てんまそのレビュー一覧
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少しずつ破綻が迫りながらも中がどうなっているか全く判らない廃都の存在。ああしてスキルマスターのケーナとオプスが何度も顔を突き合わせて会議しているという事実が何よりも事態の深刻さが増しているのだと感じられるね
それだけに廃都攻略をイベント扱いにしてしまうオプスの発想には仰天させられたけど。一応これ、対応を間違えれば国が滅びかねない案件なんだよね……?
まあ、それだけプレイヤーの認識は現地住民や現地の常識に染まった者と隔絶しているということなのだろうけども(笑)
それを表すイベントとなったのがサバイバル実習のシーンか
護衛が必要なサバイバル、これをケーナは実戦訓練と受け取っていたけど、実際はただ -
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今回の内容って実況用プロジェクターを設置して、それを使って闘技祭を観戦したという、そこまで派手な展開の無いストーリーの筈なのだけれど、少しずつプレイヤーが物語に関わる度合いが増えてきた為に物語のメリハリは少なくても、描写のメリハリが増えてきたね
これまでは規格外の存在はケーナだけで彼女の暴走が面白おかしく描かれる程度だったのだけど、新たに規格外の存在としてオプスが加わったのは話の内容に良いスパイスとなっているね
ケーナは良い意味で常識がない為に周囲を驚かせる行動を取ることが有った。けど、オプスは黒幕的な立ち位置と人をおちょくるのを好む性格が合わさってケーナとは別の意味で人々を驚かせる存在とな -
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これまでも普通の人間やそこらのモンスターがケーナに手を出したらどんな酷い目に合うかは散々描かれてきたのだけど、今回登場した”渇きの蠍”は最も酷い目にあった一団になったんじゃなかろうか?
手練のゴロツキを使ってルカとリットに手を出そうとした瞬間に撃沈されていく様子は哀れを通り越して最早ギャグ展開としか……(笑)
その上で夢の神の従属神に拠って異形に変えられてしまうのだから踏んだり蹴ったりである
と言うか、あの人物園の下りは普通にホラーテイストでしたね……
背後ではそういったおどろおどろしい下りも描かれていたりするのだけど、この巻のメインとなっているのは家族旅行だね
ケーナ、ルカ、ロクシーヌに -
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シャイニングセイバーの考えなしの行動によってケーナに齎されるとあるトラブル描写については驚きの一言
無茶苦茶な戦闘力や非常識な言動、既に曾孫まで居ることからどうにも忘れがちだけど、ケーナってまだ17歳なんだもんな。
そりゃ突然異性に抱き上げられたらあんな反応もするか…
ケーナに並び立つ存在というのは変わらず居ないのだけれど、その代わりにケーナをヒヤッとさせる展開が目立つ第3巻
また、とあるイベントの中でケーナの現状を大きく変える存在と出会ったのは印象深い。というか、家族を亡くしたルカとの出会いを通してケーナに起こった変化があまりに意外。
思えばこのリアデイルに来る前のケーナは天涯孤独の一 -
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ゲーム世界に取り込まれる類の作品ってジャンル的に異世界転生系に含まれるのかどうかイマイチ判らなかったりする
何はともあれ、生命維持装置が必要なレベルで衰弱していた主人公のケーナがいつの間にかゲーム世界に入り込んでいたシーンから物語は始まるのだけど、特徴的と言えるのはそのゲーム世界が以前プレイしていた頃から200年経過している点だろうか。しかもプレイアブルキャラクターなどは居なくなり、全てが元NPCによって回されているものだからスキルなどの使用法は退化していると。
その中でついさっきまでの光景のように200年前を知っているケーナは特殊な立ち位置となっていくわけだね
と言うか、このケーナという少 -
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権力のある人物に協力を仰ぐため、王に謁見し
一応予定通りに事は進んだけれども?
わりと思った通りにさくさく進んでます。
同じ日本人にも出会えた事ですし、情報も得られたし
後はもう少し事を進めるだけ。
とか思っていたら、怒涛の勢いというか
二転三転状態。
今回も友人はすごいです。
男性のちらみは女性のガン見、とはいいますが
これほどまでに頑張られると引きます。
分かりやすい思考回路、と言われればそれまでですが
ようやく、ゲームの世界だから、から離脱?
とはいえ、すぐに変わる気もしませんがw
勇者っぽい状態の友人の方は、知力巡らせすぎです。
すごいというか、1巻で友人が語っていたごとく
さら -
Posted by ブクログ
RPGの世界に入り込んだら、どうしますか?
誰もが考える空想が現実になってしまった、な二人。
一人でなくてよかった、な状態ですが
面白いほど性格が違います。
視点が変わって、な1人称で話は進みますが
主人公Bの信頼されてなさっぷりが…w
確かに、あんな立て板に水のごとく喋るのは
お断りされるやも?w
彼視点になっても、どうだろう…感がぬぐえませんし。
どういう繋がりで友人になったのか、が
最後にちらっと分かります。
ついでに彼がどういう状態だったのかも分かります。
お約束の、無自覚主人公と、下心ありまくり主人公。
もちろん、命がなくなるかもね、な選択も。
親切にしていたら、それが当然にな -
Posted by ブクログ
RPGのゲーム世界に入り込んでしまった二人の高校生の物語である。申し訳ないが、評価しかねる内容だった。
まず、一人称小説で細かに視点変更を行う形式が、著しく感情移入の邪魔になっている。俯瞰で見ねばならないほど複雑な物語でもないし、それぞれのキャラに関心が向く前に視点が変わるものだから、集中しきれない。せめて、一つの章をもう少し厚くすべきだと思う。
次に、文章の形式が好ましくない。「寝食を忘れて」なんて言い慣れない表現を会話で使う一方、内容は軽薄なものを狙っている。バランスが悪い印象である。
そして、ネタが古い。2009年の発刊であるが、二、三十年前のゲームをネタに用いることもしばしば