村井雅清のレビュー一覧
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◎ボランティアはどんどん前に出ていいんだ!
と思わされた本。
ボランティアとは、黙って現地のボランティアコーディネーターの指示に従い、決められた範囲以外のことはやらず、自分で寝床や食事を準備して、規律を乱さず動くものだ、という風に思っていた。そして、その通りに活動していた。
「待つのもボランティア」という言葉を鵜呑みにしていた。周りにニーズを待って待機してイライラしている人にもそう言って諌めたりしていた。
しかし、すべてが外れているわけではないがすべてがその通りでもなかった。
筆者が言うには、
“今ボランティアに行くと迷惑をかけるという世論が、どういうわけか出来上がってしまった。それを変え -
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【東日本大震災関連本 その2】
今回の東日本大震災で被災地NGO恊働センターが初期にどう動いたのか知ることができる一冊。野菜サポーター、まけないぞう、足湯などメディアでも紹介された取り組みについても触れている。
初心者でも被災地に押し掛けていい、できることはあるし、迷惑ではないことをしることができる。
そのほか阪神大震災の時の話やボランティアのあり方、災害をいかに乗り越えるか、災害ボランティアにマニュアルいるのか、海外の災害支援するCODEの活動に関しても書かれている。
ボランティアに行った人も、行きたいけど踏み切れない人も一度読んでみてほしい一冊。 -
Posted by ブクログ
被災地の方にボランティアに行く予定があるので、予習の意味で読んでみた。
自分は飛び込みで行くわけではないが、東日本大震災の発生直後は、知識のないボランティアがむやみに押しかけるとかえって迷惑になるとか、ボランティア志願者が多すぎて受け入れが間に合っていないといった話をちらほら耳にした。
しかし著者は、「ボランティアは押しかけてもいい」ということを説いている。確かに、政府によってルール化されたボランティア活動は、ボランティアの本質とは異なるように感じる。
被災者のさまざまなニーズがあるからこそ、柔軟に対応・行動できるボランティアの力が必要なのかもしれない。
形式に捉われず、一人ひとりのニーズ -
Posted by ブクログ
ネタバレ■概要
阪神・淡路大震災の際に、ボランティア団体を立ちあげたのをきっかけに、世界各地の災害ボランティアに携わってきた筆者が、災害ボランティアの役割や精神、あるべき姿について述べる。
マスコミによって流布されたボランティア自粛論、迷惑ボランティア論を、阪神・淡路大震災の経験から「たとえ少し迷惑をかけることがあっても、それ以上に被災地の役に立てばいい。何よりも被災者はボランティアに来てくれる人がいること自体がとても嬉しい」と明確に否定する。
また、社会福祉協議会という半公的な期間がボランティアセンターを立ち上げ、ボランティアコーディネータをおいて調整しようとすることによる、救援の遅れや、想定外の