ヴィトゲンシュタインのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.1
世界は、事実の総体である。事物の総体ではない。
1.13
論理空間のなかにある事実が、世界である。
この言葉が哲学と心理学(科学)の違いを如実に示していると思いました。
100分de名著に刺激され、本書を手に取ってみました。
難しかったですが、アタマの中をひっくり返して、自分の偏見や、それを形作るもととなった(自分が属する)環境について思いを馳せる時を過ごせました。
人は日々動いています。他の人も日々動いています。
事の良し悪しではなく、ぶっつけ本番での即興的な化学反応が、論理空間を生じさせ、言語や行動を発せさせる。
その時捉えられる事実(と思っていること)が、世界 -
Posted by ブクログ
最後のことばは「語ることができないことについては、沈黙するしかない」と訳されている。従前これは「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」などと訳されてきた。
「せねばならない」は禁欲的でありそれゆえ戒律的で「自己」が見えるが、「するしかない」は事実を端的に述べている。ウィトゲンシュタインの本来はこっちではないのだろうか。淡々と事実を述べ、そうであるしかない結論に至る。もう否定しようがない事実が「示されている」のに、「せねばならない」などとご託宣を述べて屋上屋を架す理由はないわけだ。
「世界は、私の意思に依存していない」「倫理の命題も存在することができない」「倫理を言葉にすることはできない」