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気軽にロックの歩みを一望できる、音楽愛に満ちた入門書
20世紀半ばに誕生したロックは、なぜ若者の心を捉え、発展していったのか。本書は、その歩みを丹念に追う「ロック入門書」です。しかし同時に、「音楽の変化も知りたいし、ミュージシャンの過激なエピソードものぞきたいし、レコード産業の裏側も見たいし、ロックを生んだアメリカ社会にも首をつっこみたい」という著者の思いそのままに、ロックを取り巻くさまざまな事柄にも触れている「欲ばりな本」でもあります。
ガイドとして未知のアーティストを見つけるのはもちろん、アーティストの意外なエピソードに驚くのもよし、音楽産業の変化を学ぶもよし、音楽を生み出した社会背景を知るもよし。ロックの歴史からは、さまざまなことが見えてくるはずです。
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Posted by ブクログ
Apple Music契約してて、音楽ジャンルに詳しくない人はこの本を読んでほしい。年代別のカテゴリをみると、いろんなジャンルのベストがいっぱいあるんだけど、それをかたっぱしから聴きたくなる。サブスク最高だなってなる。
この本では、当時の社会背景を解説しながら、アーティストやジャンルの誕生を紹介している。本書を読むまで60年代~70年代のロックは良さがさっぱりわからなかったんだけど、背景を知ると当時の熱が伝わってきて印象が変わって聴けるようになった。それでも文字だけだとよくわからない。どの年代でもyoutubeでライブ映像が見れるので、動画を見ながら読むのがおすすめだ。
よく知らないでロックを聴いていた今までも楽しかったのだが、歴史を知ってより音楽が好きになった気がする。自分にとってはいい本。
Posted by ブクログ
音楽の背景やアーティストの出自などあまり気にして聴いてこなかったが、歴史を知るために拝読。
ロック史は少なからず時代の、社会の暗い部分から逸脱するために産まれてきたものであると理解した。光だ。そうあって欲しいと。
そして、昨今はあまりにも多岐にわたりサブスクやSNSなどから安易に耳にすることができる。
行く末はAIで簡単に作れてしまうところまで来ている。
だからこそ、音楽の背景や意味を知ることを大切にしたいとなんとなく思ったのであった。
※以下、生成AIにて内容まとめ
ロックという音楽がどのように生まれ、時代や社会と結びつきながら変化していったのかを辿る一冊。
ロックの源流には、黒人音楽であるブルースやR&B、ゴスペルと、白人のカントリーなどさまざまな音楽がある。1950年代、それらが混ざり合う中からロックンロールが登場する。
その象徴的存在がエルヴィス・プレスリー。黒人音楽から大きな影響を受けたサウンドを白人の若者へ広め、ロックンロールは若者文化として巨大なものになっていく。同時期にはチャック・ベリー、リトル・リチャード、バディ・ホリーなど、その後のロックに大きな影響を与えるアーティストも登場した。
ロックは単なる新しい音楽ではなく、大人や既存の価値観に対する「若者の反抗」と強く結びついていた点が印象的だった。
1960年代になると、その音楽がアメリカからイギリスへ渡り、ビートルズやローリング・ストーンズなどによって再解釈される。そして今度はイギリスからアメリカへ逆輸入される「ブリティッシュ・インヴェイジョン」が起こる。
特にビートルズの登場は大きな転換点だった。ロックは若者向けのダンス音楽という枠を超え、作曲、録音技術、アルバムという表現形式そのものを発展させていく。
一方のアメリカでは、公民権運動やベトナム戦争への反対運動、ヒッピー文化など、社会そのものが大きく揺れていた。ボブ・ディランに代表されるフォークの思想性もロックへ流れ込み、「音楽で社会や政治について語る」という側面が強くなっていく。
1960年代後半にはジミ・ヘンドリックス、クリーム、ドアーズ、ジェファーソン・エアプレインなどが登場。サイケデリック・ロックやブルース・ロックが広がり、ロックはより実験的な音楽へと変化する。
そして1969年のウッドストック。音楽だけでなく、反戦、自由、共同体といった当時のカウンターカルチャーを象徴する出来事となり、ロックが若者文化そのものを代表するほど大きな存在になったことが分かる。
1970年代になるとロックはさらに細分化していく。ハードロック、プログレッシブ・ロック、グラムロックなどが発展し、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイなど、それぞれ異なる方向へ音楽表現を拡張していった。
一方で、ロックが巨大産業となり高度化していくことへの反発としてパンクが登場する。セックス・ピストルズやクラッシュ、ラモーンズなどが、技巧や大掛かりな演出ではなく、荒々しくシンプルな音楽へと立ち返った。
ここがロックの面白いところで、成熟して複雑になると、それを壊して原点へ戻ろうとする動きが生まれる。その反抗からまた新しい音楽が生まれていく。
さらにレゲエなど、英米以外の音楽との交流も進んでいく。ボブ・マーリーの世界的成功などを通して、ロックを中心として見ていた音楽の世界が徐々に広がっていく。
1980年代以降はMTVの登場などによって「聴く音楽」だけではなく「見る音楽」という側面も強くなり、音楽産業そのものも変化する。そしてロックは世界各地の音楽や電子音楽などとも交わり、ひとつのジャンルとして簡単には括れないものになっていった。
本書を読んで一番面白かったのは、ロックの歴史は単純に「新しいアーティストが次々登場した歴史」ではないということ。
黒人音楽と白人音楽、アメリカとイギリス、若者と大人、商業主義と反抗、政治と音楽、既存文化とカウンターカルチャー。
そうしたものが衝突し、混ざり合い、そのたびに新しい音楽が生まれている。
ロックは決まった音楽形式というより、その時代の若者が既存の価値観に違和感を持ち、それを音楽として表現してきた歴史なのかもしれない。
普段何気なく聴いているロックも、アーティスト同士の影響だけでなく、その時代の政治、社会、人種、産業、テクノロジーなどとつながっている。
音楽を「点」ではなく「歴史の流れ」として聴いてみたくなる一冊だった。
Posted by ブクログ
エルビスから始まるロック史なので、私たちが一般的にイメージしているロックの歴史をざっと理解するには良かった。
ただし、講談社現代新書(1985年)→ 新版(2007年)→ 立東舎文庫版(2017年)という本書は新版が出版される際に加筆されてはいるものの、80年代後半からのLAメタル、グランジからオルタナティブロック、ブリトポップ、ヒップホップについては薄い。しかしながら社会の変化に合わせて若者のライフスタイルが変わり、新しい音や音楽が生まれ、そしていつの間にかダサくなるというそのサイクル。ロックが世に出て、認知され、ビジネスになり、やがて陳腐化して停滞、新たなロックが世に出てくる様子はすでにエルビス登場の50年代から始まっていたことが全体を通してよくまとまっていたと思う。
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