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1970年のグループ解散から数えて、すでに半世紀。にもかかわらず、いまなおカリスマ性を失わず、時代、世代を越えて支持され続けるビートルズ。いったん頂点に上り詰めても、たちまち忘れ去られるのが流行音楽の常なのに、なぜ彼らだけは例外なのか――。世界各地のポピュラー・ミュージックに精通する音楽評論の第一人者が、彼ら自身と楽曲群の地理的、歴史的ルーツを探りながら、その秘密に迫る。
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Posted by ブクログ
「なんで今頃ビートルズなの?」という声も聞こえてきそうですね。単なるビートルズ入門書ならば,わたしも手に取って読んでみることはなかったでしょう。本書は帯にもあるように「世界史の中でビートルズを読み直す」という内容になっています。ですから…他の人も書いているように…ビートルズのことや,彼らの曲の一般...続きを読む的な解説書だと思ったら大間違いです。 わたしにとっては,とても興味部会内容の本でした。ビートルズが生まれる前からのリバプールやイングランドの社会的な情勢,あるいは,ビートルズの音楽に影響を与えたかもしれないいろいろな音楽的な状況などについて,具体例を挙げながら教えてくれます。 著者も書いていますが,今の時代,昔の曲目を聞こうと思えば,スマホ等ですぐに聞くことができます。今回も,本書をめくりながら,10曲ばかり,50年代~60年代の音楽を聴きながら読んでいました。なかなか新鮮な経験でした。『蜜蜂と遠雷』を読んだ時も,演奏曲を聴きながら読んでいたのだったなあ。便利な世の中だよ。 これをキッカケに,またまたビートルズを聴いてみたくなりました。公式のLPは全て持っていますので。
ビートルズの本はあまたあるが、この本では、ビートルズが影響を受けた音楽やその当時の英国の音楽事情に焦点を当てた一冊。ビートルズの音楽自体にのみ興味がある人には、お勧めできません。私は、充分楽しめました。
ビートルズがこんなにも幅広い音楽から影響を受けていたとは知らず、驚かされました。『リビルバー』『サージェントペパーズ』あたりの録音の背景が特に興味深かったです。
ビートルズには思い出がたくさんあるが、本書は彼らの音楽の根源を探っている感じだ.Please Please Meから次々に異色の曲を連発してきた訳が解き明かされている.特異なアイデアを握りつぶさなかった周囲の人々、さらにそれらを前向きに実現させていく実行力等々.高校生時代には学校や教育委員会から冷た...続きを読むい眼差しで見られていたビートルズだったので、運動会の仮装行列で演じたものの卒業アルバムからは削除されていた.
ビートルズについては「数え切れないほど本が出版されている」(p.4)けれど、「本が触れるにつれて、重複を避けるための専門化が進み、細部の記述が詳しさを増しています。しかし皮肉なことに、細部に詳しければ詳しいほど、ビートルズの全体像がかえって見えにくくなっているようにも感じられます。」(同)というこ...続きを読むとで、「この本ではむしろ森林浴のようにビートルズの魅力を味わい、その背景や歴史に思いをはせ、かつて受けた印象やいま受ける印象について語ろうと思います。」(p.5)という本。 今度おれはリヴァプールに行くのだけど、リヴァプールといえばビートルズ、というのは知っているが、英語の教員なのにビートルズについて全く知らず、なんか入門書的なものはないかなと思って、とりあえず見つけた本。 ただ当たり前かもしれないけど、やっぱり色んな曲の名前を知らないと、あるいは当時の有名なミュージシャンの名前とか知っていないと、固有名詞が多いところはとっても分かりにくかったし、読むのが難しい。他のクラシックの本とかもそうだけど、やっぱり曲を聴きながら読むとかしないとなあ、と思った。けどそれができなかったので、これから聴くためのメモを箇条書きで。 ・「マギー・メイ」(p.42)…「リヴァプールの伝統的な音楽にはあまり縁のなかったビートルズですが、彼らが演奏した地元の民謡が1曲だけ残っています。」という、船員たちの間で歌われたという曲。 ・「ラヴ・ミー・ドゥ」(p.44)…「イギリスのEMIのパーロフォン・レーベルから発表した公式のデビュー・シングル」で、1962年発売の曲。 ・「フリー・アズ・ア・バード」(p.67)…「メンバーが自分たちの過去を振り返ってまとめた作品ならではの客観性があり、ビートルズらしさがヴァーチャルに凝縮されている」 ・ビートルズの曲ではないけど「ジス・イズ・アメリカ」(p.71)…「差別や銃問題などアメリカ社会の抱える問題を描いた曲でした。