阿部洋一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
悪夢の中で悲劇を避けるために別の夢を作る物語の最終巻
後ろ向きな性格がどうしても夢を徐々に黒くしてしまうジレンマからの脱出が描かれます
タイムリープものも同じジャンルなのでしょうか
主人公が漫画家志望なのもあり、夢を漫画に例えた作者の漫画製作の体験からくるものなのなのかなと想像してしまいます。
何作か描いている内に、こうじゃない今までと違う展開にしたいと思うけどうまくいかないとか、数をかさねるごとに闇が深くなる作風だとか。
でも、漫画に例えなくても、私たちの想いだとか行動だとかもそんな感じありますよね。なんでいつも自分はうまくいかないんだろうなんて。 -
購入済み
ちょいと切ない
初めて当該作家の漫画を読んだが、バカバカしい設定に対して秀逸なストーリーであっという間に読了できた。女の子も可愛く、青春の甘酸っぱさを感じられる作品。スクリーントーンを使わない描写、筆圧の強弱を感じる画風が個人的にもツボでした。
-
購入済み
異様なのに心にスッと入ってくる
グロとかエロではないです
チンコをペットのようにかわいがったり、収集したりする女の子たちが
心情を吐露していく摩訶不思議な世界観が展開されますが、
意外と納得のいく考え方をしていると感じられるのが不思議です。
チンコネタなのに清々しい読後感とは、これ如何に? -
Posted by ブクログ
ネタバレ女の子が好きな男の子のチンコを切り取って所有するという頭おかしいんじゃない?っていうような漫画なのですが、感動できます。
短編集なのですがどれも違った味わいを持つ話でその発想に笑えるし泣けます。性教育にも使えます。
こんなにチンコについて真っ直ぐ真面目に書かれた漫画ってないんじゃないでしょうか。
同人誌→ネット掲載→連載→書籍化
と、色々な人に愛されて満を持して出版に至ったこの作品集。
老若男女問わず読んでチンコとその所有者について考えてみましょう。
人を愛するとは、チンコとは。
考えなくてもいいからただただ面白がってください!
洋服を着たチンコがかわいいのです。
グッズ化希望ですので続 -
Posted by ブクログ
阿部先生ほど、「独創的」、そんな褒め言葉が合う漫画家もいない
絵柄も、キャラも、ストーリーにもオリジナリティが曝け出されている
腕力がある、それは確かだが、藤田和日郎先生や鈴木央先生、尾田栄一郎先生や板垣恵介先生のように襟首を単純なパワーで掴んで引き摺り込むでなく、増田英二先生や松井優征先生、赤松健先生や大高忍先生のようにテクニックで体勢を崩させ、引っ張り込むでもない、異質のタイプ・・・そもそも、読み手の喉元に向かって伸ばしてくるのが手じゃなく、触手っぽい。体全体に巻き付けて、ジワジワと体力を消耗させてから、じっくりと作品内に閉じ込めてくるよう
ともかく読んでると、背中を不安が這い上がってくる -
Posted by ブクログ
自動ドアに認識されないほど存在感がなく、気になる女子・水野さんを家までストーカーする。これが主人公・雨留ツツジ。
空を朱いクモの糸のようなモノが覆う町。密かに人間に寄生して人間を食べるバケモノがいる。ソレを退治しろと、アヤシイ津田という男から主人公が手渡された武器は蛇口。ツツジは片思いの女の子を守るために、蛇口を手にバケモノ・エレベターと闘う。
冒頭で大きなコーヒーカップの横で、人の皮のようなものを干すナニカの姿からシュール。
人はどんどん喰われるし、バケモノは半分人間・半分クモのような形だったりとグロい。なのに、全体的に淡々としてて恐怖感はない。それは主人公が好きな子を守れることに浮かれ