北中正和のレビュー一覧
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エルビスから始まるロック史なので、私たちが一般的にイメージしているロックの歴史をざっと理解するには良かった。
ただし、講談社現代新書(1985年)→ 新版(2007年)→ 立東舎文庫版(2017年)という本書は新版が出版される際に加筆されてはいるものの、80年代後半からのLAメタル、グランジからオルタナティブロック、ブリトポップ、ヒップホップについては薄い。しかしながら社会の変化に合わせて若者のライフスタイルが変わり、新しい音や音楽が生まれ、そしていつの間にかダサくなるというそのサイクル。ロックが世に出て、認知され、ビジネスになり、やがて陳腐化して停滞、新たなロックが世に出てくる様子はすでにエ -
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1992年に出版された細野晴臣へのインタビュー集であり、幼少の頃からはっぴいえんど等における日本語ロックの創出から、トロピカル3部作に代表されるソロ作品、YMOの結成、そして再びソロ活動へ、という一連の活動が語られている。
私にとって細野晴臣というミュージシャンを始めて強く認識したのはSketch Showでのエレクトロニカ(最終的にはYMOの再活動に繋がる)と、HARRY HOSONO&WORLD SHYNESS名義でカントリー&ウェスタンを再解釈した「FLYING SAUCER 1947」であり、既にミュージシャンとしての”個”を強く感じていたものだった。一方、細野晴臣の音楽遍歴