ヒップホップ調の曲が最優秀賞レコードに選ばれたのは史上初のことで(略)、その中にも彼がジム・クロウのポスターを連想させるようなポーズをとる画面が出てきました」とか、授業で使える曲だろうか? ・「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」(p.172)…「ジョンがインド音楽を参考に一つのコードで同じメロディだけをくりかえしてうたう」。『チベットの死者の書』からインスパイアされた歌詞?があるらしい。「幼いころから叔母に育てられ、10代で母を交通事故で亡くしたジョンは、欠落感や壊れやすい心を人一倍強い自我に隠してガキ大将を演じ、指導力を発揮してビートルズを成功に導いてきました。しかし人気や名声が心の空白を埋めてくれたわけではなく、悩みを抱えたままいわば本能的に『ヘルプ!』と叫んでいた」(p.173)という部分で、やっと生い立ち的なものを知った。 ・「ラヴ・ユー・トゥー」、「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」(p.180)…「西洋のポピュラー音楽のアーティストがインドの古典音楽に、異国趣味や道楽やパロディの対象以上のものとして、敬意を払って取り組んだはじめての試み」。 ・「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」(p.189)…「スティーヴ・ジョブズとビートルズを結びつける重要な曲」。アップル社同士の係争の話、とか全然知らなかった。 他には、「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」って英語の授業では中1くらいの定番曲だけど、これは「ロンドンのクラブでジャマイカ系移民や白人の一部の若者に聞かれていたスカのリズム」(p.156)だそうだ。スカ?っていうのを初めて聞いた。 それからビートルズのメンバーがインドとかに興味を持った時期があった、という話があったが、「1960年代の中頃にジョージ・ハリスンはインドの古典音楽の楽器シタールを弾き始めた。最初は『ノルウェーの森』の中でちょっと弾いただけでしたが、その後しばらく自分の曲では同じくらいシタールを演奏していました。」(p.166)だそうで、シタールってどんな楽器でどんな音が鳴るんだろう、とか正直確かめてみたい。「ビートルズのシタール使用はドラッグ体験と結びついた音の万華鏡とでも言うべきサイケデリック・ロックの幕開けをつげるもの」(p.185)だそうだ。あとはビートルズと直接関係ないけど、アメリカのアンクル・サムの軍人募集のポスターは、「その元になったのがロード・キチナーのポスター」(p.147)だそうだ。 ということで、知らないことづくしで読むのも大変だった。少しはビートルズのことが分かったかもしれないけど、やっぱり曲を聴かないと、という感じだった。(24/07)
タイトルそのまんまですね。ビートルズの全部を網羅しているダイジェスト版かと思ったら、ビートルズの原点というか、影響元の話が主でした。なのでこれを楽しめる人は相当な通になるでしょう。僕はそこまでではないのでこれは範疇外だったかもしれません。 しかしビートルズが地元でどんな音楽を聴いて、どんな空気感の中...続きを読むで音楽活動していたかを知れるのが興味深い。前史的に感じる古いポピュラーミュージックから、今聞いても古びないエバーグリーンな音楽を作り出した彼らに感謝。
意表を突く今までなかった「ビートルズ」本。俯瞰したビートルズ論という斬新な切り口だが、あまり面白くなかったのも事実。
「(比較的ユルめの本が多い)新潮新書でこの薄さでビートルズ?」と少々バカにしていたのだが、読み終わっておなか一杯に。むしろ、多少ロックの教養とイギリス史の知識がないと途中で投げ出しちゃうかも、ってくらい濃密な一冊。今は知らないアーティストも、YouTubeで聴けるし、英語情報まで含めたら検索で大体の...続きを読む人の素性は分かる。良い時代になったものだ。今回サクッと読んだから、2回目はじっくり堪能しよう。恥ずかしながら、世界的なシタール奏者のラビィ・シャンカル(父)とノラ・ジョーンズ(娘)が結びついていなかった。。。
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ビートルズ(新潮新書)
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