リュドミラサラスキナのレビュー一覧

  • ドストエフスキー『悪霊』の衝撃
     私にとって『悪霊』はドストエフスキー作品への入り口であり、大学の講義のテキストとして強制的に読まされたにもかかわらずその破滅的な物語の魅力に今でもとりつかれている。この本は亀山郁夫先生とリュドミラ・サラスキナさんのトークセッション及び後日亀山先生がメールで送った質問表と、サラスキナさんの回答で構成...続きを読む
  • ドストエフスキー『悪霊』の衝撃
     ドフトエフスキーの五大長編の中で、もっとも解釈に苦しむ「悪霊」。この作品につき新訳で知られる亀山氏、ロシアの研究者サラスキナ氏の討論と質疑応答を中心に組み込んだ、文学好きには必読の書。

     特に主人公スタヴローギンの「告白」の取り扱い方と解釈。また、彼のエルサレムからヨーロッパを縦断し、アイスラン...続きを読む
  • ドストエフスキー『悪霊』の衝撃
    亀山氏が学生時代に「悪霊」に出会った衝撃は他のドストエフスキーの作品以上に強かったという思い入れの強い作品をロシアの第一人者と語った記録です。ラスコーリニコフとスタヴローギンの相違点、なぜ悪霊の主人公は醜悪な存在として著者は意識して書いたのか?ここまでリアリティがあるからにはモデルはあるのか?作者本...続きを読む