • 妻を帽子とまちがえた男

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    ネタバレ

    「サックス先生の患者にはなりたくないなぁ。」というのが読みながら常々感じた感想。
    『はじめに』の部分では人間味のある人物のように思えたのだが、その後の記述はどうも軽率で患者のことを思っているフリをしているだけ(もしくは薄情なだけか)のような感覚があった。
    最初の物語である『妻を帽子とまちがえた男』では、それまでの内容との落差で猛烈な肩すかしを食らった。表題作でもあるのでしっかりした内容かと期待したが、「たった一回診察しただけかよ」「経過観察も追跡調査もせずこんな薄っぺらい情報で『ひとりの患者の物語』なんてよく言えたな」と苛立つくらいだった。
    その後の内容も、軽率な薬の使用(と見える記述)でトゥ

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    2025年05月12日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    「われわれは、患者の欠陥にあまりにも多くの注意をはらいすぎていた。それでいて、変化していない、失われることなく残っているほうの能力をほとんど見ていなかった」

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    2025年02月02日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    本作を知ったのは、頭木弘樹さんの「絶望読書」のなかで紹介されていたことがきっかけ。
    「人間に、こんなことって本当にあるの?」という症例が多種多様に描かれている。
    難しい内容や専門用語が多いので、医者や理学療法士なんかにとっては、とても面白く読めて、かつ参考になるのではないかと思った。

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    2023年07月13日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    ネタバレ

    馴染みがないジャンルで難しかったけどどの話も興味深かった

    脳の障害でまっすぐ歩くことができなくなってしまった男性が水平器を使うことを思い付いた話には感銘を受けた
    記憶喪失によりアイデンティティを失ってしまったら人の話は少し怖くなってしまった

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    2022年03月01日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    神経内科的な捉え方にしてはあさい。物語にしてもあまり情緒を揺さぶられなかったな、となんだかつまらなかった。

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    2022年02月08日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    おぉほんとに妻と帽子を間違えるんだ
    普通って何?幸せって何?
    人の性格や心は、結局脳の働きのひとつでしかないんだなあ

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    2018年12月21日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    脳や記憶の障害の症状に、こんなものがあるのか、と驚くばかり。
    いつ自分が同様の発症に至るかも恐ろしいが、近親者にこのようなことが起こったとき、ちゃんと、サックス先生のように対応できるか真剣に想像するも、撃沈した。
    それでも悲劇的なことばかりではなく、随所にかつての姿がしのばれたり、人間味があったり、なんていうことなんだろうと複雑なあたたかい気持ちになった。

    脳の未知さったら、無い。

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    2017年12月05日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    何かが足りない人に対して、足りない部分ばかりを補おうとし、良いところを伸ばさなければ、何も残らない、というのは誰にとっても当てはまることなんだろうに、でもなかなか実践はできないもので。なんでなんだろうか。出る釘は打たれるというやつか。
    こういう本によっていわゆる障碍者と言われる人々は身近になるんだろうか?そう感じられるようになるのか?

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    2015年03月01日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    自閉症、てんかんなど、特異な症状をもつ人の観察記録。
    彼らは劣っているのか、健常者と同じなにかを持っているのか、むしろ優秀なのか。
    人間観察に新たな視点を与えてくれる。

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    2013年11月17日
  • 妻を帽子とまちがえた男

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    もう脳の本は何冊か読んだので、最初のインパクトはなくなってきているが、人間には実は計り知れない能力があるんだなあ、、、と、改めて思った。
    普通は、バランスよく、その一部ずつしか発揮されないが、そのバランスが崩れたら、何かは失うかもしれないけど、ものすごい能力が全開となるかもしれない。
    聴力の一部が失われた場合、その代わりに得るかもしれないものは何なんだろう。

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    2014年03月23日