阿部洋一のレビュー一覧
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自動ドア踏み切って雪の屋上で宇宙人を蛇口で撲(斬)殺するストーカー気味中学生男子、の
「小さくも命がけの闘い」
ってカバーのあらすじがぴったり。
期待した成分が期待した以上に入っててとても幸せになれた。
返り血まみれの孤独でしんどい、えげつない戦い。とっくに切羽詰まってていっぱいいっぱい。
そのしんどさ、えげつなさ、酷さむごさってものを、きちんと見つめて耐えがたくしんどく思いつつ、自分の意志と勝手で闘争を続けることになるんだろうツツジがとても良い。
涙もろいけど優しくない津田さんも良いなあ。
コンビニの花織がものすごくツボな性格と立ち位置をしているので、これからツツジを冷たく見守ってくれ -
Posted by ブクログ
この世界では、男性器は
a取れるが、人により、三日から三か月の個人差があるものの玉茎重生(切れたちんこが再生すること 中国ではこう書く)が行はれる。また再生は何回かで止まるらしい。
b取られた性器は亀頭で排泄と、栄養分(主に西瓜)の摂取をする(プラナリアかっ)
c陰嚢を使って泳げるらしい
dソレの寿命は短い
と言ふ設定の下、娘さんが、イケてる兄ちゃんのちんこを狩り、ある場合はプール(!!)だか風呂へ満たしてその中へ入り、ある場合は服を着せたり同衾したりし、また愛しの君の親友のやつに寄生され、その生理機能を実感させられる。
性器の対象化は、別に衒ひのないもので、大したものではないある種 -
Posted by ブクログ
なんだか不穏そうな短編を集めたオムニバスということで、空が灰色だからという漫画を思い出して心がざわざわしてしまったので購入。
絵のタッチがとても素敵です。魚になった五男を探しにいく兄弟たちの話が一番好きだな。
潜水艦から六人の兄弟たちが水底の魚を見つめる絵がなんとも言えず幸せそうでほっこりした。
潜水艦が壊れて沈んでいく絵でお話は終わるけど、あれは兄弟たちもみんな魚になっちゃったんだろうか。
生首の友達の話もよかった。ほんとに生首になった友達が喋ってたのかもしれないけど、なんとなく後半ぜんぶ友ちゃんの妄想のような気もする。
一巻ということは二巻以降も出るのかな!期待 -
Posted by ブクログ
「寄生獣」のストーリーと「フリクリ」の雰囲気と「チノミ」の赤黒さ別マガのファンタジーマンガ。若干コメディタッチ。簡単に言うと、ストーカー少年が蛇口で宇宙人を斬り殺す話。主人公ツツジ少年は、自動ドアに無視されるほど存在感が薄く、陰で忍者と呼ばれていた。片思い中の水野さんを毎日家までストーカーしているうち、彼は街の異変に気付く。そこら中で人間がバケモノに食われているのだ。手渡された最強の武器、蛇口を手に、ツツジの闘いが始まる。絵は上手いし、雰囲気もある。それこそ冒頭で触れた、岩明均や、ウエダハジメの影響を受けている感がある。話はわりとエグいのに、テイストは妙にチープ。嫌いじゃない。もったいないのは