高木慶子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
かねてより興味を持っていたグリーフ(悲嘆)ケアについて学び始めたところです。
「喪失」にともなう悲しみをどうケアしていくか。
「喪失」というのは家族や身近な人の死ととらえていましたが、それだけではないようです。
子どもころから、おもちゃや大事なものを壊したり捨てられてしまったり。。。
人はそれらの小さな悲しみを乗り越えてきているのです。
グリーフケアの第一人者として上智大学グリーフケア研究所所長を務める著者が多面的に、グリーフケアについて描いています。
第1章”喪失の積み重ね”としての人生
第2章人生の選択肢を失う悲しみ
第3章愛するいのちを失う悲しみ
第4章自らの死といかに向きあうか
第 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の短所も長所も全て受け止める。そうすると自然に感情に振り回されなくなる
秋から冬に向かおうと言う事は、死を目の前にしてそのための準備を始めなさいと言うことだと考えています。これが50代半ばから70代前半ぐらいまででしょうか
本当にどのような形で死ぬか分かりませんが、いずれ自分が死ぬんだと言うことを、他人事ではなく自分のこととして受け止めておく。それが大事だと思うのです
死を目前にすると本当に大切なことがわかります。もっと素直に生きてみよう。人との関係を大事にしよう
死と仲良くと言うのは「死と言うものが自分の身近に存在していることを実感しながら生きていく」と言う意味です
どんな生き方をしてき -
Posted by ブクログ
人生に喪失はつきものだと思う。それは何も愛する人失うということだけではなくて、仕事や地位かもしれないし、健康や若さや美しさかもしれない。人として来て生まれてきた以上、私たちは何かを得るし、同時にその何かを失っていく。
この本を読んで痛切に感じたことは、喪失からは誰も逃れることができないと言うことだ。そして、であるならば、自分自身に与えられた喪失を、そしてその悲しみと苦しみを受け止めて、思う存分、泣いて、もがいて、苦しんで、それを味わい尽くしたい。喪失との格闘と和解を大切にしたい。その後に何が見えるか、それは私の取り組み方次第なのだから。